フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
その昔、アタシはなかなかいいと思ってたものです。
アタシは音楽マニアでもありません。楽器も弾けない。
まあアタシは耳はいいんだw。
それで音楽の現場でクチを出したこともあります。
「楽器が弾けるくせに。」「弾いてくれよ。」なーんて突っかかれたこともしばしばw。色んなところでそんなことがあった(笑)。
このグループはわずか一枚のアルバムがミリオンヒットになったグループでした。
「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」というグループです。
メロディアスでリズムもありました。
ところが一部で異常に叩かれたことを振り返ります。
特に音楽評論家、そんなのを自称する連中からは辛辣、かなり厳しかった。
まるでヒステリーのようにして叩かれたものでした。
アタシは違和感を覚えたものです。
しかし実際にアーティストからは警戒されていたようです。
例えば、ミック・ジャガーが彼らをボロクソに言ったのは恐怖を感じていたからだとアタシは思った。
彼らは「作られたバンド」とされていました。
「くだらねえ、何の値打ちもねえよ」なーんてミックは唾棄した。
曲を自分で作ってダンスもできるプリンスの方がどれだけマシかと言ったものです。
プリンスはローリング・ストーンズの前座をやったこともありました。
プリンスが副社長にされ、音楽活動を封印されたのはミックの差し金だったとアタシは思っています。
彼を「カゴの鳥」にしたのです。プリンスには才能があった。
ミックってのはそういうところがある(笑)。
しかし「作られた」って、マイケル・ジャクソンとて同様だったはずです。
彼をプロデュースしたクインシー・ジョーンズをコキおろすわけにはゆかなかったでしょうがw。
だからミックのみならず、その時にメジャーだった連中がこのバンドに感じた恐怖は分からないでもなかった。
まるで今のチャットGPTに対する警戒心と似ているかも知れません。
才能や努力など必要ない。
プロデュースされれば一気にブレイクする、その安直さ。
どうしてもミックは認められなかったのだとアタシは思う。
成り上がり者への嫉妬、そう言っていい強烈なものがあった。
一方でどうも辛辣さの理由が分からない人たちもいました。
音楽評論家などがそうだった。
ピータ・バラカンという自称音楽評論家がいて、日本に食い込んでいた。
イギリス出身でした。
彼は日本在住です。
高圧線の下の家を安く買って、屋根に鉛を葺いて「電磁派対策をした」なんて言っていたのが印象深い。
「意識が高い人」のようです。
まあ意識が高くなくとも高圧線の鉄塔のそばに住む人はあまりいないものです。
この人物もこのグループに激怒を隠さなかった。
その理由、いわく、彼らは「ザ・ワールド・イズ・マイ・オイスター」と言ったのだ、と。
「世界は俺の牡蠣みてえなものだ。ペロッと食べてしまうぜ。」、というそのセリフを吐いたのが許せないと言っていたものです。
牡蠣はペロッと食べるものです。
我が国の酢牡蛎のようにして食べるのはイギリスも同じ。
スプーンやフォークでウジウジといじくったりはしない。
食感も味わいもへったくれもない。
ケチャップとマヨネーズ、タバスコをかけてぺろりと飲み込んでしまう。
喉を通過した後、その牡蠣の生臭さがクチに残るのが心地よい。
すくなくとも欧米では牡蠣はそういうものです。
サラッと食うものとされます。
酢牡蠣というのは我が国の文化にもありますし、ポン酢なんかで食べますが、我が国では牡蠣をそんな風には扱うのはむしろ例外的です。
せっかくの牡蠣をあっけなく食ってしまうことに抵抗があります。
馬鹿にしたものではない。かなり奥の深い食材です。
鍋にしたりフライにしたり、牡蠣ご飯など、味を引き出そうとするものです。
まあ冬の牡蠣のシーズンまではまだ遠いけど。
つまり「世界は俺の牡蠣だ」なんて言うのは傲慢の極みだ、そういうことになるんでしょうか。
しかしそれだけではないはずです。
傲慢なアーティストなんていくらでもいる。
ピーター・バラカンはフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの何に怒っていたのだろうか。振り返ってアタシはそう思った。
もしかして、イギリス人の傲慢さではなかったのか。
「世界が思い通りになる」なんて、そんな思い上がった態度に自分のこと、母国イギリスを見たのではなかったか。
すなわち今回のウクで明らかになったような植民地主義や覇権主義と同じもの、それを感じて怒ったのでしょうか。
アタシはよくピーター・バラカンを知りませんが、そうするとその仮定としてはその逆も成り立つわけです。
つまり「イギリス人の醜悪さをバラしてしまったこと」に対する怒り。
しかし、そのどちらでもではなく、ただ単に同じイギリス人として新参者が調子に乗っていることに怒っていたとしたら、おぞましきはイギリス人気質というものかも知れません。
既得権のある者が大きな顔をしようとする。
イギリスがバイデンと一緒になってウクを焚きつけている。
劣化ウラン弾を供与しておいてよくも核不拡散などと言えたもの。
自分はよくて人は非難する。その図々しさ。
このグループを知っている人なら気がついている人も多いと思うのですが、「プレジャードーム」という曲での黒人女性の絶唱は何度聞いても鳥肌が立った。
リミックスなんかでもちゃんと取り沙汰している。
ボーカルのホリー・ジョンソンはその後も活動を続け曲の提供も受けています。
ずっと後になって、ナチのような格好をしてドイツで歌ったものですがとても惨めなものに思えた。
まるでかつての宗主国の姿、古くなった懐メロを歌うドサ回りに見えた。
加齢もあったのかも知れませんが(笑)。
イギリスは落ちぶれたのです。
鬼畜米英はもはや必死w。
今、人類を核の危機に追い込むことも辞さず、ひたすら復権を狙っているのでしょうか。
これも民族的な業というものかとも思ったりする。
イギリス市民は今の独裁的な状態に異議すらできないでいます。
大衆の不満はことごとく抑えこまれているようです。
デモの気配は事前に察知され一網打尽。
無数の監視カメラで中国のような監視社会。
国民投票によってブレグジットを果たした後、イギリス代表がユーロの会議に行くと驚くど侮辱的な扱いを受けたとか。
「なんでお前らはここにいるんだ!もうここに用はないはずだ!」
そんなことを言われたと聞いてアタシは驚いたものです。
同じヨーロッパの偽善の白豚ではないかw、それがそれほどの憎悪になるとは。
イギリスはEU経済圏にはいましたが通貨の独立性は守っていたし、それほどイギリスが嫌われた、そんな扱いを受けたというのもアタシには不思議だったのです。
結局、ブレグジットが決まっても手続きはあるしすぐに離脱できるわけもなかったのですが、屈辱的な扱いを受けたイギリス人たちはどんな気持ちだったのか。
まさかその恨みで欧州を戦争に引きずり込んでいるわけでもないと思いますが。
その覇権主義からウクを煽ってロシアを世界から締め出そうとし、滅ぼそうとしているのだとしても、イギリスには実際にはチカラも経済力もありません。
敵を作っては成功できないはずなのですが、ロシアを共通の敵に仕立て上げて復権を狙っているのでしょうか。
権力者がこういうことを利用する。
それともドイツを抑えこみたい一心なのか。
ボリスジョンソンは間違いを犯した。
ブレグジットの投票などさせるべきではなかった。
今、英国の立ち位置がとても気になります。
国家として市民はもはや存在しないも同然。奴隷のような連中しかいない。言うことはいくらでも聞かせられる。
ロシアを滅ぼせ、欧州はひとつだ、と(笑)。
今、経済的な困窮やエネルギー不足が極まり、もともと名物が頼りになるのはサッカーぐらいの国で、困窮の原因の一端がどこにあるかは隠されていますが、いくら馬鹿でもいい加減に市民は気がつくものだと思うのですが。
ゴット・セイブ・ザ・クイーン
クイーンとはフレディ・マーキュリーたちのこと。
もはや神さえ見放した。
おそまつ
