欧米人がマスクをするのを嫌う訳
ネットの記事に自称社会学者だというのがグダグダと書いていたのがいた。
☆
鼻と口を隠すのは嫌でたまらない…英政府がマスク不要論を貫く背景
https://news.livedoor.com/article/detail/18099624/
びっくりするほどの見識の低さ。
これで商売になっているというのだから驚く。
例によって聞いたこともないクズ大学の所属。
20年以上イギリスに住んでいるというが、まるでわかってない。
どうしたことだ。まさか刑務所にいたわけでもなかろうに。
社会学なんてものは経済学なんかに比べてさえ、低劣なインチキ学問で、デマや流言の元となるぐらいの害毒にしかないもの、そんなことがよく分かる例だ。
コロナにかこつけてグダグダと記事を書いてきて、まるで判然とさせない。
読むだけムダ。
マスクはなぜ欧州で嫌われるのか、それがテーマじゃなかったのか(笑)。
「マスクと日本人」という本まで書いたらしいが、読まずともわかる。
タイトル詐欺だ。
社会学というのは、「風が吹けば桶屋が儲かる」式のヨタ話を流布することで頭の体操をしてもらい、それをニーズとして商売にしてきた。
いわば落語のようなもの。
だったらせめてフォークロア、文化ぐらいは理解しとけよ、そう思うのだが。
バブル後になっても浮かれ気分で就職を嫌がり、大学院に進んで自称社会学としてタレントみたいなことをやって、怠けた人生を生きようとする連中が増殖した。
馬鹿でも偉ぶれるオイシイ領域と流れた。
それがあちこちで箸にも棒にもかからない言説を言って、クソメディアにはよく使われている。頼めば白黒どっちでも、なんでも言ってくれる連中だ。
あれもほとんどが自称社会学者だ。
どいつもこいつも、低劣で愚劣、自分の頭の悪さすら隠そうとしない。
・・・
ふうwww。
まあ、前置きがつい長くなるのは結論が短いからなんだが(笑)。
それにあまりの頭の悪さに腹が立つじゃないか。
トランプが「俺はマスクはしないけど」とか言ったし、最近は変わったとは言っても欧米ではマスクを嫌う連中が多い。イギリスでもどこでもマスクを嫌ってきた。
マスク姿というのは本当に珍しい。
もちろん、医者はマスクをする。嫌がる医者などいない。あくまで公衆の場所での話だ。
そしてデモをすれば催涙弾を避けるのにマスクをする。バンダナを巻く。
しかし平時、公衆の場では誰もマスクなどしない。
欧州では特にそういう連中が多かった。
ほとんどと言っていい。
コロナでもなければこれまで一般人で公衆の場で、マスクをする奴なんていなかった。
それはなぜか、だ。
昔から流布されてきた説があって、それは
「マスクなんてするのは病人だけだから、と嫌うらしい」というもの。
なんて話。日本人でこれを信じている人もいるようだが大嘘。
欧州が自らを美化しようとした誤魔化しの話でしかない。
日本よりは衛生観念が低く、公衆衛生の状態が悪いということはあるから、コロナ感染がそのマスク不着用で広がったかどうかの検証はまた別の話。
ともかく、なぜ欧米ではマスクが嫌がられるのかだ。
そのキモ。
★
墓堀人や屠殺人、ゴミ屋、バタ屋、産廃回収、ドブ掃除、ごみ焼却場、欧州でそういうところで働く人々はちゃんとマスクをしている。
普通の人は決してやらない仕事だ。
いわば最底辺。
だから、連中は自分がそういう底辺と同じと見られたくない。
だから普通の一般人は頑としてマスクをしようとしなかったのだ。
彼らは不可触賤民とまではゆかないが、特殊な立場。
社会では距離を置かれた存在だ。
売春婦よりも犯罪の前歴がある者よりも、ヘタをすれば麻薬中毒患者よりも下位として扱われている。
日本で言えば「部落者」のような扱いに近い。単に部落出身者ということではなくて、その扱いに従い、その独特の仕事に従事している人々。
社会の制度や構成が成熟し、仕組みが洗練され、人々の教育水準も高くなってゆき、豊かな社会が実現すれば、みながその水準を基準にしてまとまるようになる。しかしどうしても汚れた仕事はある。そこにある差別。
普通の人々はそういう、社会から切り離されている人々とは関わりたくない。
言ってみれば社会のタブーだ。
そうして心理的垣根を作り、自分たちは「普通」だとして自分たちのコミュニティに逃げる。
欧州は階級社会である。それは何も王族や上流階級というだけではない。
庶民もその階級に取り込まれている。
だから、彼ら最底辺の人々が仕事で装着している目立つもの、そのマスク姿になることを嫌うのだ。
自分は違うのだ、と。
そうしてもっと言えば、マスクをするということは口を隠すということ。
欧州が懸命になって獲得してきた市民権、表現の自由、言論の自由。
その発言が封じられるということにもつながる。
底辺のヤツラに発言権はない。政治なんかにクチなどは出せない。
しかし一方、自分らはれっきとした市民なのだ。
もちろん彼らがいなければ埋葬もできないし肉も食えない。しかしそのことを深く考えたりしない。気がつかないフリをしてやり過ごすシトワヤンども。
日本人が留学なり駐在かなんかでイギリスに来ている。
風邪気味でマスクをしていたらジロジロとガン見され、同僚から「なんでそんなものしているんだ」と聞かれる。
「(おいおい、いくら外国人でも、そんなマスク姿で俺たちの輪に入らんでくれよ。)」というわけ。
底辺と付き合っていると見られてしまうから、他人がマスクをしていても嫌がるのだ。
もちろん、この底辺にも顔面に強烈なタトゥーを入れている連中とか、サッカーで暴れる連中とかそれも一部にはいるだろうが、それさえにも引っかからない連中と言った方が正しい。
かくも社会的差別というのは厳しいものなのだ。
★
今回のコロナ感染で言われたこと。
「人権だのと日ごろからうるさく言ってきた欧州が、いとも簡単に自由を制限する強権を発動した。」
なんて、驚いている連中がいるがそれは勘違い。
「市民社会」というのは、そういう強権を認めたうえで自由や市民権などというものがあるのだ。
その影では、こうして存在すら公に認めてくれないような賤民的に扱われている人々がいる。
だから、市民社会は強権を受け入れる。
自分たちはそのような賤民ではないから。
戦後の平和ボケなのだろうか。
無能なオッサンが20年の人生をムダにしたのは構わないが、こいつ、こともあろうに、イギリスでマスク装着の理由を聞かれたら、「日本の習慣なのだ」なんて言い訳したとか。
平然と自分が嘘をついていたことを述べている。
憤慨すること極まりない。
誰でも、外国人に対しては日本人は日本を代表しているのだ。
気安くそのようなデマを飛ばすな。
非難されることを怖れるように、対人的に臆病なものだから先手を打ってマスクをしているだけ。マスクをしていても人混みにわざわざ入っていくようではしょうがないではないか。
そして同調圧力に由来するもの。
それだろうに。
それは習慣ではない。
よくも悪くも、日本は欧米に比べれば、ずっと平等で公正な社会だ。
そのぐらい分かれよ(怒)
