庭のユキノシタを食す
セリが美味しいので、庭から何か食えるものを取ってきて食べるのがまた面白くなってきた。
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今年は妙にセリがはびこっているので嬉しい。
調べたらやはりこのセリは七草のセリで、正月の七草粥にするセリは新芽の若いものを摘み取るのだそうだ。
ただ、その時はドクゼリと間違うことがあり注意が必要なのだとか。
ウチは茎がちょっと固い今の時期に収穫して食べているから、間違うことはない。
別に狙ったわけではないのだが(笑)。
我が家の庭には、他にミョウガ、シソ(大葉)、サンショ(木の芽)、青紫蘇、三つ葉、ドクダミ、キクイモ、そしてユキノシタなんかが生える。
どれもちょっとした野菜だ。
なんてこと。 こうして数えてみると結構あるじゃないかwww。
今年もなんだか植える時期、そのチャンスを逃してしまったのだが、ホムセンで苗を買ってゴーヤを植えてみたりすることはある。それとミニトマト。
どちらも簡単なものだ。
茄子とシシトウは挑戦したことがあるが見事に失敗。撃沈した(笑)。
長ネギの根っこをプランターでやったこともある。だがあれは手間がかかっていけない。
首尾よくいったこともある。
ミニトマトなどを植えたら飽きるほど食べられた年もあった。お得である。
去年はゴーヤを買って植えておいたのだが、ひとつも実がならなかった。
都会は日照も悪いw。
ユキノシタは最初にこの家に越してきた時、生えているので食べてみた最初のものだ。
その時はわざわざカセットコンロを出して、縁台を出してその上で油で揚げて天婦羅にしてみた。
ウチは家の中では揚げ物はやらない。
これもまた我が家の宗教的な戒律のひとつではあるw。
その時はわざわざビールまで用意した。
薄く平たいユキノシタを洗って水を切って並べ、一枚ずつ丁寧に衣をつけて天婦羅にした。
それはお見事という感じにはなったのだが、食べてみるとなんだか油ばかりでユキノシタの味がしない。
結局、その時一回だけで懲りてしまい、すっかりユキノシタは食べなくなった。
セリのおかげでマイブーム、嫁はこのユキノシタを収穫して、今回はおしたしにしてくれた。
今回、これは美味しいと感じた。
うん、これならイケる!
「膝を打つ」とはこのことだ。
油で揚げてしまうとこのエグ味が消えてしまうが、おしたしなら実にフレッシュで爽やかな味わいがするのだ。
それに茹でただけだからボリュームもある。
「食べられる」、なんてどころではない。
すっかりこれは好物になった。
熱々のご飯といただくと至上の味わいである。
例えばこういう春先、誰かの家にお邪魔して「何か食べたいものはございますか?」なんて聞かれたとする。
その時、こっちが「では、ユキノシタのおしたしとご飯で」なんて言って御覧なさいw。きっと向こうはひっくり返ることでしょうよw。
考えるほど愉快である。
ここ十年ほど、ご飯が美味しくて美味しくて、こんな人生に私はつくづく感謝もしているのです。
めいしくおしあがれ
