よいコンサル悪いコンサル
なんだっけ、どっかで聞いたような話し。
よいコンサル、悪いコンサル、普通のコンサル ・・・って(笑)。
あーー、あれだwww
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コンサルにも心理分析みたいなのをやるようなのがいる。
これは典型的な悪いコンサルだ。
心理分析なんてもの、その装ったものは結局は「風が吹けば桶屋が儲かる」式のイカサマでしかないのだけど、そういう話術で人を説得しようとするのがいる。
話がうまく、いかにも前向きで爽やかな人物。人生を楽しんでいるような人がコンサルとしてやってくる。
でも仕事の引き出しはなく、顧客は何のためにカネを払うのかわからなくなる。
要はそういう人物が「営業」をしているだけなのだ。こなのを「ヒトたらし」などと言うが、秀吉ほどのものではない。
どんな内容にでもついていける理解力があるか、専門力があるか、多様な要望に応える対応力があるか、知らないことを学習する謙虚さがあるか。
それらがコンサルに求められるものだがこんな連中にはほとんど何もない。
口がうまくてストーリーの組み立ては上手。
こうする会社は儲かる、こんな動機付けで人は動くのだ、まるで新興宗教だ。
プレゼンに長けていて物怖じしないおしゃべりが出来る。でもそれだけなのだ。
どうしてもコンサルというと「口八丁手八丁」から入った人が多い。
だから結局は客を相手にして「交渉人」のようになってしまう。
持ち味はディベート、「心理戦」というわけだ。そういうコンサルにとっては顧客のことも一種のゲームでしかないから顧客の方も運次第だ。期待してもなんとかしてくれるわけではない。
経営相談をすれば精神論になり、導入支援に傾きがちなのでマニュアルの代読や説明会の開催が仕事になってしまう。社内トレーニングの代行に過ぎない。
こういうのは悪いコンサルだ。
無駄で効率が悪く、いるだけ邪魔になってゆく。
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普通のコンサルというのは、これよりもう少し出来がよいように見える。
溌剌としているが具体性があるし、何よりよく顧客の要望を理解できるように見える。
そして客をひっぱってきたり人脈があったりする。具体的な話をひっぱってくることができる。
一種の紹介業を兼ねているのだ。言ってみれば口きき屋だ。
だから運がよければ客は稼がせてもらうことができる。ラッキーな出会いがあったりすることもあるだろう。
ただし、それはこちらが変わる類のコンサルではない。相談してみたら小判が出てきたというだけ。結局は依頼した当初の目的は見失われてしまっている。
こういうのに頼るとコンサルに依頼するのが固定費のようになってしまう。
モチベーションの源泉が外注になっているようなものだ。静かにあまり目立たないが病が会社内で進行してゆき気がついたらということになりかねない。
ここをタイミングよく切れるかは経営能力になるんだろう。
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よいコンサル、必要とされるコンサルというのもの。
数字が見れる。動かせる。
会計のことがわかり、悪く言えば「飛ばし」もできる。
M&Aがわかり、のれん代を使える。
継続的に企業が成長し利益を積み増せる計画を立てることができる。
事業を継続させるための経営判断を側面から支援することができる。
顧客の立場に立って考えれるがあくまで外様。用が終われば去ってゆく心構えがある。無駄に依存関係を持たないようにする。
それがよいコンサルだ。
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この「コンサル」という言葉。
それは他の職業に入れ替えてもいいかも知れない。
弁護士、医者、会計士、税理士、教師、編集者。などなど。
どれも同じだ。
似たようなことはどこでも起こっている。
