アサリは見ちゃダメww
アサリを買いました。
☆
ウチの場合、アサリはだいたいいつも酒蒸しにすることが多いです。
アサリご飯や和え物というのはあまりしません。素材の味を引き出したいですね。
ボンゴレなんかもよく作る料理です。ワインによく合います。
ちょっと前までのコロナの影響によるパスタの品切れは解消していますね。
人間は飽きるww。
だいたい500グラムで百円ぐらいで買えています。
トマト味を中心としたのボンゴレのパスタは「ボンゴレロッソ」と言います。ロッソというのは「赤」という意味です。
そのまま塩味とニンニクであっさり仕立てで作るものは「ボンゴレビアンコ」。
ビアンコとは「ホワイト」ということです。
ロッソにするなら薄味にして素材を隠さないようにして。
ビアンコにするなら強めの塩で味を引き出すようにします。
どんな料理にするにせよ、このアサリに火を通す時、ひとつ大事なことがあります。
酒蒸しでもボンゴレでもそれは同じ。
貝に火が通って開く。
アサリなんかの場合、ちゃんとキレイに開いてくれないといけません。
美味しくなる魔法の瞬間というのが大事。
そのために大事なこと。
見ちゃ嫌んww
ということです(笑)。
我々がアサリの開き具合なんかをジーーーッっと、なんて見つめていると、たいていアサリの開き方がよくありません。
不思議と開かないアサリが多かったりします。
中にどんな小人が住んでいるのか知りません。
あるいはアサリが恥じらいが多い子なのかは分かりませんが、とにかく様子を見てはいけないということです。
見ないほうが美味しく出来上がるのです。
これはさすがにどんな料理研究家も、土井義春さんも言わないことでしょうwww。
それは「シュレジンガーの猫」的なことなのかも知れません。
美味しく、アサリをいただくためには、開くのを待ったりガン見したり、期待にトキメキながら見つめるなんて決してしないことです。
蓋をしたり、そうでなけば知らないフリ、どっか余所見をしたりして、火をつけたら頃合いまで忘れたフリをしているようにしましょう。
そうすると、まるで予想を裏切るようにしてパァッとアサリが開いてくれ、よくダシが出た料理になってくれます。
土井風に言えば、「それがコツなんですわ」(笑)。
そういえば炊飯についても、「赤子泣いても蓋取るな」なーんて言いますね。
結婚前の娘さんにしても、「ちょっと見ない間にキレイになって」なんて、言います。
ずっと見ていた娘はたいてい、ブサイクに(笑)。
何事も、見ていないほうがよいことだってあるのです。
穏やかな暮らし。そういう日常には不文律のようなものがあるような気がします。
めいしくおしあがれ
