お役立ちパソコン噺、時計にご注意
パソの時間周りのことは大事なのについ忘れてしまう。
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DVDを外しても裏カバーを外しても、ファンがホコリで動いてなくても、たいていパソは動いてくれる。
ボロいトラックのようにガタピシ言いながらなんとか動く。
パソコンの中には時計があって、それが四六時中動いている。ボタン電池は補助電源だ。
ボタン電池は瞬間的な電圧の低下など様々な要因で弱ったり電圧が低下したりする。
直接、パソの時計機能に影響を与えるものだ。
パソコンの内臓時計はシャットダウンしても動いているものだから、電源を完全に抜いた時には内臓電池が使われる。
基本的には主電源は切らない。
だから普通はボタン電池の電力は使わない。
電源を入れるとボタン電池が放電で消耗した分をゆっくり充電して回復させる。
我が家の古ぼけた嫁の使うパソコンはまだサクサク動くのだが古い。富士通FMVシリーズ、一体型の小型パソコンだ。
中で何かが消耗したのか、突然にパソの電源が落ちるようになった。
ネットで多くの同じ症例が報告されていたが解決策はなかった。
太ったコンデンサも発見できず液漏れも発見できなかった。
使っていて突然に電源が落ちる。
夏場もよく落ちるから温度、熱暴走かと思えた。
しかし電源がいきなり落ちても、ちゃんとBIOSのログには電源が落ちたことが記録されていた。
原因はパソコンの時計。そのボタン電池だった。
パソが起動するとパソコンは放電したボタン電池を充電しようと電力を流す。
きわめてゆっくりだが電気を流してボタン電池を補助電源として使えるよう回復させてゆく。
ボタン電池が十分すぎるほど充電できていると電力が余るようになる。古いからこれを逃す何かが損傷していて逃がせない。
過電流から保護するためパソコンが電源を意図的に落とす。
BIOSに記録が残る。
だからパソコンをシャットダウンしたら、主電源を毎晩抜いてボタン電池を放電させておく。
パソはゆっくりとしかボタン電池を充電しないから電気系統はそちらに忙しい。一日はパソコンは安定してくれる。
朝、パソコンの電源をつけると嫁は時刻を適当に合わせてから立ち上げる。
俺は寝床で下半身を勃たせているw。それが日課だ。
パソコンの時計はいちいち時間を設定する必要はなく、インターネットに接続すれば時刻の修正をしてくれる。たいがいの場合は気にならない。
ところが、この恩恵をすっかり忘れてしまう。
ある日、ブラウザで全てのこれまで開いていたいくつかのページを開こうとする。
ブラウザが直前の表示を復元してくれようとしても表示が出来ない。
その時、セキュリティだかどうだかの表示がされ、ページを全く表示してくれなかったりする。
その解決がなかなか分からない。
セキュリティの修正のボタンが出るが、そこを押しても変わらない。何をやっても解決できない。
結局、パソの時計が狂っているのが原因だ。
自分の時計と訪問先のファイルの更新時間が大幅に違うとブラウザは接続先は危険な罠だと判断する。
パソの時計が合っているかは基本だ。
何事も原点に戻れ、だ。
これはchromeの場合だ。
時刻の誤差、その許される誤差はせいぜい2、3時間ぐらいだ。
そのぐらいならパソコンはインターネットに問い合わせて自分で時計を直す。
日付が二日も違っていたりすると、パソコンは自分で直すことができなくなる。
パソコンは本当にネットの時計が正しいものか疑ってしまう。
この宇宙で自分だけが一人ぼっちで、他が狂っているかも知れないと考えるのだ。
さきほどchromeがセキュリティを理由に接続先が「罠」だと断定したのも、パソの時計とネットが大幅に違っていたからだ。
そこで管理者である嫁が手動で、ある程度まで時刻を近づけてやる。
そうするとパソは壁の時計とネットの時計が少し違っていることが原因だと分かる。ネットの時計を正しい時刻と判断できる。
そしてネットを見てパソは正確な時刻合わせをする。
日々、自分は間違っているのだと細かく反省を重ねていても、世の中と自分の認識があまりに違っていると、今度は世界がみな狂っていて自分だけが正常なのだと判断するしかない。
それは道理だ。
実は我々は、みんな独りぼっちかも知れないのだ。
おうぞどだいじに
