レジのパートに睨まれる
視線。
☆
買い物をしていて、最近つとによく感じる視線がある。
レジのパートからあまりよろしくない視線を感じるのだ。
そういうのはたいていは主婦、女性だ。
若くはない。
いつもの夕方の処分品の時間帯、会計する時のレジでよくそういう嫌がられているような雰囲気を感じる。
俺だってそういう「電波」を受信できるんだぜ(笑)。
・・・
理由。
まあ、これには種があると思っている。
じくまであぶんだけの考えだ。
それはここのところCPIとか上がってきたこととも関係があるだろう。
ガソリンも高止まりしているし。
ともかく、それぞれパートさんにも多少の内情の違いは色々あるんだろうが、基本は俺らが処分品ばかりを買っているところにイライラの理由があるのだ。
「半額処分品ばかり買っていると恨まれますよ」、というお話。
時給。
パートが時間千円で働いていることを考えてみる。
我々がわずか30分で店内を物色し、買う処分品が半額だったとしても千円分なら二千円が総額。千円を30分でさらっていったことになる。
つまりパートの時間給にすれば二千円、二時間。
パートのオバはんが二時間頑張ってそれで得られる給与が、俺ら乞食の漁った分と同じことになってしまう。
そういう買い物をするためにアタシラはパートしているんじゃなかったっけ?そういうことになる。
だから、いやーな顔をされるのだと俺は思っている。
デフレ脱却の議論のヒントにもなることだと思う。
・・・
他の仮説。
仮に別な仮説があるにはあるが、理屈としてはあまりに薄いものだ。
パートが「いつも半額ばかり買いやがって」なんつうように、店か経営側を反映したような不満を感じているという説。
それがホントだってなら、なんという忠義心だろうか。
店もその忠義に少しは待遇で応えてやればいいと思うが、今時それはないだろ。
気の効くバイトなど余計なだけと考える劣化した経営。だから劣化した労働力しか求められず、労働の水準はどんどん下がってゆく。値段が安ければと客もこれを気にしなくなる。外国人もコンビニで働く。でもコンビニは安くないからつまり割高だ。
そういやガキの頃にはあった。
駄菓子屋でつまんない飴かなんかひとつ5円、買おうとすると面倒くさい顔、嫌な顔をされたことは確かにあった。はした金でうるさいガキがとババアはイラっとしたんだろう。そういう心理は幼いガキの俺にもよく分かっていた。
しかしあのババア、あれはオーナー、いわば経営側だったんで(笑)。
毎回会計の時には礼を言うし、横柄な態度は取ることはない。
「お願いします」とは言うな。
それは「キチンとしてないとみっともねえ」という理由だけでしかないんだが、たいていのパートはキョトンとこっちを見たりする。「俺は他の客の水準に自分を下げたりはしねえんだよ。」
ともかく、そんな忠義心があったとして、それでいかに俺がゴミ客だったとしても、こっちは礼節を保っているんだからそこまで嫌な顔はしねえもんだろう。
それなのにあの視線なんだから。
どうしたって、俺の最初の仮説以外にないべ?
え゛?
嫁は「違うと思う」と言っている。だが別な仮説はまだないようだ。
