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食べる多肉、グラパラリーフ

 少し前のことだが、花屋で売られていたことがあって、「食べられる多肉」だというので買ってみた。 もちろん、育てて増やしてから食べようという根性から買ったわけである。


 花屋には時々そういう、食べるものか観賞用か分からないような中途半端なものが売られていることがある。

 以前、新しいカボチャの種類というのがスーパーで紹介されていて、小さな黄色のカボチャを野菜として買ったことがあった。一個100円ぐらいと、比較的安く売られていた。
 「プッチーニ」とか小洒落た名前がついていたが、商品としてつけられたネーミングということだった。
 海外では普通に食べられている品種だという。

 上のヘタを切ったら、そこからすこし真ん中のタネのあたりをくり抜いて捨て、バターを入れて丸ごとレンチンして、そこにクリームチーズなんかを入れて食べた。
 そのまま丸ごと、くり抜いて食べたのだが美味しいものだった。
 「栗カボチャ」っぽい食感だった。

 普通のカボチャのような濃い味ではないが、微かな味わいはむしろ悪くはない。
 何回か入れるものを変えて食べてみた。

 ところが、売れないということで見切られてしまったらしく、ほどなくしてスーパーから消えてしまった。

 やがて同じものが花屋で見られるようになる。

 ご丁寧に花屋では「食べられません/観賞用パンプキン」なんて書いてある。
 あまり人気がないものだからハロウィン用、ジャクオーランタンなんかに加工して遊ぶ用に、あるいは観賞用に売るようになったのだった。
 しかし値段は300円ぐらいと高くなっていた。

 もちろん、観賞用だから処分品はしないし、いつのものか分からないから食べるわけにもゆかなくなってしまった。

 流通のアヤというやつである。
 世の中にはそんなものが結構ある。



・・・
 多肉植物というのは一般的に、葉や茎に水分を蓄え、乾燥に強い植物だ。
 グラパラリーフは割と最近のことだが、面白いということで盛んにあちこちで売られていたようだ。

 それから嫁が世話をし、最近になってやっと食べてもなくならないほどになった。
 プランターで育てて、今日まで3年はかかっただろうか。
 株をどんどん分けて増資を繰り返し(笑)、分割を繰り返したわけであるw。

 私は買ってからすっかり忘れていたのだが、嫁は何気に世話をしていたらしい。300円ほどで買ったものが今はいくらでも食べられるようになった。


 セリもそうだが、春先は色々といつもと違うものが美味しく感じる。

 春の芽吹きの味なのだ。
 収穫時機の到来とばかりにこれも食べてみた。

 ネットでちょっと調べてみると結構人気があるようだ。


 ジャガイモを茹でて、こふき芋のようなサラダを作る。これに生のグラパラリーフを切って散らして食べてみた。
 ドレッシングは最近のパクチーに酢を加えたりして味を調整したもの。

 食べてみるとこの多肉は微かにエグ味があってそれが美味しい。

 単調なジャガイモのサラダはどうしてもドレッシング頼りというところがあるが、僅かの味付けで個性のあるサラダになった。

 食べていて楽しく感じられるのは、ポテサラがいつもと違う味わいになっているから。

 別にミックスベジタブルを使ったピラフにしたときに嫁が混ぜてみたらしいが、味が埋もれてしまい何もわからなくなってしまった。


 それならワカメサラダにも合うかも知れない。


 微かな個性が静かに主張している時には、騒がしい場所では聞き取れない。
 そういうものを吸い上げたり聞いてあげるのはこちらの度量の問題でもある。

 踏みつけようとするその足の下に、小さな声で鳴く虫がいるかもしれない。
 その声を聞き逃さなければ美しい秋の夜を過すことができる。

 それに、声が大きければよいものが出てくるかというと、そうとも限らない。
 日本の役者などみんな目を剥いて、それこそ大げさで演技はヘタクソだ。

 静かで、穏やかだがハッとするような個性というのは、見つけた我々を楽しませてくれる。
 そういうものを味わえるのは我々にとっての幸福でもある。


 マヨやケチャ、ソースをダボダボとかけるばかりでは飽きてしまう。


 コロナ騒ぎの中、極論やお決まりのプロパガンダ、繰り返しの言葉が溢れている今、グラパラリーフの微かな味わいを味わえたことは偶然とも思えないものがあった。


めいしくおしあがれ


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