葉巻を巡る文化的考察
もうちょっとだけモクモクとした話を続けさせてもらおう(笑)。
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紙巻きタバコ、煙管、パイプ。
私の経験からすれば葉巻というのはたいていは誰かから貰うもの、勧められるものだ。
あまり日常的に買い求める人と言うのも私は知らない。
確かに大きなホテルなんかには売り場があるんだけれども。
それを知っていても「人から貰うもの」という印象は拭えない。
高い、あまり飲んでいないいい酒のように、たまたま誰かの部屋に通されたところに置いてあったりして、渡されて吸ったりするものなのだと思っている。
そのくれたりする人も実は他の客の土産として誰かからいつか貰っていて、持て余した挙句にくれたりする。
いい酒をなかなか封を開けられずいつまでも置いておき、その挙句に人にあげてしまうのと同じだ。
キューバ産が有名だがインドネシアやコロンビアなんかのも吸ったことがある。
みな振り返ればどれもいただいたものだった。
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葉巻はそういう偶然で貰えてたまに吸うと気持ちがよい。悪くはない。
自分でも、いいことがあった時のためにふと求めたものを置いてはいるが。
葉巻は吸い口を切るための専用のカッターがあるが、普通にナイフで切り込みをいれてやればいい。専用のカッターなんかよりいいナイフの方が気持ちがいい。
葉巻はニコチンがほとんどなく体にはほとんど悪くないという話を聞いた。
オーガニックには違いがないが、本当かどうかは知らん。
まあ、知りたくもない。
ほとんど吸わないんだから(笑)。
パイプほどではないが、葉巻も時間を消費する豊かなものだ。せっかちな奴、追われている人間には向いてない。
だから葉巻を咥えたまま何かをするのは品がないとされることになる。
せっかちな吸い方は下品だとされる。
映画なんかで悪党だという演出で葉巻をよく咥えさせていたりする。小道具としては意味があるのだろう。
何かをついでにしたり、葉巻を習慣的にやる図は古今東西あまりきれいなものではない。
また、「葉巻なんか吸ってやがるのは恥ずかしい野郎だ」などという茶化しもある。
高い葉巻を吸って得意げな連中への「やっかみ」というだけでなく、良いものなのにどうしてああも汚くしか吸えないのかね、という、そんな嘲笑もあるのだ。
その上、「スモーク」ってのは「フェラチオ」の隠語だったりもする。
これが葉巻だとズバリの図になってしまうから見咎められるとこれまた恥ずかしいものだ。
ホントに葉巻というのは吸う場面を選ぶし難しい。だから貰い物の印象しかないのだろう。
え? 自分のモノは葉巻よりもっと小さいって?
ならシガー、シガリロはご法度ということになる。
せいぜい気をつけようwww(笑)。
少なくとも自分のをスモークしてもらうっていうなら、ちゃんとキレイにしておこう(笑)。
HPVはガンの危険因子だ。
「動かぬ証拠」は「スモーキング・ガン」という。
