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道志川の奥地での釣りの思い出


 見事に大きなヤマメが釣れて、味わえたのがとにかく嬉しかった。
 これまでまるで釣れなかったけど楽しんではいました。
 しかし釣れて食べたとなればそれはそれで格別です。

 でも釣ったときは一人。
 だから今度は二人で行こうと思った。家内を連れて。

 次の年の夏、アタシは家内を誘って道志川の奥地へと釣りに行きました。

 バイクの二人乗りで出かけた。


 今から振り返れば信じられない話。
 アタシは酒もなしに遠出したってんだからwww(汗)。




 そこは道志川のずっと奥。人の気配もまるでなかった。
 そういう誰もいないところで釣りをするのがアタシは好きでした。
 だから釣れない言い訳も立つというわけですw。

 いい加減に走ったところで下の方に川が見えました。
 道の脇にバイクを止め、下の谷、川へとアタシたちは降りました。

 振り返れば随分と降りたものです。
 崖のようなところに道のようにして誰かが作ったところを手がかりにして、そろそろと二人で降りていった。
 家内に手を貸してアタシたちはゆっくりと渓流へと降りていった。
 だんだん川の音が聞こえてきた。


 降りたところは谷に挟まれた小さな河原。
 あまり開けてなくて、うっそうとした木々がかぶさるように茂っていました。

 よどみがあり、上流からの激しい流れはいったんそこで静かになる。キレイな透明の水面がゆっくり動いていた。

 誰かが作ったらしい粗末な手作りの橋があって濡れずに向こう岸に渡れます。


 暑い夏だったのに涼しい木陰、谷の底でした。
 時折、鳥が木々のあいだを啼きながら渡っていった。





 アタシが荷物を解いて釣りの仕度を始めると家内は自分の座る場所を確保し始めた。

 釣りなんかするつもりはさらさらないらしいw。
 澄ましてこっちを見てる。

 「頑張って♪」

 家内の釣り仕度も持ってきてやったのにw。

 エサは奮発したイクラ。
 ルアーで忙しく釣るんじゃないから家内と二人で楽しめるかと思ったのに。


 よどみには何匹か魚がいるだろうとアタシは思った。
 魚を驚かさないように慎重に投げ入れます。

 静かで風もなく、日陰になったそこは過ごしやすい場所でした。


 弁当に持ってきたオニギリと茹で卵を食べお茶を飲んだ。
 その頃には川のその場所がだいたい分かってきた。こういう感覚が大事だ。

 食事をすると家内は石を積んでダム遊びを始めた。
 家内はそんなのが好きだ。川の流れを少しせき止めて新しい道を作ったりして遊ぶ。

 アタシはうずくまって熱心に遊んでいる家内の気配を感じながら釣りを続けた。





 六匹のヤマメが釣れました。
 すごく小さな、手の平に収まってしまうような川魚ですww。

 無駄な殺生はいけないと、火をおこしてアタシはその場で魚を食べることにした。

 「おい。 薪を集めろ。」

 なーんて威張ってアタシは家内に言った。
 家内が枯れ木を集めてきてアタシは火の準備をします。
 人のいない川べりで焚き火です。

 なぜだかアタシは威張ってたw。獲物を取ってやったんだ(笑)。
 火の世話をし、枝をナイフで削って串を作りました。
 魚を刺して焼きました。二人で火を囲んで炙り焼き。


 ちゃんと塩は持ってて塩焼きにしました。


 とても小さいけどチーズのようなトロッとした食感でした。
 魚なのにハーブのような香りがしていいお味でした。

 「美味しいネ♪」

 家内も喜んだ。
 アタシたちは美味しい獲物、川魚をありがたく味わったものです。





 おしゃべりをして火の様子を見て、気がついたらすっかり夜が落ちていた。
 あたりはいつの間にか暗くなりかけていました。

 荷物をまとめ、火は帰りがけ最後に消すつもりです。

 「さて帰ろうか」と、アタシはまず先に立って降りてきたガケを確認しようとした。
 家内が後ろからついてきます。

 そしたらどこにも道がない(笑)。行き止まりの崖。
 道が見つからないのです。

 あれ?  確かこっちから来たんだよな?
 あれ?ww
 あらら?www(汗)後ろの家内は不安そうです。


「帰り道が見つからない。わかんなくなった。」


「えーーーーっ!、ダメじゃん!w(怒)」


 いったん火のところに戻ります。崖を降りてきた河原。道は遥か上です。
 どんどん暗くなってゆきます。夕闇が早い。

 家内に火の番をさせてアタシはあっちの崖、こっちの崖と取り付いて探した。
 ちょっと登ってみるのですがどこにも来たはずの小道が見つかりません。こんなに険しくはなかったはず。
 もう暗くてろくに見えない。

 降りてきた道は狭かった気がしたけど、まるで木が隠してしまったようにして帰り道が見つからないのです。焦ります。
 一時間ぐらいは探したかも知れません。




 そのうち降りてきた時の記憶さえ薄くなってゆきます。
 どんな感じだっけ。いつの間にか川に下りてしまったような感じさえしてきた。


 日帰りのつもりだったから懐中電灯も持ってません。
 見上げると真上の夜空が月の光で妙に明るい。すでにこちらは真っ暗です。


 「危ないからここで夜明かしするか。火はあるし・・・w。」

 「えぇぇえええ!・・・(泣)」


 火を消さなくてよかった。アタシは思った。

 もう家内は泣きそうになっています。
 そして非難するように暗闇の中からアタシを睨んだ。


 獲物を取ってやるばかりでなかった。安心安全、身の安全を確保してやることも必要です。

 頭がクラクラしてきて呆然としかけた時、アタシは思いついた。
 火があるんだからたいまつを明かりにすればいいのです。

 枝を集めて束ね、枯れたツタをぐるぐると絡ませてアタシはたいまつを作った。

 火をかざして、ゆっくりと下からあちこちを照らしてアタシは目を凝らしました。




 そしたら、まるで見当違いの方向に道があった。
 ずっと思い込んで探してた方向と反対の方向に降りてきた山道を見つけたのです。

 もう大丈夫。来た時の感覚がやっと戻ってきてくれた。
 もう目を瞑っても戻れるぐらい。
 アタシは自信を取り戻していた。


 よかった助かったw。
 アタシたちは火を消し、二人で崖を昇りました。

 無事に帰路につくことができるわけです。
 ホッとした(笑)。


 道の横に止めたバイクに戻るとアタシはちょっと怖くなった。
 振り返った下は真っ暗闇の林しかなくて底知れない。川の音さえ聞こえなかったから。


 バイクを走らせやっと交通の賑やかな国道に出ました。それまではまだ闇に引き戻されそうな感じがありました。

 途中、雰囲気のある佇まいの「不二家レストラン」を見つけたので寄ることにした。
 改めて見たらアタシの体は泥だらけでした。

 ファミレスの椅子に座るとアタシはどっと疲れを感じた。
 ドリアとアイスコーヒーのセットを注文し、ケーキも食べる。
 甘いケーキを食べたら家内も機嫌が直ったようでした。やっと二人で笑顔になった。





 あの時は「夜明かしするか」なんて考えたけど、危なかったかも知れません。

 数年後、同じ辺りに熊が出て釣り人が大怪我した事件があった。
 夜明かしなんかしてたら熊の餌食だったかも知れないwww。

 そして今から数年前は女の子が行方不明になって捜索が続いています。


 あの谷底の静かさも、日中の穏やかさも、急ぎ足でやってきた暗闇も、今でも手に取るように思い出せます。

 とても楽しい一日ではありました。


 あまり色っぽいことをしなかったのが心残りですがw(笑)。



おそまつ



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