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食のイタズラをしたこと


 その昔、夏の休みを利用して、地方に飛ばされた友人のお見舞いに出かけたことがありました。
 三人の仲間を募って地方都市の彼のところに夏の陣中見舞いに行ったのでした。

 とても暑い場所でした。
 当時も猛暑日だった。


 待ち合わせにまだ時間があるというので、ブラブラと珍しそうにアタシたちは駅前周辺を歩き回った。
 たいして見るモノのない地方の中核都市です。
 観光地への拠点ぐらいですからクルマ中心の今では駅前と言っても寂れています

 そしたら、いかにもな店を見つけたのでした。

 寂れたシャッター商店街の中にある定食屋でした。
 ポツンと狭い店構え、奥へとずずっと細長い店になっているのが扉のガラスから覗けます。


 入り口の両側にはサンプルを置いたショーケースがあります。
 どれも何十年もホコリをかぶったような蝋細工の食品サンプル。




 みんなして珍妙なこの店に興味津々。笑い合ってまずは腹ごしらえに入ることにしました。
 これも話のネタだと入ってみることにしたのです。

 メニューは数え切れないぐらいあります。
 カレーだのウドンだの、スパゲッティだのオムライス、鍋焼きウドン、何でもある。
 寿司まであるようです。
 ジャンルも関係なしにゴッチャゴチャにメニューが並んでいます。
 どれもお手軽なお値段。安い。


 しかしやはりヒドイものでしたw。ドイヒーw。

 格安の握り寿司を頼んだアタシにはネタが冷凍のまま出てきた(汗)。
 握ってないシャリ、ネタを乗せてるだけ、ご飯はキンキンに冷えていた。

 それでも握り寿司の体裁はあって、ちゃんとゲタに載せられ運ばれてきたものw。


 「マグロが、ルイベだぜ(笑)。」

 おいおい、静かに。店の人に聞こえるだろw。

 鉄火巻きを頼んだ奴もマグロがシャーベット状だと言います。
 巻いてあるだけマシというものです。



 他の野郎が頼んだカレーが来た。

 婆さんがノタノタと金属の盆に乗せてカレーライスを運んできた。
 コップに水、そこにスプーンが無造作に挿してあります。うへぇw。

 カレーは片栗粉の塊が溶けていず、ゴロゴロと給食のような具が入っていた。
 真っ黄色のカレーなんて久しぶりに見た。

 焼きウドン、ドロドロになっている餡かけのようなソースにウドンが絡まっています。
 具は正体不明w。


 期待にたがわずひどいものでしたwww(笑)。
 こういう昔からやっていてとうにやる気を失くしてしまったような店ってのはあります。
 これだけメニューがあるのですから冷凍してあるのは当然でしょう。


 こんな店では値段相応のモノを注文するのがいいのです。
 無理してないモノしか食べられない。
 つい乞食根性を出しちゃうのがイケない(笑)。

 こんな値段でまともな寿司が食えると思ったアタシが間違いだったw。

 そーいやそこは海からは遠い場所だったのです。

 ラーメンぐらいだったらまだよかったかも知れません。



 まあ話のタネとして味わいました。もちろん残さず食べましたとも。

 食べてしまえばなんとかなると分かったw。
 寿司はネタが溶けるのを待てばよかったですし、カレーだってルウをしっかり混ぜればよかったんだから(笑)。七味とソースで味を調整してた。

 全員が笑ってご馳走様でした。


 店内がエアコンで冷えていたのはよかった。
 暑い土地でジリジリと照りつける太陽はすさまじかったから。

 「いや、これ、エアコンじゃないですよ。」なんて言う奴。

 「なんだよ、じゃあw。」

 「クーラー!。www」


 ああ、アタシもクーラーぐらい欲しい(笑)。
 今日は妙に涼しくて過ごしやすくてありがたい。




 さて、待ち合わせの時刻にヤッコさんがやってきました。

 彼はふさいでいるのかと思ったら大威張り、この街は俺のものだと言わんばかりです。
 随分と態度がデカイ(笑)。
 なんだ、損したw。
 飛ばされてふさぎ込んでいるのを見たかったのにと、みんな思ったw。

 彼は街の連中を悪しざまに言い、こんな田舎だからなと鼻で笑う。
 そうして、大したとこじゃないよ、なんて妙にアタシたちに、だが自慢げですw。
 住めば都と言いますが、喫茶店の店員にまでデカい態度をするようになって、まあなんてこと(笑)。


 夜の街も閑散としていてつまらない。
 クルマの運転もあるのでアタシたちは彼の部屋に行って酒を飲んだ。
 地方都市の繁華街からかなり離れたところの研究所、そのそばの独身寮です。


 みんなして一泊させてもらった。
 翌日、ちょっとした観光をさせてもらいにクルマでドライブ。
 ヤッコさん、もう生まれも育ちもこちらのような顔をして案内してくれる。

 「ああ、そっちは面白くない。行ってもつまらん。」なんてアタシたちを引率する。




 もう一泊してけよ、なんて話になった。
 我々も温泉に入りたい、そんな話にもなって、そしたらまずは腹ごしらえにと、駅前を散策しようということになった。

 観光地は遠いし、駐車場を探すのは駅前が手っ取り早かったのです。
 それに多少とも店がまとまってあるのは駅前ぐらい。


 クルマを置くと、ふとアタシは「そーいや昨日、いい店を見つけたんだ。」と言った。


 「さすがにお前さんも知らないだろうよ。」

 アタシはちょっと挑発してみた。

 「こんな駅前なんて用はないからな。歩くのは観光客ぐらいだ。」



 「昨日、到着したとき、みんなして食った店があるんだが、なかなか安いんだ。よかった。なあ、みんなw。」

 みんなすぐにアタシの真意が分かったらしく口々に同意するw。



 それじゃそこにしようということになって、アタシたちは例の店へ。

 「ここかよ。こんなところに入るのかよ。」

 なんてヤッコさんは警戒してる。
 
 「馬鹿だなあ、こういう裏寂れたところがB級グルメなんだぜ。」

 店に入るとそのメニューの多さにヤッコさんが驚いてる。

 
 「昨日は俺は握りだった、こいつは鉄火巻き。安くて穴場だ。」

 「お、おう。そーだなぁw。知らんかったよ。」

 まずヤッコさんから注文させる。
 奴は鉄火巻きと握り寿司のハーフのセットにした。
 やっぱり乞食根性で頼んでしまうのは寿司だ(笑)。


 「お前らは何にするの?」
 
 アタシたちはトボケて、

 「そーだな、まだそんなに減ってないからラーメンにしようか。」

 「地元のラーメンってのも試す価値があるだろ。」


 そうだ、そうだ、なんて言って全員がラーメンにした。
 クーラーがキンキンだからいい。ラーメンならいただける。値段も安い。




 ヤッコさんの寿司が運ばれてきて、アタシたちもラーメンを食います。

 「うん。旨い。イケる。な? だろ?」

 アタシたちはみんな笑いをこらえながらラーメンをすすっています。

 「・・・だ、黙れ。 こ、この、こん畜生。」

 もう何がアレだかヤッコさんはクチにすることもできない状態。ギャフンという顔。
 担がれたのが分かったんでしょう。

 もちろんヤツもちゃんと残さず食べました。そこは彼もエラかった(笑)。


 しかも、アタシたちはさっさとラーメンを食べちゃってヤッコさんを待ってる。
 だからヤッコさんはマグロをルイベで食わなきゃイケなかった。


 「そうそう、なんか生臭いんだそれ(笑)。なんでだろw。」

 「う、うるさい。・・・」




 食べ終わって外に出ると「もういい!」なんて叫んだと思ったらヤッコさんは一人で帰っちゃった。

 エライ怒りよう、大変な剣幕だった。
 言葉にできなかったんでしょう。何が悔しいかってw。
 アタシたちのような余裕はなかった。すごく裏切られた気分だったのでしょうか。

 彼はアタシが振り返る、食べ物に激高する人物のひとりですw。



 アタシたちはそれからバスで温泉宿に行き、ヤッコさんの反応を肴に一杯やったものでした。

 ああ、彼にこそ一杯食わせたんだった。


おそまつ



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