八百屋さんに木の芽をくれると言われてしまう
シーズンは終わったようだが、ブログを見るとみなさん召し上がったようだ。
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筍は美味しい。
しかしまだ「筍話」をするというと、私にはちょっとツラいものがある。
数年前まで近所の国有地には竹が生えていて、シーズンになると筍を掘っては食べたりしていた。
ある年から誰かが聞きつけたのか、近所の子供らも掘りにくるようになって、我々が時機に遅れていったら子供たちに分けてもらったり、譲ってもらったり、なんだかワイワイとやるようになった。
するとある年、いきなり辺りに張り紙がしてあって、「筍取りは盗難です」「犯罪です」なんて電波なことが書いてある。
どうも異常者が人々が楽しんでいるのを妬んで邪魔をしているらしい。
目立つとどしていもそういう連中は出てしまうものだ。
毒でも入れられたらたまらんと、それから筍は諦めてしまった。
最近、筍が安い。
我々にそんなことがあったせいでもないだろうが、筍は最近、八百屋で安く売られている。
ちょっと前に比べれば断然に安い。
カロリーはないようだし、食料と言うよりも嗜好品なのだが、前はずっと安くなったのはどういうわけだろうか。
ちなみに、筍はなんでも食べられるそうだ。
どんな種類でも食べられるのだとか。それこそ見つけたら採って食べて大丈夫。
先日、安くなった筍を嫁と二人で見ていたら、八百屋さんが「剥くと小さくなっちゃうけどね」なんて悪びれて云う。
そうだよなあ、これ皮を剥くとすごく小さくなっちゃうんだよね、って。
そうしたら八百屋さん、パックにきれいに並べられた「木の芽」を手のひらに乗せて見せて言った。
「それ買ってくれたら、これをつけてあげますよ、あ、これ全部じゃないけどwww」
なんて言った。
いやあ、そう言われましても・・・(笑)。
ウチにそれはしっかり生えているのです。
サンショの芽は「木の芽」なんて言って売られている。
結構お高い。
この小さい葉っぱを「パンッ」と、両手ではたいて潰す。
そうやって香りを出してやって、豆腐かなんかの上にちょんと乗せて食うと、その香りだけでまるで品のある違う豆腐に変身してくれちゃいます。
サンショのあの味はしませんけれど、確かに木の芽というような味がする。
ネーミングがまたよろしい。
めいしくおしあがれ
