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わたりがにの缶詰


「ありのとわたり」じゃないわよ。「わたりがに」よ!(笑)

その「わたりがに」ってのはホントは安いものなのよ。ごく軽いものよね。
 よく、「昭和の昔から庶民に親しまれているカニ」なんて言われるけど、アタシの子供の頃はぜんぜん縁のないものだったわね。
 なぜって「シジミ」とか昆布とか、ああいう系統のものって、貧乏そうに見えても実はとても余裕のある精神構造じゃないとダメなものだったりするから。だからアタシには縁が余りなかったのよ。
 だってそうでしょ。食材をダシにとって、それを食べないなんて。
 カツオブシをダシにとってもそのカスは佃煮にしたでしょ?
 そういう考え方ができるかどうかって何かが違うのよね。
 昔はパン屋さんでパンの耳なんて普通に無料で貰えたものなんだけど、それを食べないでミキサーにかけて生のパン粉にしていた家庭もあったじゃない?ちょっと違うかしらね、これは(笑)。

 まあともかく、わたりがにをアタシが食べるようになったのは年取ってからのことなの。


 「庶民のカニ」なんて言えば昔は「上海ガニ」ってのだってそういうものだったでしょ。
 こっちは昔って言ってもちょっと前の話よ。まああれは身を食べるんだけど。
 あれはちんまいカニでね、あれだって庶民のカニってことになってた筈よ。
 上海には運河みたいなのが通っててシーズンになるとそこで上海ガニを採っている連中がいた。
 旬になるとカニが産卵か何かで海の近くの運河のヘリに続々と上がってくるのを待ち構えたように採る。運河の下まで降りていって、採ってる人たちがたくさんいた。
 そこらの街の運河で採れたのを食べてたのよ。
 途上国らしい素朴な連中が嬉しそうにそのカニをカゴに入れて、アタシに美味いよと言ってくれた思い出。
 今はカネでそこらじゅう、何もかもが腐ってしまって、上海にはもうそんな人たちはほとんどいないでしょうね。
 今は上海なんてとんでもないハリボテ都市になっちゃったけど、あれでも昔の暮らしはよかったのよね。
 そうね、万博ぐらいまでかしら。

 今は海なんて汚れてしまって、わざわざ島とか遠くから持ってくるからよっぽど高くなっているらしいんだけどね。
 ああいう「集会地の悲劇」どころか、「簒奪と荒廃」を続けてこれから先も生きて行くのかしらね。
 国としては途方もなく無責任で先の見えないやり方なんだけど。
 自業自得のまま鬼道をひっぱられて行くのかしらね、中国の人民は。


・・・ 
 その「わたりがに」が缶詰で売られてて、これがまたすごく安いのよ。
 ほぐし身で面倒がなくて、しかもいっぱい入ってて安い。

 缶詰だからまあ大丈夫だろうってたまに買ってるのよ。買って置いておくとムダ使いしなくて済む。「あれがあるからこれを買うのは我慢しよう」ってなるのよ。
 モノ自体も、なんだか缶詰だと安全な印象がしちゃうのよね。
 これも油断ってことになるのかしらね。


 そのわたりがになんだけど、料理には何度か失敗してしまって、それでも懲りずにて挑戦を繰り返してる。
 もちろんみんなそれなりに食べられはしたんだけど、素材のよさを使えてないなという印象があって、どうしてもそれが残念に思えるのよね。だからちょっと失敗した感じなのよ。

 生で売られているものは味噌汁や鍋にダシになんて書いてあるし、あんだけ小さくてカニなもんだから、そりゃあダシは出るわよ。
 でもホジホジするのは大変でしょ。
 アタシはシジミ汁にしたってちゃんとホジホジします。
 世の中にはアサリ汁でさえ「このアサリは出汁だ」なんて言って食べない人がいるってんだから、色んな人がいるわね。

 わたりがにの味噌汁はたまにはいいけど、それにああいう生でスーパーで売っているのは中国産ばかりじゃない?ちょっとねえ。
 そりゃあね、味噌汁は合うわよ。
 というか、味噌汁ぐらいじゃないと使えないって感じ。
 身がなかなか食べられないし、ダシだけにするってのもなんだかもったいない。

 こういうのを「隔靴掻痒」と言ったら言い過ぎかしらね。

 だから、この缶詰があるって知った時には感心したわよ。
 一気に食材として使う気になった。格が上がったわね。
 あんだけ微妙なものがほぐしてあって、缶詰だってなら、それをモノにするって気にもなるもんでしょ。でもなんか違う。



・トマト味のパスタ。
 こういうのをメニューにしてるところがあるから真似してみた。
 でも缶詰だと何か違うのよね。
 なんてことない味わいになって、すっかりカニの味が消えてしまう。
 短い時間でさっとやるようにしてもつまらない味わいに感じてしまう。濃厚じゃないの。
 トマトソースに卵白入れたり全卵入れた生クリーム入れたりしたけど、どうも違う。砂糖を少し入れたらよかったかしら。
 カニって、もっと強い主張があって、その匂いと味わいでゴリゴリとこちらに押してくるものじゃない?
 わたりがにって庶民のものっていうだけあって、確かに大人しい味には違いないんだけど。

・カニピラフ
 これもピンとこなかったわね。
 やっぱり熱をかけてしまうとダメなのね。
 パスタと同じように何が入ってるかわかんなくなっちゃった。
 こうあってほしいってゆう、「欲しい味」ってのが決まっていると逆に難しいものなのよ。

・他に厚焼き玉子もやってみた。
 これも熱をかけるとダメね。

 いえ、でもね、もともと具の入った厚焼きは焼きたてだとピンとこないものなのよ。
 具がなくても少し熱が冷めたほうが美味しいし。

 他の乾燥した海老とか海苔なんかを巻いてもそう。
 厚焼き玉子に乾燥海老を入れて模様を期待して巻くでしょ。できたらちょっと冷やした方がいい。
 冷やして暫くすると海老の味が浸みてきて熟成しておいしい。
 一晩たった冷蔵室に入れておいたものなんかは全然違う。
 他にトロロ昆布とか鮭とか、色々と厚焼き玉子に具を入れてみるのは楽しいけど、そういう時は出来上がったら冷やして熟成させた方がたいがい美味しいわね。

 こんな具入りの厚焼き玉子をやっても、嫁は「私は卵原理主義だから具はいらない」なーんて生意気なこと言うんだけど。
 でもわたりがにの缶詰は、それでもやっぱりちょっと違う感じだったわね。

 でもズワイガニとかってのも同じかしら?
 あれって茶碗蒸しに入ったりしてるじゃない?
 生のものだって食べ終わったカラがキレイだったら茹でて出汁を採ったりして、ラーメンのツユにするとしっかり味が出てたりしたわよ。
 だから、「カニは熱をかけちゃいけない」ってこともないと思うのよね。
 カニかき玉はまだやってないから、そのうちやってみたいと思ってるけど。

 嫌ねぇ。
 高いものはぜんぜん食べつけないもんだから(笑)。



 で、結論としてはワタリガニの缶詰はやはり生でいただく、缶詰を開けてそのまま食べるのがいいということに今はなりました。
 酢飯に乗せて食べたらよかったし、ゴージャスにチラシ寿司を味わえた。イクラなんかと合わせて食べた。

 
 それで、今年のお正月って、もう古い話になっちゃうけど、出してこのカニ缶とクリームチーズと和えてコショウを振っていただいてみました。だってお正月はご飯食べないでしょ。
 これがなかなか美味しかったわよ。
 品もよくて満足しました。
 コショウも利いてくれてよかったわね。
 つまむだけじゃなくて、オリーブオイルを浸したトーストとワインで食べたり。
 生が一番かなという結論。
 そりゃサラダならいいでしょう(笑)って。

 
IMGP4376.jpg 


ごいしゅうおざいました。



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