豚の角煮を作る
このところ豚が安い。
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TPPの影響かアメリカだけでなくメキシコやカナダなんかのが安く売られるようになった。
豚の脂はビーフに比べると段違いに健康的だ。
そう言っても嫁は「牛が食いたい」と言ったりする。
ったく、牛のようなパイオツをしてからにww。
最近その安くなった豚で、カレー用の角切り肉を買っていた。
薄切りより安いから、ついついそちらへ。
続けて角切りの豚肉を手に入れていたら角煮が食いたくなっていた。
よく醤油系のダシツユが浸みたあれだ。
しかしカレーにしてもカレーだってバリエーションが多い。レッドカレーもいいし、寒かったのでシチューもやった。カレーの市販のルーを堪能するのもいい。
そんなこんなで、なかなかうまく作るタイミングが合わず、食いたい気持ちは募るばかり。
その上、肉ばかり食べているわけにもいかない。
魚も旨いし野菜も食べる。貝も食べれば缶詰も開ける。
それでもどうにかやっと作る機会が巡ってきた。
サイコロステーキ用と書いてある味付けの豚が手に入った。
こういうのはたいてい甘すぎたり味が濃過ぎるのだが、安かったのでこれを利用する。
味付けだからパックにその成分が書いてある。見ればどうやら角煮にも転用できそうだ。
「豚のサイコロステーキ」というのもないだろうとは思うが、味付がついていても煮るのに水でヒタヒタにしてしまえば味は薄くなる。
醤油と砂糖を少し追加して整えた。味付け肉なので塩は加えないでおいた。
八角もひとつ入れた。
サンショの葉を庭から採ってこようと思ったが、新芽はもうあまりない。
これを圧力鍋に入れて水をひたひたにしてシューするだけ。
前の晩にシューして翌日、ホロホロのまるでゼリーのような肉が出来上がった。
冷めているから上に豚の脂や味付けのラードなんかがこってりと浮いている。これをすくって捨てる。
こんなのをすっかり捨ててしまうとちょうどよい味になる。
温め直していただく。
実に旨い。
豚はその脂身も旨いのだ。
牛が甘い脂身なら豚はコラーゲンだ。とても優しい感じの脂。
肉が歯に引っかかることもなく舌で肉が切れる味わい。
絶品。
八角が味をまとめている。
