上手くやってゆくこと
上手くやるには素直さが必要だ。
☆
素直になるには謙虚さが不可欠だ。
謙虚になるには自分が馬鹿だと認めればいい。
人間はそんなに賢くない。
笑われたことのある人間はそうやって抵抗感なく自然に上手くやることができる。
コケにされても平気な人間というのはしっかりと成長を向く。
自分のプライドとか考えているようでは所詮は安い自分なのだ。
一方で、人と言うもの、他人という者がいる。
時には他人を使わなくてはいけないし、協力してもらわねばならない。
その人が上手くできない人だと困る。
自分は馬鹿ではないのだと、判断が絶対だと信じる。ひとつの結論、判断に固執してしまう。
謙虚でないから先走り、「自分がコレだけできる」などと能力を誇示しようとしたりする。
功名心やプライドのためにリスクを考えることができなくなり暴走してゆく。
素直でないから情勢が変わっても気付かない。
失敗すら認めることができない。
見切ることができない。深みにハマる。諦める。
そしてしくじる。しくじつたままになる。
そういう他人をどう上手く使うのかは一苦労だ。
甘やかして増長してしまえば暴走したままとなりしくじりの被害を受ける。責任をかぶることになる。
できないことをこちらがやつてみせ、能力の違いをみせつけると、投げ出して逃げてしまう。
物事が理解できない人間を動かすのは苦労する。
謙虚になつてもらうように人を動かすのは大変だ。
素直に言うことを聞いてもらえば自分よりずっとできるはずなのにと残念に思う。
だからどうしたって上手くやろうとすると独りになりがちだ。
自分だけでやることになる。
誰にも頼ることなどできなくなる。
素直であれば泣きついたりすがったりできるようなものをそれができなくなる。
独りだからなかなか人から笑われることがない。
人から嘲笑されることがなくなる。
馬鹿にされることがなくなってしまう。
その時、しくじりの種が蒔かれている。
