カップラーメン引退から一時復帰
カップ麺はここ何十年と、ほとんど食べていなかった。
☆
せいぜい「カップ焼きそば」ぐらいだろうか。
ちょっと前、一人で往復70キロぐらいのロードサイクリングをして、ヘトヘトになった俺はござってしまったことがあったw。
カップ麺を「ござった」 のだった(笑)。
ネットで見て知ってはいたが、まさか自分がそこまでガチにござってしまうとは思わなかった。あれはもったいなかった(涙
湯切りに失敗してカップ焼きそばを見事に、全て、ひで子(我々の自転車の通称)のカゴにブチまけてしまったのだったw。
つまりその時は食べられなかった。
だから、カップ麺を食べたのはもう遠い昔のように思える。
先日の八百屋からいただいたカップ麺を食べようとした時のことだ。
早速いただこうとしたら、ビックリした。
「せ、説明書きがない!」
カップ麺つうのは、それこそインスタント、非常食、臨時のとっさの食料なはずだ。
それが工夫と技術によって擬似的に温かく作りたてのものとしてすぐできる。
でも、どうやって?
どういう手順で作る?
戦後レジュームホヤホヤの頭では混乱することだろう。
だから、それをいちいち説明していたはずなのだ!
誰にでも分かるようにパラシュートには説明書きが書いてあるはずなのだ!
おい!
それはどこにやった?
なんだか冷や汗がでている自分に気がつくw。
これはエラいことだぞ!
例えば・・・それはこんな具合だったはずだ。
まず封を開ける
蓋を開けろ
ただし開けるのは線のところまでにしておけ
かやくのパッケージを入れよ
次はスープだ
まだ薬味は入れるな、
最後にとっておけ
湯を入れよ
熱いので注意せよ
蓋を閉じたら3分待て
蓋を全て取り払え
めしあがれ
なんて、こんな風なご親切な但し書きが必ずどこかに書いてあったはずだ。
ちゃんと手順が、マニュアルがあった。
誰にでもわかるように、蓋かスチロールの容器に印刷されていた。
宇宙飛行士「ロケットマン」の手順書のように、ちゃんと書いてあったはずだ!
それがないのだ。
内容物しかかいてない。
カロリーしか書いてない。
会社名しか書いてない。
え?
ええすコック? ACECOOK?
なんてこった。
エースコック。
いつからお前は英語表記になったんだ?!
あのコックの姿をした豚のロゴはどうした!
あのいかにも三流グルメみたいなロゴはどこへ行ったのだ!
・・・ともかく、あのゴチャゴチャと書いてある、時には図でも説明がされている作り方の説明書きがどこにもないのだった。
いったい我々はどんな世界に来てしまったというのか。
驚く。
もしこれで砂に埋もれた自由の女神でもあったら、俺は猿の惑星だと思うだろう。
嫁は生タイプのカップ麺を選んだ。
これには生麺が入っていた。
なら湯せんをして麺を温めて、一度は捨てることになっているはずだ。
しかしどこにも書いてない。
ほら見てみろ、ちゃんとカップ容器に切り込みがあるだろう。
なんのためにこんな切り込みがある?
つまり捨てろということだ。
焼きそばのヤツのようにして、湯を入れたらいったんはそれを捨てるんだ。
揺さぶれ、生タイプだからな、
「湯がく」ようにするんだ。
湯を入れて時間がたったら捨てて湯切りだ。
それから、改めてこのかやくの入ったスープを入れて新しく湯を入れるんだ。
「そうなの!」
「そうだ!」
「それでいいの!」
「そうなっているんだ!」
「そうだったの!」
「そうなのだ!」
ちっ。
こんなことは分かって当たり前だ。
俺様はこれでも昔はカップ麺でちょっとは鳴らしたもんだw。
「ワタシ、赤いきつねしか知らない・・・」
ああ、そんなのはあったな。
かつてはあれは国民食だったんだぜ。
ふっ、俺はもうカップ麺から引退しちまって、すっかり世の中は変わっちまった。
だからわずかに残った経験ってやつだ。
それで俺はこれをお前に作ってやれるってわけさ。
引退はしたが所詮は一時復帰でしかない。
もう遠いところにこいつらはいるのさ。
おい、ほら、そこに薬味を忘れてるぞ。
ごいしゅうおざいました
