フード・サポセン
いやさ実にいい気分。楽しい晩です。
☆
もうみなさん夕餉はいただきましたか?わは。
今日は早めに出かけたもんだからコメ洗ったまんまでした。明日の朝なんてのはちょっといけない気がしましたのでね、だから帰ったら炊いて食べました。
夕食にご飯というのはあまりやらない。
炭水化物断ちというほどでもないんですが、ウチの夕餉はほとんどがたんぱく質、ツマミです。
だからこういう夕食は実に久しぶり。
タラコと漬物、汁、餃子。
このタラコ、人差し指ぐらいの小ささだがよくよく見るとぞっとしますな。
美味そうには違いがないが、それはよく見るとものすごい迫力です。
なにしろ粒が細かくて小さい卵が無数にあるじゃありませんか。
通風が怖くてね、筋子をイクラにして食べるのにこういうものはなるべく普段は食べないようにしてましたが、いざ入手して食べるとなるとこれはすごいものがある。
プリン体が筋子の三年分はある。
わずかふた腹のこの小さいタラコでこれだ。
これ食べるのに筋子が三年分は遠ざかると思うと、実にもったいなくも感じます。
かぁああ。これはキツい。
などといいつつ食べると上手いですな。
生のタラコと炊きたてのご飯。
ガキの頃はタラコは焼いたのしか食べたことはなかったですねぇ。
嫁と知り合ったばかりの頃、生のままタラコにレモンかけて食おうとするもんだからびっくりしたのが生のタラコの最初でしょうか。育ちが違うんだろうね。
しかもそれを酒のツマミだと出してくれるもんだから二度びっくり。
贅沢ですな。
しかし通風は嫌だからほどほどに。今度はいつ食べることになることやら。
餃子は日本ハムの百円かそこらの本日特売の「羽根突き餃子」です。
買うとき「これは安いじゃない。安心の日本ハムだよ。」とか言いやがるもんだから、じゃあってんで餃子は嫁に作らせました。
「えー私が作るの」
「なんだかわかんないよ」
「色々難しいことが書いてあるんだよ」
「やってみなはれ」
「・・・」
「できないよ。」
「なんだか羽なんかできない」
「できないんだって」
結局、羽根のない餃子になっちゃった。
味付けは美味い。濃くない。タレはないのね。
味は悪くはない。
でも書かれたとおりにやったのにうまくできないと、お怒りの収まらない嫁。
でもなんか、「テフロンのフライパンで作れ」ってパッケージには書いてあったらしい。
ホントですかそれ。(笑)
そんな商品があるなんて信じられん。
天下の日本ハムなのに?ww
ウチにはないし、テフロンがない家庭は作るなってか。
まあもう捨てちゃったからどんな説明が書いてあったか知らんけど、嫁によればそういうことらしいです。
いやはや。
「ちゃんと言われたとおりにしたんだよ」とまだ言ってます。
日本ハムさん、なんとかしてくれるなら連絡くれww。
・・・
そんで思ったね。
こういうメーカーが新奇に打ち出したような製品を売るんならサポセンが必要だと。
パソコンや家電ばかりではない。
これからもっと高齢化社会は進むんだ。
フード・サポセンをおやりになったらどうか。
パンケーキの素とかそんな古いよく知られたもんじゃなくてね、大関栃の心で有名なジョージア、あそこのグルジアシチューの素とかどうせ出すでしょ?
レンチンするだけでダシ取って、そのまま入れれば膨らんで、なんかのフワフワの鍋がすぐ食べごろになるとか、色々難しい食品、素材ってあるじゃない。
どうせ商品化するでしょ?
そういう時、サポートセンターがあるといいかも。
いや、いや。
まんざら冗談でもない。
外人観光客がチラシ寿司の素なんか買って迷うことだってあろう。オリンピックで混雑した街に出向かず、ホテルの部屋で炊飯器借りて作ったりするのもいるかも知れない。まあ中国人なら絶対にやるだろう。あの連中はやる。
ありゃこれどうすんだ?って。
ワサビ入れて炊いちゃったり、ガリ入れて炊いちゃったりするのがいるかもしれない。
それをサポートしてあげんですよ。
そこはナビダイヤルかなんかで、少しだけでもカネとってやりゃいいんだ。
いい商売にもなる。
そん時はなにも沖縄にいちいち回線飛ばす必要なんかない。あそこばかりに仕事やる必要もないしそんな義理ももうなくなるだろう。
そんでつながるとアナウンスが流れてね、他に英語、フレンチ、まあしょうがねえから中国語ぐらいは選択させてやる。
そんでサポセンにつながるんですよ。
そして説明を受けながらパッケージの写真にあるようなものを作ってく。
言うとおりにしていたらちゃんと作れるんだ。
いいと思うなぁ。
はい。こちらはツラスズスの素、サポートセンター。 なんつってね。
はいはい。どうもです助かります。
なんせ嫁が死んで料理するなんて生まれて初めてで、チラシ寿司なんてなかなか食えないから今日はやつてみようと思ってね。
はい。大丈夫ですよ。これは素ですから材料から全て入っています。
炊飯器はお持ちですか?
えーいや、それが持ってないんだ。
なにしろ嫁がこだわりでコメはずっと鍋で炊いてたもんだから。ダメですか?
そんなことはないですよ。大丈夫です。
炊飯器がないのでしたら直接火にかけるだけですから。むしろ簡単です。
ではお米は洗ってありますね。
水は切ってありますか? そのお鍋のお米をザルにあけてよく水を切ってください。
そしたらまたそのお米をお鍋に戻します。
はい。お米を戻しました。なんかできる気がしてきました。
そうですよ、大丈夫です。簡単ですから自信を持ちましょう。
お鍋には水気のない洗ったお米が分量入っていますよね。
ではそこにチラシ寿司の素を入れて下さい。
なるほど。そのまま入れればいいんですね。
他に何もせんでいいわけですね。
はい。大丈夫です。別の小袋、香りをつけるための小袋は入れません。
しかしまだ香りついてないっても、色もなんか薄い気がします。これは出来上がったらあのチラシ寿司になるんでしょうか?
あんまり味が薄いのはちょっと・・・。
はい。そうですよね。でも、出来上がるとちょうどよい濃さになるように出来ています。
メーカーの方であらかじめテストしています。どんなご家庭でやってもちゃんとおいしくできるようにパッケージができています。 大丈夫です。自信を持って安心してください。
それじゃあ火をつけてください。
はい? 火をつけるんですか?
大丈夫です。ちゃんと出来上がるように作られています。
自信を持ちましょう。
はい。それじゃ火をつけました。
少しコゲてジクジク言ってますね。なかなか燃えません。
え? もうコゲてます? ちゃんと火をつけましたか?
ええ。ちゃんと火をつけました。今はさっきより燃えてます。
確かに少しいい香りがしてきましたね。
え? 燃えているんですか?
はい。鍋の中で袋が燃えて溶けてきました。
もう少ししたらコメにも香りがいくと思います。
ちょっ・・・・(略)
おそまつ(笑)。
