おひとり少量サイズ
先日の食卓の写真のように私は納豆をよくいただきます。
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この納豆ですが、小さいサイズが売られています。
カップに入っている感じの製品で、旅館の朝食などでも出されたりすることがあります。
私はずっとこの少量サイズの納豆に疑問がありました。どうしてもお値段的に割高だからです。
大は小を兼ねるといいます。納豆でなくとも、小さいサイズになっているものはたいてい割高です。
独身用とか少人数家庭用などと称して売られているものがありますが、冷蔵庫だってあるのですから保存すればいいではないか、と。どうしても私には買う気が起きません。
しかし先日のような時、色々と出してしまうとどうにも余ってしまいます。
嫁と二人なら残ったら納豆パスタなんかに転用もできますが、独り身ならどうしたものか。続けて納豆を食べることにもなりかねません。
もちろん、少しだけ余ったものは捨ててしまっても少量サイズを買うよりはお得でしょうがそんなことをする訳にはゆきません。
だから、こういうものを買う人はきちんとした育ち方をされた方、むやみに余らせることをよしとしない計画的で理性的な人だと思うのです。
残ってしまわないよう、後々不合理とならないよう食べ切りサイズのものをお買いになって一回の食事を一回ずつ始末をつけられるようにする。そんな人だと思います。
立派な姿勢だと敬服します。
私は捨てることはしませんが、その代わりにちょっと食べ過ぎてしまう。無理にでも食べてしまうというだけです。
適量食べて仕舞うのではなくて、オカズの減り方に合わせてご飯をお代わりするというのは、あまりお行儀もよろしくありません。
結局、胃の中へ捨てているのと同じ、そう言われても否定できません。
やはり大は小を兼ねるわけではない。
なかなか自分では受け容れがたいことですが、少量サイズにもそれだけの理屈があります。
「損だ」という尺度もありますが、「ムダにするのは嫌だ」「残してしまわないようにする」という基準もあるのです。
分かっているのに私が少量納豆を買えないのは、乗り越えるべき思い込みのひとつかも知れないと思っています。
