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夜を徘徊する少女たちと


 ゲーセンに行った。

 一定期間メダルを引き出さないと預け入れたメダルが没収される。
 買い物帰り、家内はいないが、ちょっと遊んで帰ることにした。


 若い女がクレーンゲームを冷やかしていた。二人組。
 どちらもチビで少し小太り。
 一人は下半身が生身の脚で、上のジャケットがサイズが大きいものだから、まるでジャケットの下が裸のように見える。借り物のような格好をしていた。
 どちらも態度はチャラい。

 髪もとかしておらず、いかにもな子供っぽい娘たちだった。
 あまり化粧気もないのは最近にしては珍しい。


 俺はなんとなく彼らを横目に見てトイレに行った。

 もう八時近かった。
 店を出て帰ろうとすると、その女たちがウロウロと出口付近にたまっていた。
 平日の夜だ。他に人はいない。

 俺が歩き出すと、二人が後ろをつけてくるように感じた。




 ふと、俺は振り向いて、持っていたカバンをそこらに停めてある自転車のサドルに置くと、中からチューハイの缶を取り出した。

 こちらに歩み寄っていた女たちはそれを見て足を止めた。
 「ああ。」、そんな風な素振りをして一人が合図をしたように見えた。

 そうしてクルリと踵を返して二人は引き返した。
 俺の後ろをついてきたのとはまるで違った方向へ。

 「おい! なんか用でもあるんじゃないのか!」、俺は二人に向かって大声をあげた。


 ビクッとしてそのまま立ち止まった二人組。
 じっと立ち止まったまま、こちらを照れ笑いのような顔をしながら見ている。
 二人して顔を見合わせモジモジしているので俺は歩み寄っていった。


 「よお、そこらで話でもしないか。お前らカネがないんだろ。」

 「えっ、あっ。 な、なんなんだよ(笑)。」

 はすっぱなクチをきこうとするが見ればまだガキだ。
 俺はアゴでベンチの方へ行くよう促した。
 
 「いいからそこのベンチに行こうぜ。取って食ったりはせん。」

 「な、なんでさ。お、オッサンw。」

 「あとつけようとしたろ? いいから悪いようにはせんから(笑)。」

 彼女たちは渋々俺について歩き出した。



 大人がガキに話しかけるのは禁物だ。
 子供は動物園のサルだ。飼育係以外は接触してはいけない。

 しかし俺を付け狙ったとなれば話は別だ。
 二人は戸惑いながらも大人しく俺についてきた。

 俺はベンチに座るとチューハイの缶を開けて飲んだ。
 ゲップが出た。

 「な、なんだってんだよw。オッサン、補導かよ!w」

 なんだ、そんなことを心配してたのか。
 俺の頃にはそんなものはなかった。どうにも不自由な世の中になった。

 「まあ、そこに座れ。 お前。お前は俺の前にしゃがめ。お前らみたいなのはそうするもんだろ(笑)。」
 
 「ざ、ざけんなよw。」

 「いいから。さて、お前らどうするつもりだったんだ? 弱そうなオッサンをぶちのめしてカネでもせしめる気だったのか?」

 「う、うるせーよ。ちげーしww。」

 「そうか、なら何だ? なにしてたんだ?」

 「かんけーねーっしw。」
 顔を見合わせる二人、しかしなぜか悪びれた感じはない。
 補導や私服でなくて安心したんだろうか。




 「ああ。なら誰かに遊んでもらおうってことか?w。いいだろう。」

 「えっ?w」

 「構わない、そう言ったんだ。」

 「か、カネでもくれるのかよ!w。」

 「いや、その前に聞けよ。まずな、お前らはブスだ(笑)。引っかかるヤツはそうはいないぞ。いたら逆に危ねえ。だいたい、顔は化粧で何とかなるとしてもその体型は何だ。中途半端にムクムクとして、いったい毎日何を食ってやがるんだ。ちょっとはシェイプしろ。」

 「な、なんだよ。ブス、ブスってw。笑うしw。」

 「いいか、オトコを騙すならもう少しだなぁ・・・」

 二人が呆れた顔をするのも構わず俺は説教じみたことを言った。

 「う、うるせえしw。オッサンには関係ネエしw。」

 「ほれみろ、やっぱりカネでもせびろうとオッサンあたりを狙ってたんだな。すぐ分かる。お前ら、そんなスキがあるとな、強姦、つまりレイプされちまうんだぞ。」

 「やられそうになったことだってあるよ! だけど逃げたしw」

 生脚を出した娘がクチを尖らせた。

 「おいおい、だったら、もちっと考えたらどうだ。そのカッコにしても、まるで下半身が裸に見える。センスだってねえぞ。」

 「う、うるせえよ。なんだい、エラそうにw。」

 「まあ騙されたと思って今度はちゃんとしてきな。」

 俺が酒を飲みながらする説教を二人は聞いた。 意外に大人しい。
 最後には何かもらえると思ったのか。確かにイイコにしてれば褒美がもらえる。



 「よし、もういい。俺が千円分のメダルをやろう。いや、二千円分だな。そこのゲーセンのだ。それで遊んだらいい。たっぷりできるはずだ。やるカネなどないがメダルはある。せいぜい増やして遊んだらいい。」

 「ええっ! メダルくれるのかい?w」

 「ああ、ちっとばかしだが、カネがねえと遊べねえもんな。」

 「くれよ。話を聞いたんだからサ。」

 やっぱり話を聞いてやったと思ってやがる。
 別にこちらは愚痴をこぼしたかったわけじゃない。ブサイクのくせに乱れがちなガキは見てられないだけだ。

 「だいたい、お前らみてえなハスッパ気取りのガキに俺は興味はねえんだ。ガキなんざ俺はうんざりだ。だがな、友だちとしてなら言っておくことはある。お前ら、まずカラダをなんとかしろ。シェイプでもフィットネスでもなんとかしろ。そのままじゃ不味い。オンナはカラダだ。顔なんか化粧で何とでもなる。」

 「う、うるせーよ。わ、笑うしwww。」

 「お前らがオトコをナメてるようだから言ってんだ。そんな状態じゃレイプされるのが関の山だ。いいか。ヒトの後をつけてボコっていくらになるかも考えないお前らのことだ、二人組みだってどうにもならないんだぜ。そんなんで渋谷なんかに出て行こうなんて思うな。

 「ん。わ、わかったよ。」「う、うん。」

 畳み掛けたように言った俺の話を聞いたら、もう夜だと思い出したのかも知れない。
 二人からは少し警戒感が伝わった。




 「増やしたって返さなくていいぞw。」
 
 俺はゲーセンに一緒に戻って自分の貯メダルを二千円分の枚数分、それぞれ引き出して渡してやった。
 カップは重かった。

 「サーセン。」 「サーセン!」

 俺は言いたいことを言ってスッキリした。その礼にメダルをやったというわけだ(笑)。
 素足にコートみたいなのは俺は好きじゃない。

 預けたメダルの使い道が見つかって俺は愉快だった。


 チューハイの缶をまた俺は開けて歩き出した。

 ふと思った。あの連中の母親だったら、イケるだろうかw。


おそまつ



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