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野崎のコンビーフ


 パンを焼いてみて、まあまあの出来上がりだった。

 機械がコネから焼きまで全部やってくれるわけだが微妙に出来上がりは違う。
 気温だの湿度だの、わずかの水加減でも出来上がりが変わるから面白い。

 油を少なくして焼いたパンは家内から「スカスカで味がしない」なんて批判された。

 口に遠慮ない人だからしょうがない。反省して油はケチらないようにした。

 
 オヤツにパンを食おうと思ったのだが、ジャムとバターぐらいしかない。

 卵でも焼けばいいが大袈裟になってしまうし、軽く食べたいのに適当なものがない。
 どうしようかと考え込むw。


 いつもはハムとかビアソーとかが何かしら買ってあったものだ。家内がいないと気が回らない。
 チーズも食べてしまった。粉チーズはどうかと思うw(汗)。

 ソーセージぐらいあればちょっとした腹ごしらえが出来るのに。




 ストアを探してみたらコンビーフがあった。

 懐かしい「野崎のコンビーフ」だ。

 そこそこ安かったし懐古趣味でひとつ買っておいたものだ。
 昔から牛の絵が書いてあって素敵なデザインだと思う。

 コンビーフはかつてはたいしたご馳走だった。
 味はたいしたことはない。
 ただ、わざわざ開けるというのに覚悟がいった。
 缶だからいつまでも開けずにコンビーフの缶が棚なんかから顔を見せてあった気がする。


 ただ我々が買ったのは缶のヤツではなく最近のもので、プラの小さめの容器に入っているものだ。
 だから雰囲気は違う。厳重に密閉されたものというあの感じはしない。
 簡単に開けられると中蓋にも書いてあった。

 よくあるようにアルミの中蓋をめくればコンビーフが出てきた。
 容器にナイフを突っ込んでパンに載せるだけ。


 懐かしい味がした。いや、ただそんな気がしただけだ(笑)。

 肉の脂が固まっていてパテのようになっている。
 そして肉を繊維みたいにほぐしたものが固められている。

 コーンドビーフ、つまりコーンしたビーフだというのは昔から聞いていた。確かに固めたもの、そんなのは思い出せた。

 
 マヨネーズが合うと思った。まあまあだw。
 ガーキンスのピクルスもちょうどよかった。

 こんなちょっとした肉系のパンがオヤツに欲しい時もある。



 野崎のコンビーフは「Nozaki's」と書いてある。
 つまり野崎さんが考案したコンビーフということだろう。

 だから「デニーズ」はデニーの店のはずだw。
 「ケンタッキーズ」ではないから、あのオッサンは「ケンタッキーさん」ではないw。



 コンビーフはなぜか強い馴染みの感覚がある。記憶に刷り込まれている感じだ。

 たいていは非常食のように大事そうにとっておかれたものだった。
 何もない時、買い物をしなかった時に開けてチャーハンなんかにされたものだ。


 このコンビーフというものは、よく人々がこのやり取りをしていたという記憶がある。
 なぜか人にあげてみたり、人から貰ったりしたものだ
 それを言ったらミカンなんかもそんなだった。

 まるで通貨のようにミカンやコンビーフが挨拶代わりに人々の間を行き来した記憶がアタシにはある。

 昔は人が人に色んなものをあげたものだった。タバコだって「どうですか」とまず差し出すものだった。
 「買い物に行ってきたの」と言ってオバさんが煎餅をくれた。買い物に行くのはその人の勝手だ、なんの義理で人にくれるのか、そんなことは誰も考えなかった。


 コンビーフはパチンコの景品なんかでもよく出回っていた。
 パチンコをやって帰ってきたという連中が「土産に」と誰彼になく寄越してみせたものだ。
 戦利品を自慢するような感覚があったのだろう。
 昼間から若い連中がヒマを潰している、そんな時代があった。


 今のパチンコの地位を考えると信じられないが、庶民の気だるい暇つぶしとして市民権を得ていた時代があったw。
 今だったら人に「パチンコに行ってきた」なんてとても言えたものではないだろう。反日勢力のイメージも強くてもう近づきたいものではなくなった。




 缶のコンビーフは開けるのが珍しくて子供心に好きだった。
 食うことより缶を開けることの方が楽しみだった。


 缶の横にはわずか切り取り線があって、付属の器具で缶を開けてゆく。
 缶から飛び出しているベロに器具を差し込んでから、缶の胴体を帯を解くようにしてクルクルと巻き上げて缶を横から開けるのだ。


 これが実に面白いもので、次第に現れてくるコンビーフが価値のあるもののようにも思えたものだ。
 よくこんな開け方を考えたものだと感心しながら開けたものだ。
 牛肉だったから昔は高いものだった。スジ肉なんかだろうがそれでも高級感があったような気がする。しかしあの変わった開け方もコンビーフが貴重なものとされた要素になったと思う。

 巻いて剥いてゆくのが横に歪んだりきちんと巻けていないとひどいことになった。巻きを水平に保って慎重に缶を開けた。


 胴が割れてコンビーフが現れてくる。固まった肉だ。
 チャーハン、オムレツ、コールスローサラダ、そんなところだったろうか。
 一部を使い、残りは缶に入ったまま冷蔵庫で保存すればよい。

 しかし温めてしまうとコンビーフの風味がなくなってしまう。固まっているゼラチン上の脂も流れてしまう。
 本当は冷えたまま食べるのが一番だったはずだ。サラダなんかが一番よかったろう。

 実際に美味しくコンビーフを味わったという覚えはあまりない。
 あくまで急場シノギのものだった気がする。強い印象を受けたのはあの缶の開け方のせいだったと思う。


 

 その当時だってミカンや桃の缶詰はあった。
 だがどれもコンビーフのような開け方はしなかった。
 容器の横から開けるのはコンビーフだけの特有の開け方だった。


 どの缶詰も缶切りを使って空けたものだ。

 今はあまり缶切りの必要な缶詰というのがない。
 最近は便利にプルトップ式で爪を立てて蓋をそのまま持ち上げて缶を開けられる。
 トマト缶なんかでさえそうだ。

 まさか「最近の人は缶切りを使えない」、なんて、そんなことがあるのだろうかw。


 ウチには缶切りがあるが、持ってないという人がいるんだろうか。

 ネットのコタツ記事なんかの、妄想でっち上げの記事ではありそうな話だが、間違いなく嘘だろう。
 トマト缶を開けるのに失敗してプルトップ部が折れて外れてしまうことはあるからだ。

 古かったりすると持ち上げようとすると折れてしまうことがよくある。
 そうなると缶は開かない。
 そしたら開けるには缶切りでやることになる。いざという時に必要だろう。




 それに輸入品の缶詰などではそんな便利な仕様になってないこともある。
 ラザアニャ、クスクス、ピーナツの缶、ピクルス、各種スパイス、珍しい食材でマイナーな地域のものは缶の開け方だって洗練されてはいない。

 メジャーな輸入缶詰はバイヤーの日本側から要求しているというのもあるかも知れない。
 しかし実際には缶切りの必要な缶詰は結構あるものだ

 特に途上国の直輸入品だと缶切りが必要なものは結構ある。
 世界から缶切りがいらなくなったわけではない。
 今でもごくタマに使うことはある。


 しかし、だいたい、缶切りを持ってない人はそんな時に買うのを諦めるのだろうか。
 なければ食えないのだ。そりゃあチカラ技を使えばできないこともないだろうが、文化的な生活ではない。
 そしたら、「ウチには缶切りがないや、」なんて感じで購入を思いとどまるだろうか。ちょっと想像もつかない。


 考えてみれば欲しいと思った食品でそんな断念に至ったこと、そんな覚えはアタシにはない。
 食いたいものをこちらの装備の問題で買えない、そんなことはなかった。

 瓶の栓抜き、ワインのコークスクリュー、どちらもなかったら開けられない。
 持ってないとして諦めるだろうか。


 振り返れば外で、酒屋で買って歩き出し、コーラを飲もうとしたら栓抜きを持ってないことに気が付いた、それで駄菓子屋で栓抜きを借りたというのはあったかも知れない。
 借りることはできたのだ。今はちょっと隣の家に借りに行くなんてできるような時代じゃない。


 牛乳やパンピーなんかでは蓋が厚紙で封されていて、キリのようなのを蓋に刺して持ち上げて開ける、そんなタイプの飲料があった。
 あの不思議な形状の器具は栓抜きと一緒にゴム紐にくくられて駄菓子屋の冷蔵庫の横にぶら下がっていたもので。

 あのキリみたいな針は実は必須でもなかった。爪でガリガリやれば上手く開けられたものだ。

 無理して指で押したら盛大に牛乳が飛び散る、そんなこともよくある光景だったw。



 つまり容器と開けるものがセットというとことだ。
 それは公開鍵と秘密鍵の組み合わせとして、今もデジタル世界に継承されて続いてる(嘘)w。


 コンビーフには開けるための器具が添付されていた。

 その器具を失くしてしまいペンチでグルグルと巻き取って開けたことは記憶にある。
 一人暮らしのアパートで腹が減った夜中にやったものだ。その頃はまだコンビニがそうはなかった気がする。




 感慨深くて野崎をよくじっくり見た。
 内容物を見てみたら、あれ?


 馬肉って書いてないぞ! あれ?

 どういうことなのかw。
 なんで馬肉が入ってないのか。これは缶じゃないからか?

 牛肉と牛脂としか書いてない。あとは余計なものしか書いてない。

 昔はコンビーフって牛肉、馬肉がブレンドしてあったはずだ!


 ええっ、今は違うの?

 馬肉なんて、馬刺しなんて高級なものだけど、コンビーフに入ってる馬肉は安いものだった。
 処分された競走馬なんかの肉が入ってる、そんな話さえ聞いたものだった。

 馬肉が入ってるからある意味で非常食的でもあった。
 余すところなく世の中の肉をかき集めてコーンドした、そんなイメージにぴったりだった。
 だから味わいも特別だったんだけど。


 中味がいつの間にやら変わった?!

 ええええぇぇぇぇぇ!!!www


 まあこういうのはわざわざ調べない方がしあわせになれる。驚いたままにしておきます(笑)。
 不便なままがいいこともある。謎のままの方が楽しいこともある。

 まだ全部食べ切ってないし、缶も切って開けたわけでもないwww。


おそまつ



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テーマ : 日々の暮らし
ジャンル : 日記

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No title

缶切りの話題が出たので我が家の在庫を調べると、缶切りも栓抜きもありませんでした。
でも生活に支障が無かったという事は、使う事が無かったのでしょう?

コンビーフが牛肉と馬肉の混合と言われ、値段の高い方は牛の比率が高いとかよく言っていました。今は違うのですか・・・?
コンビーフは3mm位の厚さにスライスして、フライパンでサッと焼いて、醤油を垂らして食べたのが一番おいしかったと記憶しています。


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