令和五年大相撲九月場所千秋楽、変化の真相を斬る!
速報! どこよりも早い大相撲反省会!!(ホント?)ww
今場所も実に面白い大相撲でした。実に味があった。序盤戦はダレていましたがしっかり千秋楽に向けて後半ピリッとしたものです。
え? しかし優勝決定戦でケチがついた? いえいえwww。
実はそうでもないのです。
ここは違う。みんな分かってない。分かっている人はどれだけいるのか。
え? 貴景勝が優勝インタビューでいわく、(みんなの妄想www)
「今日は相撲の嫌な部分を見せてしまった。
しかし自分は勝たねばならない。大関です。」
なーんて? 反省の弁? ちょっと違うと思うなぁwww(笑)。
まずは素直にアタシは祝福をしたいと思います。
貴景勝よくやった!
横綱取りとなると彼の取り口ではなかなか困難な気がしますが。どうなるか。
千秋楽まで優勝の行方はもつれこみました。中盤から盛り返してきた。大いに楽しませてもらったものです。そこは感謝しかありません。
みんな稽古をしてね。
怪我しないのも稽古のおかげだそうですぞw。
今日は少しいつもより深く真面目にw、「解説」をばしようと思いますwww(笑)。
「北の富士の分まで」とはいかないけどw。
しかし今回のお話は間違いなく舞の海よりはマシでしょうw。
だいたい、あの人はブレるんだ。
精神論も妄想の域、他人の心情ばかり妄想する、ドラマにしようとする。
いかにも解説としては情けなさ過ぎます。
そうして自説にこだわり始めるとコジつける。ホントに元相撲取りかよw。
日ごろのタレント稼業のせいか、いつも空気を読んじゃうもんだから舞の海には自分というものがない。
アンタも少し揉んでもらったらどうか!www
まあ熱海富士が鉄の心臓、肝が据わっているというのは間違ってはいません。
しかし、どこまで舞の海はそのことが分かっているのか。
「よく眠れています。」なんて熱海富士の談話だけで、それだけではどうも解説としては足りないw。
さて、まずは十両といきましょう。
まだまだ続々と十両から活きのいいのが上がっています。今場所は幕内から落ちる力士も多そうです。どんどん幕内が純化して強い大相撲になってゆくのは心地よい。
新十両の大ノ里。いきなりの勝ち越しどころか独走気味でした。
幕内経験者の一山本がついてゆく。
そうして一山本と大ノ里の直接対決となったわけです。大ノ里は緊張気味だったのか負けてしまった。
動きもギクシャクしていてどうにも「かかり気味」。これは競馬用語ですw。前のめりになって気持ちが急いてしまうような感じ。勢い余っていたということ。
これで一山本の一勝のリードでした。
土曜日、大ノ里が二敗、一山本が一敗でした。大ノ里は難なくクリアする。
さてリードしている一山本に注目が集まります。相手は北の若でした。
ところが、この北の若は実は実は大ノ里も倒していたのです。先場所でも今場所の注目株となった熱海富士も破っていたのです。だからホントは強い。
スッと合わせた自然な立会いでした。一山本は押し込まれて慌ててしまい負けた。思い切りが足りなかった。ぶつかった時に勢いがなかった。これで星がまた並んでしまった。
なんという接戦になったことか。ワクワクした。
二人は他の力士の追従を許さず、千秋楽に持ち越しとなったのです。
そうして今日の千秋楽、大ノ里の相手は狼雅、一山本は大奄美でした。どちらも勝ち越しがかかっていた大事な取り組みでした。
結果、狼雅は上手な相撲を取り大ノ里を下した。並ばれていた一山本は大奄美を破って優勝が決まります。
決定戦にはならず本割で一山本の優勝です。おめでとう。
アタシの贔屓のロシア勢です。ロシア、ウク(ザポリージャ州)、狼雅と獅司、この両者とも勝ち越しています。狼雅は来場所は幕内。
二人の直接対決は狼雅が下しました。狼雅は相撲が上手になっている。
獅司はもう少し相撲を覚える必要があるでしょう。
そしていよいよお待たせの幕内です。もちろん千秋楽、優勝のかかる熱海富士です。
熱海富士はまだ若い。しかしここで優勝してもっと伸びて欲しい、それは相撲ファンなら誰もが思っていることです。みんな若い力士に期待をかけたいものです。
しかし彼のプレッシャーはいかばかりか。
アタシはまだ彼には幼いところがあるから心配していましたが、なんとか千秋楽まで本割りをやり切ったw。それだけでも立派なものです。
相手は元大関の朝乃山でしたから、そこは負けてもともとでしょう。彼は強いんだw。
しかしこの熱海富士、意外と子供ではない。そんなことを見たのが土曜日の取り組みでした。
相手は阿炎でしたが、もちろん負けてはいられません。
ふと熱海富士はかなり後ろに下がっていた。たまたまNHKの解説だった伊勢ヶ濱も心配してしまったぐらいだった。
熱海富士は仕切りをかなり後ろにとったのです。今日と較べてもいつもよりも明らかに違ったのです。それは極めて珍しいことでした。
そうして立会い。阿炎のとっさの変化に対応して押し出して勝った。
さて、お立会い!www
ここが本日の優勝決定戦につながっていたのだとアタシは思うのです。
本日の千秋楽、優勝決定戦の真相です。
それはこの熱海富士が阿炎の変化に対応したというところ。
これが優勝決定戦の変化の真相だとアタシは確信している。
アタシはこれは熱海富士が阿炎に変化をさせた彼の作戦勝ちだったと思う。
熱海富士の方が「変化させた」のです。
仕切り線からあれだけ後ろにいれ誰だって相手は突っ込んでくると思うものです。
阿炎はよく変化もします。そういう人物だw。
それは熱海富士には予想できた。むしろ阿炎が変化してこないことの方が意外なのです。
だから熱海富士は阿炎をまるで誘うようにして後ろから突っ込むフリをし変化させた。
想定できる取り口を相手にとらせたということです。
突っ込んでくる勢いを想定してしまった阿炎はつい変化してしまった。
阿炎は策にハマってしまったのではないか、それがアタシの見立てです。
だから、貴景勝はそれを逆に読んだ。彼は見ていた。優勝決定戦ではこの取り組みが念頭にあったのです。
そうして自分は変化気味に動き、逆にそれを考えもしていなかった熱海富士はアッサリと落ちてしまったということ。
「勝ちゃいいんだ。」、なんてことは貴景勝は考えてなかった。
熱海富士の動きを読んだつもりだったのです。
それは熱海富士自身が蒔いたことだった。彼の悔し涙には違う意味がある。
そういうことができる人です。つまり熱海富士には一人前の肝がある。
アタシはそんなことを見たのです。
これ、なんかシュウヘイみたいな講釈のようで嫌なんだけど(笑)。
でも、誰も分からないのか言ってないでしょう!www(泣)
貴景勝は卑怯なことをして勝った、そんなものじゃありませんw。
かつての「白いの」とは違うのです!www
この伊勢ヶ濱部屋というのはなんだか面白くて、翠富士が驚きのコメントを言ったもの。
いわく、
「この後、熱海富士が優勝する予定なので、そうしたら私が旗持ちをさせてもらう予定ですwww。」
なーんて言ったとか。
それがまだ金曜の段階。熱海富士の優勝なんて全然決まってもない段階で言ったというのです。
笑いました。
ちょっ、それwww。いくら冗談だとしても熱海富士へプレッシャーになってしまうとか考えないのかw。
翠富士自身にも同じことがありました。
彼も白星を重ねて単独トップになって優勝争いに絡んだことがあった。
そしたらその時、休場中の照乃富士から「これはアルかもよ。(優勝もあり得るかもよ。)」
なーんて言われたんだとかwww。
ヲイヲイ(笑)。
優勝争いに絡んでいれば注目もされるし欲も出る。プレッシャーがあるのは当然です。
誰だってナーバスになってしまいます。
それをこういう形で吹き飛ばす、そんな部屋なのではないか。
本割で朝乃山との一戦。熱海富士が花道で準備しているとNHKはしつこく応援の妹と母上を映して彼に見せたものです。普通なら困っちゃうwww。
伊勢ヶ濱部屋というのはこういうの。
逆にプレッシャーに対してあけすけにして発散させる、そんな気風があるように思えます。
少なくとも、元大関の高安、彼のようにピリピリときてて、周囲が腫れ物に触るようにそっと気を遣う、そういうのよりはずっと雰囲気はよさそうです。
「あ。 き、今日の優勝ですが・・・。」
「うん? な、なんだ!」
「あ、違います!あの、き、今日のゆ夕食でした、スミマセン!」
「おいおい、お前! ダメだろ何言ってんだYo!」
「ああっ! ど、どーもサーセン!」
なーんてwww。ヒソヒシ、ヒソヒトw。
そんな雰囲気よりはあけすけに言っておいた方がいいかもしれない、とw。
「おう、いよいよ優勝だナ!太刀持ちは俺な!」
なーんてwww(笑)。
今場所も高安の手から優勝はこぼれ落ちてしまった。
しかしそれは高安の高安たる千両役者たる魅力です。
アタシは実はこれが見たかった。高安のアンチではありません。あくまで彼の命運を見てみたいのです。
今場所もそのメンタルの挫折をとくと見せてもらった!www
何度もチャレンジして執念で掴み取ってこそ貴重なのです。また頑張れw。
大関経験者の中で一度も優勝していないたった独りの男、高安w。
メンタル。
アタシにはいつも期待しかないw。今場所も魅せてくれました。
元安美錦関の安治川親方、独立を果たした最初のお相撲さんが安大翔、千秋楽で序二段優勝を果たしました。序の口とこれで連続優勝だとか。
審判席にいた安治川親方はシラン振りしてたけど、「ヨッシャ」というのは隠せなかったw。
今場所はしかし特に若手親方二人の状態の変化が妙に目立ったものです。
キセノンの二所ノ関、豪太郎の武隈親方、なんか二人ともなぜか異様にムクムクと太ってるのw。
テカテカと顔の血色も実にいいのです。
現役時代より強そうw。
どうも、稽古で二人とも弟子たちに熱心に胸を出してやっているようで、二所ノ関は大ノ里とか、そして武隈には豪ノ山がいます。
豪ノ山も勝ち越した。どんどん強くなっている。
弟子の稽古の相手してる。だから親方だってメシもたっぷり食うでしょう。
そうして引退したにも拘らずパンパンにカラダが張っているのかも知れません。
それでいて本番、本場所や巡業はありません。
そうなればやはり太ってしまう、と、どうかww(笑)。
キセノンの二所ノ関が審判席にいて、たまたま目の前で大ノ里が相撲を取った時は傑作のシーンが見れました。
新十両でトップを一山本と争っていた大ノ里ですがまず北の若相手に見事に負けてしまった時でした。
「チッ。・・・ああ(欝)。」
なーんて、彼は明らかにそんな顔をした。
アタシは見たw。見ましたよw。
実に面白い人だ(笑)。
宮城野はちょっと反省気味のご様子。
なにしろ今場所はせっかくの入幕二場所目の落合こと伯桜鵬が手術で休場、復帰にはちょっと時間がかかりそうなのです。
その指導方針に落ち度はなかったのか。色々と外野から言われたようなフシがありました。
北青鵬にしても序盤は攻略法を考えられてしまったかとちょっと心配した。パッとした相撲らしいところがない。
こんなにチカラがあるならもっと強くてもいいのに、そんなところがあります。
相撲がまだ未熟な感じで、型がまるで違う。指導はどうなっているのかと心配になります。
まあ、それでも結局は勝ち越して優勝争いにちゃっかり絡んでしまうのですから、あの身長、体格的な優位というのはそれほど優位があるのでしょう。
家内は「この人は横綱になるよ。」なんて言ってます。
結局、序盤はボロボロとあちこちで負けが出て、どうなることかと思った上位陣でしたがリズムを取り戻して勝ち越し、二桁勝利を掴んだりカド番脱出、あるいはカド番から逃れた大関。
豊昇龍は気迫がありました。
それだけ奮起したのでしょう。大関の看板は重かったか。
やっぱり優勝より番付、今の地位の維持、それに見合う相撲が取れるというのは大きいのです。
少なくともフロック、マグレ当たりというのはありません。
そうして番付が伴っての優勝、それが本来の大相撲です。
身の丈、相応の責任、そんなことがあります。
強いときは強い、負けるときはあっさり、やはり三役ともなればそうはゆかないのです。
負けるにしても何かしら説明がつく負け方をしているものです。
こうして考えると、やはり本日千秋楽の優勝決定戦にはアタシの見立てが当たっていると思うのですが、どうか。
まあ、相撲の歴史に残る成績となればそれは本割だけです。
優勝決定戦はあくまでオマケには違いないのです。
これにて!!!
おいばしょをらたのしみに
