汁嫌いの嫁
味噌汁の話をしようとしたら、ウチの嫁にありがちな「だんまり」の話になってしまった。
☆
「おい!返事ぐらいしろ」「してるじゃん!」
「ちげーっつうの、何か喋ろってことだよ!」
なーんて。
俺が家を三年ぐらい留守にした時、セザールと二人で暮らしていた嫁は庭仕事を二人でしていてもセザールとひと言も口をきかなかったそうだ。
向うはきっとガアガア言っていたんだろうにwww(笑)。
・・・
さて出逢った頃の振り返りのこと、ラーメンなんかの汁を全部飲み干す俺を見てよく嫁は言ったものだ。
「なにも全部飲み干すことはないんだよww」
行儀ということで作ったものを残さないという感覚があったが、まあラーメンのスープは食べてしまえば残り汁だ。漬け汁には違いがない。
それもそうだと思って、それからはツユを飲み干すということはあまりしなくなった。
具と麺を食べて、少しツユをいただくぐらい。飲み干さずにご馳走様としている。
ただ、味噌汁というのは別だ。
具をほとんど入れないのが味噌汁とされているようだが、ウチは食べ物として味噌汁には具を沢山入れる。ダシもよく取れるから味噌は薄めで味わう。
それでも味噌なんだからと最後まで俺は飲んでいる。
食べ物としての味噌汁だから、「飲み干す」という言葉もあまり当たらない気がする。
嫁はご飯の時にスープや味噌汁の必要を感じないらしい。
あまり汁が好きな人間ではなかったが、「汁を飲む習慣があると不用意に太ったりしないのだよ」なんて言って習慣づけさせた。
ラーメンのスープであんなことを言っていた嫁だったが、味噌汁は最後までいただくという感覚は嫁も同じようにあるようだ。
しかし味付けがピタリと決まってないと、嫁は具は残さず食べるが最後まで汁を飲むことはしない。
こちらはそのツユが残った加減を見て、旨かったかどうかわかるというわけ。
それにしてもカレーやシチューは残したままにしない。スープパスタだってスープは残さない。
しかし蕎麦を食って蕎麦猪口のツユを飲み干すということはしない。行儀もよろしくない。
温かい蕎麦にしてもツユは全部は飲まない。
酢漬けにしたピクルスは食べても漬けた酢は飲んだりしない。
鍋をやれば漬けタレを使うが、食べ終わればタレは残る。
では「味噌ラーメン」なら、どうか(笑)。
