花鳥風月、半額ハンティング
「何かあったか?」
質素に暮らすアタシたち。
別に心は貧しくありませんw。財布は貧しい(笑)。
楽しく前向き、ここのブログに来てくださる方もそんな方々だとアタシは思う。
いや、「前向き」ってとこですがwww。
待ち合わせ、「ラザアニャがあったけどハリハリはまだだったヨ」
なんて家内が言った。
なかなか難しいものです。どうやらまだ時間じゃなかったらしい。
先日はこんな時間だったのに。
ラザアニャはいい。滅多にお目にかかれません。手間もかかるものです。
あるなら欲しい。なってるなら欲しいものですw。
「パーティセットみたいなエビチリとポテサラの盛り合わせみたいなのにシール貼ってたから見てたんだけど、結局、何もしなかった。」
うーむ、時間差で貼られるわけですか。
暫くしたらまた戻っていくと家内は言います。
「ニシンがあった。すごいピカピカだったヨ。」
なんて家内が言った。
「それで二百円。定価だけどね。あんまりないんじゃない? そんなの。これってちょっとすごいと思ったヨ。定価でも安い。」
「ほう、ほう。なるほどなぁ。しかし我々の教義としてはどうだろうナw。」
アタシはケチをつけた。しかしまだ買ってはいないわけです。
「戻ったらそのニシン、買う?」
家内は言った。うーむ。
悩むところです。
我々は半額主義、しかしニシンはピカピカだという。鮮度が抜群ということでしょう。
家内は鮮度の悪い魚を嫌がる。「インでる」なんて言う。
「おい、それって腹は割いてなかったか?」
アタシはちょっと気になった。腹を割かれていたら数の子が出てくる楽しみはありません。
「んーーー、どうだったかな。割いてなかったような気もするけど。」
ラザアニャの割引の可能性とピカピカのニシン。ニシンは数の子が出てくる可能性すらある。定価も安い。いったいどうしたものか(笑)。
アタシは考えた。いったいどうしたらいいか。
どうも家内が実家から帰ってきてから贅沢になった気がします。いいものばかり食ってる。
まあ、それはいいんだけどwww。
アタシの方はスーパーには行けない。膀胱が膨らんで今にも漏れそうだw。
行っても早く戻ってこれると言う家内。
うーむ、そんなら行かせるか。
「よしっ。
そんなら、ラザアニャがもし割引で変えたらニシンは買わないでいい。
そんでラザアニャが買えなかったらニシンを定価で買ってくる。
無駄足はよくない。
ただし買うのはニシンの腹が割かれてなければの話だ。」
ニシンの腹を割くようなスーパーもあります。
最近のスーパーでは魚コーナーの若いバイトなんかに捌くのをやらせるのです。
後学のための練習ということなんでしょう。魚を捌くのをやらせてあげる。
最近は「HR」、ヒューマンリソースなんて言って雇用した人に色々と学習させてやろうとするのが昨今の流行りです。
恩着せがましい。
そんならちょっとでもバイト代を出してやりゃいいのにw。
「うん。わかった。」
「あ、でも・・・www。」家内は引っかかったようなことを言った。
「ん? なんだ? 他に何かあるのか?」
「うん、風月堂のカステラがあった。高かったから無視したけどw。」
「え? ゴーフルじゃないのか?」
「うん。カステラだった。風月堂の。半額。それも言おうと思ってた。」
「え、えぇぇえええ!」
ううーーーん。
これはさすがにアタシは困った。困ります。
風月堂なんて極上銘菓、それもカステラなのです。
風月堂、ウェハースのサンド、あの丸いレコード盤みたいなスカスカの菓子じゃないのです。
いや、ありゃレコード盤というよりもソノシートだwww(笑)。
あんなの食うならアタシは「チロリアン」がいい。
いや、どうせアタシなら廉価な「パピロ」にしちゃうかw(笑)。
・・・お歳がバレますわよ!www(笑)
それにしてもそれは欲しい。
甘いものはタマに欲しくなります。
そして最悪の場合、ラザアニャもニシンも買えない可能性だってある。
風月堂は保険になるのか、どうか。
家内はスーパーに別働隊として行って、今まさに待ち合わせのベンチに帰ってきたばかりです。
また送り出すってならアタシがちゃんと方針を決めておかないといけません。
ラザアニャは時間がまだ割引処分の前でした。ハリハリには早かったのか、ともかく家内はまた舞い戻ると言っている。これはラザアニャがためのこと。
これから時間が過ぎてラザアニャの割引の可能性はあるにはある。
しかしダメだったら?
ニシンはピカピカだから今日はシールは貼られないようだと言います。
しかしなにしろ定価が安い。二百円。まさに旬ではないか。数の子がまた入っているかも知れません。
そんでオマケに風月堂。それをどうするかと、その判断とは!
風月堂なんて老舗です。美味しいに違いがない。
カステラ。
暫く食ってない(汗)。
・・・うーーーむ。困った・・・。
「おい。」
「うん? もうそろそろ時間だよね?」
「ちょっと待て。俺はまがりなりにも家長だよな。」
「う、うん。」
「じゃあ家長風月って言うな。」
「うん。」
「俺はいやしくも家長だ、な?」
「う、うん。」
「そんなら決める。カステラは買いだw。」
「わかった!w」
「よし。いいか。もしラザアニャが半額になってたら買いだ。
なってなかったら当たり前のことだ。俺たちは買わない。
その代わりニシンを定価でもいいから買うことにする。
ニシンが少しでも安くなってたらラザアニャが買えても買いでいい。
風月堂はそのまま文句なしに買いだ。
カステラを買えば無駄足にはならねえ。」
アタシは心を決めた。
ここは勝負です(笑)。
電話に飛びついて成り行き注文をしたようなもの。特別なネタを聞きつけた。
買いつけの方針は決まった。
後は買って買って買いまくる!(笑)
・・・。暫くすると家内がスーパーから戻ってきました。
「ちょっとぉ!それって字が違うじゃない!www」
なんてことww(汗)。
今頃気が付いたのかw。今頃になって「花鳥風月」に気付くとは。
結局、ラザアニャは売り切れ、風月堂も姿を消してしまっていた。
ニシンはいっぱいあったものが売れていた。残りわずかにひとつになっていた。シールは貼られず。
腹は割かれてはいなかったそうですが買うのを別のものに切り替えた。
新たにブリのサクにシールが貼られているのを発見し家内はそれを買ってきたのでした。
「よし、明日は酢飯でチラシ寿司だ!」
炊きたてのご飯じゃないから酢飯は「すしのこ」を使います。
イナるまではゆきません。
桜でんぶはあります。キュウリもある。
まあ、想定外でしたがいい判断だったと言えるでしょう。
アタシは家内を誉めてあげた。
あれ? 「花蝶風月」ではなかったよな(笑)。
それじゃキャバクラだw。
おそまつ
