また歩きタバコが増えている
私は喫煙者だ。それこそ、十数年ぐらい前は歩きタバコも平気でしていた。
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人通りのない天下の往来だ、「何を構うことか」とやっていた。
たまたま通りすがりに出くわした糖質らしいヤツがこちらを見て、ストレスで真っ赤の顔を見て、「やれやれ」なんて思ったものだ。「お前のキモさが俺には公害だよ」なーんてwww。
しかしそれで、「どうもそんな時代ではないらしい」と考えた。
それを最後に歩きながらタバコは吸わなくなった。
独りよがりなクレームつけに過ぎないのに、錦の御旗を振りかざしてくる弱者、病気のような連中が多い。連中はヒステリーを起こし被害者意識に凝り固まる。その主張すら矛盾して一貫していない。
しかしこちらはまともでありたい。ならばこちらはせいぜい遠慮してやろうと、場所を見つけて静かに吸うことにしたのだった。強い者はより強く。弱い者はより弱く。
おかげで前よりも穏やかにタバコを嗜むようにもなった。
その頃には歩きタバコをする連中をほとんど見なくなっていた。
それが今、また歩きタバコする連中を見るようになって驚いている。
自分は引き続き喫煙者だが、いったいどうなってるのかと思う。
まさかタバコが次々と値上げされて高くなりヤケクソで開き直っているんだろうか。そんなことも考えたりもした。自分は安くタバコを吸っているもんだから。
しかしどうもそれも違うことに気がついたのはごく最近のこと。
我ながら間抜けな話しだ。世間知らずもいいところ(笑)。
あちこちのベンチやら開けた場所、それこそ外の排気ガスがむしろよっぽど気になるぐらいの場所でさえ「喫煙禁止」なる大きなお世話の張り紙がされているのにふと気がついたのだ。
そりゃ隣に人がいれば昔だっていくら外でも吸わなかったが、人もいないというのに屋外で「吸うな」はないだろう。
神経質な張り紙や立て札が町のあちこちにあるのを見てやっと気がついた。
キチガイみたいな連中、騒ぎ立てる連中がいるのだろう。
そういう「お綺麗なことを振りかざす」連中というのは逆に社会正義なんて毛ほども気にかけちゃいない。ただ自分の惨めさに人を巻き込みたいだけ。
人のことを言えた義理ではないが、「病んでいる」連中の実に多いことかwww。
気がついた。
吸う場所がないのだ。
こういう「喫煙禁止設定のやり過ぎ」で、居場所がなくなった喫煙者が歩きながら再び歩きながら吸うようになったということだ。
なるほど「生命は逃げ道を必ず見つける」のだwww。
