鍋の季節ももう終わりか
もう春。
☆
鍋をするのもそろそろ終わりだというので、嫁の提案で昨日は鍋にした。
鍋をつつきながら、少し呑みすぎてしまった。
そういえば今年はあまり鍋はやらなかった。
暖かい冬でした。
豚肉、大根、人参、シメジ、豆腐、白菜はみんな漬物にしてしまったのでレタスで鍋にしました。
塩と野菜、それだけで乳酸発酵します。
ぐぐって嫁はザワークラウトを作っているところ。果たしてうまくできるかなwwる
白胡麻をすって、醤油と酢でツケダレにする。
小さなすり鉢は重宝する。お一人様ぐらいの容量。
二人とも夕飯ではご飯は食べない。
パクチードレッシングを安く買ったので、鍋のツケダレになるか試してみた。
美味しい。酢を加えたら悪くない。
豚肉が美味しい。
薄切りのものだからほとんどシャブシャブみたいに食べる。
薄く切った豚肉はチヂれて、その食感がまた面白い。豚の脂が口の中にサッとしみ込んでくる。
甘く感じる。
小さな、ヒビが入っている土鍋で酒を呑みながらつついている。
これを「つましい」と言うのか、「ケチ臭い」というのか、いつ割れるのだろうかと実は見守って付き合っている。
それが気持ち。
いつか、突然に真っ二つになるのか、それはまさか火にかけている最中ではあるまいww。
嫁は最後の締めとして春雨を鍋に入れる。
これはこれで美味い。
お腹がいっぱいとかいいながらそれかww。
俺は卵を落とすことにした。
嫁が入れた固い春雨が、俺の卵を破ってしまわないかハラハラした。
あまりつつき回すなよ。
そっちは静かにしてるでしょ。
二人とも勝手なヤツラである(笑)。
そうして鍋を終えたらまた翌日の汁のダシになる。
今夜の豚と野菜のエキスがダシになる。
人生は短い。
こういう穏やかさは貴重な時間だと思う。
豊かに感じられ、食事の時間が楽しめた。
誰にとは言わないけれども、感謝の心で一杯だ。
そう。確かに「誰に」というのはない。
それが日本人の心なんだと思う。
「誰に」という答えが必要な人は神様、仏様、天神様と言う。
そのまま何か分からないままでいい私はヒビの入った鍋と同じようにそっとしておく。
いつかはわかるでしょうw。
騒がしい世間をよそに、穏やかに。
ごちそうさまでした
