ビーチでアサリを採ってレストランに持ち込んで、
アサリにまつわる不思議。
☆
世界中、たいていの砂浜にはアサリはいます。
その殻の模様、日本のアサリは綺麗で美しい模様を描いているものですが、他の国のアサリはそれほど複雑ではありません。
欧州や他の国のアサリというのは黒っぽい。
理由はよく分かっていません。
スーパーで買う国産のアサリでも、買うときはアタシは殻の色や模様が綺麗なものを選んで買うようにしています。
そういう綺麗な模様の方が美味しいとか言います。まあ、ひとつずつ選ぶなんてデパ地下じゃないとできませんけれども。
・・・ ある時、とある外国のビーチでのこと。アタシはひとときの休暇を過ごしていました。
その時はアタシ一人、嫁はいませんでした。
人気のいない長い長いビーチを、ただずっと向こうの方まで歩いていったりします。
よい運動、よいトレーニングになりました。
そういえばその時は耳に音楽すらなかった。
時々出会うのは、海岸あたりの地元の人ぐらいです。
観光客の群れとはずっと離れていました。
なにやら熱心に砂浜を探っている人たちがいます。
見るとアサリだかシジミだかを採っていたのでした。
どんな種類の貝かはよく分かりませんでした。
日本のアサリなんかは模様が複雑で、とても芸術的です。
海外はなぜかそういうアサリはありません。みんな単純な模様の貝殻。
あれは不思議。
この砂浜にいるのはどうやらアサリじゃないか、そう思った私は、そこでアイディアがひらめいた。
ビーチのレストランに持ち込んでボンゴレを作ってもらえばいい。
新鮮でとれとれのアサリでボンゴレがいただけるというわけですw。
アタシはせっせとアサリを拾い始めました。
外国人のアタシを少しおかしそうに眺めながら、地元の人たちも離れてアサリを採り続けています。
ソーシャルディスタンス(笑)。
彼らはアサリを採ったら、それをペットボトルなどに入れて貯めていました。
砂を吐かせながら採っているということでしょう。
なかなかかしこい。
波が浜辺に打ち寄せ、波が海へ戻ってゆくと、砂浜を一緒にさらい、砂の音をサラサラとさせて海へと波が引いてゆきます。
すると砂浜が洗われ、たちまち呼吸をしているアサリたちがあちこちで顔を出します。
どのアサリもみんな慌てているようです。
彼らはすぐに一生懸命に砂に潜り始めます。
そこをいただいてしまう。
とても面白くて残酷w。
アサリの方も見つからないように早く砂へと潜ろうとしますが、潜ったところを覚えておいて掘り返せば大きなアサリが出てきます。
そうしてまた次の波が砂浜を洗い、また砂浜が洗われて、アサリが砂を吐いているのが頭を覗かせます。そしてまたアサリたちは急いで下へと潜る。
広い範囲であちこちでやっています。彼らも大変ですww。
あっちで砂を吐いてホッとしている、こっちでは早くも潜り始めている。
大きなものだけを選んで砂浜から取り上げます。実に面白い。
だいぶ取ったところでお腹がすきました。
これをレストランに持っていって調理してもらいました。
値段は交渉。調理はおまかせ。
白ワインとニンニク、調理するのを見てたらちょっとフランベもしてくれたw。洒落かww。
やはりボンゴレビアンコ。
ワインも頼んで新鮮な採れたばかりの、たっぷりアサリのパスタです。
とても美味しくいただきました。
潮の香りと新鮮なアサリの味がしたものです。
誰のお相伴もありません。だからお腹いっぱい独り占め。
コックがアタシが食べているのをキッチンから見ていて、目が合うと親指なんかを立てたりしてきました。
これは旨い。
なんだか、独り占めで少しバツは悪かった。
翌日、朝、コテージのベッドで起きると、激しい便意が。
まるで水のような感じでシャーシャーと出て止まらない。
ビールを流し込んで腹痛にならないようにします。
それだって飲むそばからすぐに下から出てしまう感じでした。
アタシはそれこそ一日中、不規則なその便意に悩まされ続けましたとさ(笑)。
欲張りはいけないww
じくまであぶんのせきにんで
おそまつ
