時代劇! テレビドラマ「素浪人 月影兵庫」
これまでテレビドラマについていくつかお話をしたことがあります。
どれも気に入っているドラマについてつらつらとお話ししたもの、あるいはテレビ論ですw。
あまりテレビ番組には詳しくはありませんが、偶然たまたま知って面白かったもの。
それにしても、古いドラマ、昭和のテレビは面白かった、そんなことをつくづく思うのです。
もはや遠い思い出なのかも知れませんがw。
ざっと取り沙汰しても記事がいくつかあります。
「テレビドラマ」で検索していただくともっとありますwww。
2022/05/01 |
昭和のテレビドラマは面白 |
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2022/01/29 |
またまた「結婚できない男 |
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2022/01/17 |
こういうお話はアタシの柄 |
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2022/01/15 |
本作はとても面白いドラマ |
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2021/12/05 |
このところ相撲の話が続い |
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2021/11/28 |
ちぇ、チッ、チェぇぇック |
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2021/11/27 |
アタシもある意味ではテレ |
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2021/11/13 |
マニアックな方からすれば |
2021/10/02 |
これは「知る人ぞ知る」と |
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2021/08/12 | 「浮浪雲」というテレビド |
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2021/08/09 |
アタシの話が古いのは懐古 |
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2021/07/10 |
田村正和と篠ひろ子が主演 |
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2021/07/09 |
「スイート・ホーム」とい |
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2018/07/01 |
ツインピークスがハヤった |
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2018/06/30 |
アメリカのテレビドラマ枠 |
最近はユーチューブで昔のテレビドラマが見れたりします。
公式チャンネルから流されているものがあります。
著作権が侵害されているものではなく、ちゃんと権利者が流しているものです。
著作権が切れるのは70年後。
「風とともに去りぬ」なんてのは著作権が切れているので自由に流通して見れます。
こういうのを「パブリックドメイン」なんて言います。
昔はパブリックドメインのソフトウェアなんてのもありました。Macなんかのがよくありました。
これはフリーウェアというものとはちょっと違うものです。
フリーウェアは著作権は放棄されていません。ちゃんとその作者には権利がある。だから許可なく改変は許されない。
流通や利用の仕方も著作者によって制限されています。
ただ利用が無料で自由に使えるというものです。
どうもこの著作権などの知的財産権、このところが曖昧というか認識不足なところがあって、それを中国なんかは狙ってくる、そんなフシがあります。
何しろ土地は国家のもの、社会はみんなで共有するという共産主義の建前がありますから、そうすると著作権や開発権はどうなのか、人民の公有財産ではないか、となる。
我が国の研究所が中国に置かれれば、そこで開発されたものは中国という国土を利用して作られたものではないか、と。
だからその権利は中国政府にある、中国人民に帰属する、などという理屈ですw。
バイデンらはどうやら中国の生物化学研究所にカネを出して何かの研究をやらせていたとかw。
米国内でやれば法律に引っかかるから中国でやらせた、と。
それでコロが漏れてパンデミックとなった疑いもあるようです。今、米国はコロを武漢発のウィルスだと再び言い始めていますが、もともとトランプが言った時には否定されていた。
バイデンやペロシたち民主党の連中は中国とズブズブだった。中国への言いがかりは許さないという話でしたがw。
今度は中国ウィルスだと認定を始めていますw(笑)。裏では何があるのか。
ともかく、例えば、会社にしても研究者は給料を貰って開発に従事しているわけです。
するとその成果物は会社のものということになります。
会社が食わせてやらせて成功させたんだ、発生した成果についての権利は会社のもので何が悪いということになります。
ただ、そこで莫大な利益が発生したとするとどうか。
ご本人の報酬との兼ね合いからすれば想定以上に会社が利益を得ていることになります。
労働契約は対等でなければなりません。取引なのです。
会社が莫大な利益を得ながら配分が不当であればちょっと趣旨が違ってくる。
もはや権利を逸脱しているということになります。
つまりご本人の努力や才能などを会社は契約条件に入れてなかったはずなのです。
そうであればその成果は想定外ということになります。
想定外の成功に対しての報酬は支払われなければなりません。
我が国の青色LEDの発明者はそうして裁判に及んで勝ちました。
相手は日亜化学工業という会社。徳島の会社です。
法を盾にしても、やらずぼったくりは許されません。
法にはその趣旨というものがあるのです。
正しい判決だったと言えます。
「自分の産んだ子供をどうしようと勝手だ。」
これも似たような関係のある話です。
こんな乱暴な言い方はその昔は公然と言われていたものでしたw。
子供を自由にするのは親の権利だという理屈です。
今では子供を働かせるのは「児童労働」に当たりますし、躾として暴力を使えば「児童虐待」になります。
しかしそれは根本的には「法があるからやってはいけない」ということではありません。
権利はあるけど法が制限しているわけではない。
これを混同している人もいます。
それなら子供のタレントが得た報酬は親は動かせないのでしょうか。
人のカネを勝手にすれば横領や着服、無断盗用になります。子供のカネは子供の自由にさせなければいけないのでしょうか。
そんな風に話が違ってきてしまいます。
結論としては子供としては親は選べないというところです。
だから親は「権利者」とは言えないのです。子供は成果物ではあるでしょうけどw。
つまり法で禁じられているところでは親の権利が行使できないというわけではありません。
正しくは親は「保護責任者」ということになります。
その責任においてするのであって、子供が勝手気ままに得たカネを使わないようにするのは親の責任ということになります。
あ、いけません。テレビドラマの話でしたwww(笑)。
ともかく、ふとしたことでアタシはこの時代劇を知ったのです。
ユーチューブの「東映ちゃんねる」、アタシは今、ハマっています。
すごく面白い。
ドラマの名は「素浪人 月影兵庫」シリーズ。
ハードボイルドな味があって時代劇なりの風情があります。
主人公の所作や振る舞い、言動がスカッとしていて見ていて癒される。
肩の凝りが取れる感じです。
オトコというものを昔の人は追い求めたものです、そんな美学さえ隠れています。
ああ、オトコがダメになって久しいw。
「ジェンダー」なんて主張がダメにしたとしたら罪造りなことです。ブサイクほどこの言葉を使いたがるw(汗)。
ともかく、このドラマ、お勧めですw。
まあ、相棒役のコメディチックな過剰な演技が気になる、そんな人はいるかも知れません。
しかし、そこは主人公との掛け合いのためです。
あるいは渡世人として生きるか死ぬかの日常に生きてれば、こういう躁状態というのも分からないでもありませんw。
まるで冗談みたいにして死んじゃうものです。戦にしても戦さにしても、武士の時代も(笑)。笑い飛ばすしかない。
このドラマ、アタシはタイトルも役者もまるで知りませんでした。
見たことも聞いたこともありません。
だいたい時代劇、時代モノというのをアタシは見ようとしなかった。
振り返る歴史はあっても過ぎた歴史を舞台にしたお話は好きではなかった。
それはまだ未来に希望があった頃だったからか、どうかwww。
特定の時間帯にオッパイが出てくるからと、「必殺シリーズ」はコソコソ見ようとしたことはありましたw(汗)。
しかし水戸黄門の由美かおるはいつまで経っても脱ぎやがりませんでしたしw、他の時代劇には興味がまるでなかった。
話してみると、家内は「大江戸捜査網」の曲が名曲だと言います。
しかしドラマを見たことはないんだとか(笑)。親からの影響はなかったようです。
最近知ったこの時代劇、見れば痛快、爽快、コミカル、脚本もいい。
家内も気に入っています。
脚本ものびのびとしていて、毎回時代を舞台にしてはいますが推理調、人情モノ風、西部劇調、チャンバラ、なんでもありのようです。
とても面白いのです。
お勧めですw(笑)。
主人公の月影兵庫をやっているのは近衛十四郎という人。
自然体で演じているようにさえ見えてしまいます。
個性的、見ているアタシたちの肩のこわばりがすっと抜けてくれるような演技、セリフ回しをする。
これがこたえられません。
主人公の素浪人を演じています。ご本人「素」のままではないかという感じもしますw。
この人は松方弘樹のおとっつあんです(笑)。お父上。へえw。
この一家は役者が多く、みなそこそこ成功しているとか。
wikiを見るととても興味深い。
この人と品川隆二という旅ガラスの渡世人がコンビを組んであちこちを旅するというのが基本の設定。
腐れ縁の二人が気の向くままに旅をして、口ゲンカしながらも結構仲がよい。
そうしてあちこちで事件や人情、危険に巻き込まれて切り抜けてゆきます。
世の中にこんな「腐れ縁」というのはあります。
アバヨと別れたはずが偶然に何度も出会ってしまったり、縁がいつまでもついてくる人。
そんな人はいるものです。
疫病神と思ったらツキを持ってきたり、なかなか離れられません。
そうしてかけがえのない友人となってゆくのですが、あまり本人にそう言ってやることはない。
最後にはいずれホントの別れがあるのです、いつかは言ってやってもいいはずですがw。
このドラマではサラッとそれを言っていますが流しています。男心を感じないでもない。
とにかく、特に白黒映像であるのがいいとアタシは胸に感じ入ったものです。
白黒映像というのはアタシの脳が色んなものを補完してくれます。
刀の切れ味、不気味なその輝きが増幅され、血しぶきが真っ赤に見える。
黄色く薄汚れた唐紙の侘びた感じ、道のホコリっぽさ、夕焼けのオレンジ色が目に映ります。
お姫様が出てくれば金襴緞子、絢爛たる金子、銀子の織物がアタマの中で分かる。
そういうのがいい。
どんなに衣装にカネがかかった大河ドラマてもアタシの脳内補完には敵わないのです(笑)。
また、筋立てはともかく、武士らしい武士が描かれています。
しかしそれが浪人、「素浪人」というのですから根っからの浪人ということになります。
お家断絶で失業したとか家督争いで浪人に身をやつしたなんてものではない。
自由人です。すなわち素浪人。
これはなんだか当時の時代背景もあるのではないか。
時代は60年後半、安保、学生運動の頃でした。みなが群れていた一方で孤高や自由というものへの憧れもあった。
この主人公の独特のいい加減さ、規律がありそうでどうにもダラしがない二律背反。
キャラは秀逸です。
そうして最後はチャンバラシーンでシメるw。
まるで竹光が真剣であるように見える殺陣はなかなかないと思います。軽く振り回しているんだけどなんか型がキマッています(笑)。
実際の真剣は軽くありません。重い。振り回されてしまいますからそうは動かしません。
一本、脇差ぐらいは持っていたらよいとアタシは思います。
お勧めですw。
この月影兵庫は酒が好き。
とにかく酒のことばかり考えている。アル中すれすれの描写でハラハラします。
今だったらちょっとここまでの描写は許されないかも知れませんw。
本人も実際に酒好きったというのですから自然な演技だったのか、どうか。
時々、暗い影が表情に見えるのもまた興味深いものです。
快活に哄笑するところは実に堂に入った演技なのですが、どこかしら影が見える時があります。何が胸をよぎったのか。
なかなか繊細なところがあった人にアタシには思えました。
欝っぽいものを感じてしまいます。
また色んな人が出演してチラリと顔を見せるのも楽しい。声で分かります。
古い人が若々しい、へえ、こんな時があったのだと、覚えのある人を探してみるのも楽しいものです。
見ていてすごく楽しいのだけど、ただ、ひとつだけ引っかかるものはある(笑)。
それはこの近衛十四郎が亡くなった年齢です。
63歳と若い。
番組ではまだ若いはずなのに随分と老いた感じが目立つときがあります。
糖尿病で苦しんだとか。糖尿病ってのは怖いんだ。
息子の松方弘樹も70歳そこそこで亡くなってしまいました。
嗚呼、人生短い。
そんなには時間はありません。
悔いがないよう、アタシは今日も全力疾走しようと思った!!
・・・まあ、余計なことばかりお話して嫌がられないようにしないとwww。
あれ? でも相手役の品川隆二は93歳でまだピンピンして生きているです(笑)。
人生短けえのか長けえのか、いったいどっちだ!www
近衛十四郎は「釣り師」だったと言います。釣りがとても好きだった。
撮影ロケに釣具を持参してヒマがあれば釣りを楽しんでいたそうです。
息子の松方弘樹も釣りの愛好家としてつとに有名です。
その最後は近衛が自分で資材を投じて作った釣堀、それは「天国」という名前だったとか。
松方と一緒にそこで釣りをしてたら脳内出血で倒れてしまったといいます。
文字通り天国に行ってしまったわけですw。
釣りはフナに始まってフナに終わる。
まるで釣り師の地をいったような幸福な最後だったのではないか。
それにしても、釣堀の名前は「楽園」じゃなくてよかった(笑)。
きっと今なら余計なことを言われてしまったでしょうからw(汗)。
おそまつ
