インスタントラーメンの食べ方考察
久しぶりにカップ麺や袋のラーメンにありつけました。
☆
その喜びはひとしおです。
私は単純なので、こういう嬉しいことがあると三日は機嫌がいい(笑)。
さっそく帰ったら貰ったうどん二種を嫁とそれぞれにいただいたのでした。
ダイコンの葉っぱをレンチンしてトッピングしました。
しかし、こういうことは間違っていると考える人がいます。
気難しい私の部下がそうでした。
彼はよくそういうことを言っていました。
私は彼の独身のアパートに行って度々酒を呑んだ。
すると小腹が減ったというのでラーメンを作ってやろうなんてことになってキッチンを借ります。
私はネギはないか、人参はあるな、肉は? じゃあタマネギもいいな、なーんて色々と入れて調理しようとします。
すると、それはよくない、と。
インスタント麺の作り方として間違っている。
邪道だ、と彼は訴えるのですw。
インスタント麺はそれだけで食えるようにできている。
袋からだして湯で戻すだけ、簡単に作れるようにできているというんです。
色々と具を入れたり調理してしまってはインスタントの意味がない、と。
彼はそう言いました。
だから、余計な具を入れることは製造したメーカーの趣旨に反するというのです。
では、と、私は問います。
ではあの袋のパッケージはどうなんだ?
チキンラーメンのパッケージはともかくとして、たいていの袋麺には出来上がり見本なんて言って、色んな具が乗った状態、トッピングした状態を写真に載せているじゃないか。
製造したメーカーだってそういうことをしたらいいと、そう思ってるんじゃないのか?、と。
先日いただいた「サッポロ一番・塩ラーメン」なんて、まさしくそんな写真がパッケージになっています。
すると、彼は再びクビを振って、「違う」と言ったものです。
あの写真は、そういう出来上がりの「味」になるというイメージに過ぎないというのです。
だから「参考例」なんて書いてあったりするんだ、と。
袋のインスタントラーメンは、そのまま湯で戻して食べればああいう色んなトッピングがされたような味が味わえる、そういう意味だ、と。
人参のエキスも入れてあるしハムの風味も加えてある。乾燥ネギだって粉末スープには入っている。
何も加える必要はもうない。
そういう意味なんだ、そう言うんです。
じゃあ卵も?
ダメです。
じゃあ乾燥ワカメとかも?
もってのほか。
そのまま食べる?
はい。
だってキャンプじゃないんだぜ。食材が手元にあるなら入れてもいいじゃないか。
いいえ。
あなた。カップラーメンをわざわざどんぶりに移して食べますか?
せっかく器がついてそのまま食べられるようになってるのにそれじゃあ意味がないでしょう?
これはインスタントなんです。なんでわざわざ手間をかけようとするんですか。
何か入れようなんて思っちゃいけないんです。
こういうのはそのまま食べるのが正しい。だから「インスタントラーメン」なんです。
結局、この論争に終止符が打たれることはなく、彼と私は袂を別った。
決別したのは別にこのことが原因ではないけど(笑)。
彼は今でもインスタント麺をそのまま何も具を入れずに食べてるんだろうか。
懐かしく振り返ることだ。
めいしくおしあがれ
