温泉卵をトムヤンクンのツケだれに
暮らしのことは話せば尽きない。
手に入れた食材で何の料理を作ろうか考える。そこに至るまでの思考。
何を着ようか悩んだ末の顛末。
何を買おうか、どう始末をつけようか、関節の痛みについて考えたこと。
すべてがリアルでアタシの暮らし。みなさんの暮らしにも共感できるところはある。
アタシの日常の愚かさや賢明さ、考えた末の試行錯誤などに人間の業というものが表現できればいい、そうアタシは思っています。
及ばずながら、そこに生きることの意味が浮かんでくれればいいと。
だいたい「夢かうつつか幻か」、なんて言う。
日常なのか夢なのか分かったものではありませんw。
いや、夢にしたってお話はできる。それだって暮らしのこと。
昨晩は手づかみで料理をいただくという夢をアタシは見た。
人々が呆気にとられているのを尻目にアタシはなぜかそうして食べ始めた。
あれはエスニック料理だった気がする。
なぜかブッフェ形式でアタシだけがいきなり手づかみで料理を取って食い始めた、そんな夢を見たものです。
アタシはそんなアジアで暮らしたことがありました。
他の人々の食べ方に自然に合わせたものです。
何の抵抗もなく、同じように食ったものでした。
こういうことに「カルチャーショックがない」というのは非常に残念なことなんだと、そうアタシは言われたことがあります。
驚きがなくては人間にとっての成長、糧につながらないではないか、と。
しかしどうでしょう、生き残る方が先なのではないか、どうかw。
面白がってて終わってしまっては元も子もない。
そうしてその夢ではアタシだけ先に料理にありつけたのでした。
見られているのも背中で意識していた。
まあ、きっと店の手違いでスプーンやフォークがまだ出てなかったんでしょうwww(笑)。
おそまつw。
そんな夢のご縁もあったでしょうか、エスニック料理にしようと思ったのです。
そろそろ鍋の季節でもない。
少し肌寒さが残る今のうちにと、またトムヤンクン鍋をやることにしたのでした。
今度はコンロを出してきて、穏やかにひとり小鍋仕立てにすることに。
小食にして軽い体で寝るのがいい。
小松菜が定価で安かった。大きなものがふた束で88円。鍋によい。
ありがたく頂戴しました。
このところ緑の野菜を食べてないというのもあります。
そうするとやはり便通が緩い気がする。
ああ、そんなことを考えて帰ったら、つい庭に小松菜を植えてたのを忘れてた。
買った根っこの部分だけを植えたら伸びてくれたのでした。
ちょっと前に収穫したのですが、上の部分だけハサミで切ったらまた食べられるぐらい伸びてる。
一人分ならあれで十分だった。
しもたぁああ・・・www(笑)。
けっこうな量の小松菜です(汗)。
やっぱり残りはおしたしになりそうw。
冷凍庫にアルゼンチン赤海老があって、使いあぐねてました。
小松菜だけでなくそれもトムヤンクンにした理由。
トムヤンクンは辛くて赤い、海老が主役の鍋です。
素焼きのテラコッタ風の壷を直火にかけていただくタイの伝統料理。
風炉そっくりの形をしていて文化の偶然に驚きます。
レモングラスやコブみかんの葉の味が利いている。
本場のモノは驚くほど辛いw。
アルゼンチン海老は冷凍しておいてその都度料理しようとすると厄介です。
つい習慣で冷凍しちゃいますが、あまり冷凍する意味はない。
買ったらその日のうちに塩焼きにした方がいいものです。
それにアタシは海老アレルギーの気が少しあるんだ。
殻を剥くとすぐに指が痒くなる。痒くてしょうがない。厄介だw。
海老は冷凍するとひげや殻のトゲトゲが邪魔、冷凍庫の中で暴れまわります。
ビニールを尖った部分が突き破り、料理に使ってくれと冷凍庫を開けるたびに主張してくるw(汗)。
そのまま解凍せずに塩焼きにしたら固くなるし。
こうして「サテ・トム」を使ってトムヤンクンとなったのでしたw。
海老の解凍はボウルに水を張って放り込んだ。
小鍋を出してサテ・トムを入れて湯を沸かして溶かします。
「サテ・トム」というのはベトナムの調味料のはずですが「ハウXス食品」のはなぜかタイ風です。
海老がベースとある。
しかしペースト状で、ニュルニュルとご飯に乗せるのも気持ちが悪くて気がすすまない。
本場のサテ・トムはご飯に載せても美味しい。「食べるラー油」みたいにして食べられます。
レモングラス、ガランガーが独特の風味を出しています。
「ハウXス食品」のにはそれが入ってません。
結局、アタシはこれは「トムヤンクンの素」だと考えて使うことにしています。
お湯を沸かすと溶けてくれました。
鍋のツケだれではダメみたいですが、温度が高いと溶けてくれるようです。
コンロをセット。
豆腐、じゃがいも、人参、大根、そして小松菜です。
海老は一尾ずつ鍋に沈めて火を通す。
この小松菜を買った時、アタシは温泉卵も買ったのでした。
カップルの客や他の客が卵の棚を遠巻きにして手を出しあぐねている様子があった。
アタシも立ち止まって見た。
温泉卵。
特別なものです。だからみんな考えちゃうんでしょう、分かるw。
しかしやろうと思えば温泉卵なんて自分で作れるのです。
普通の常温の卵をサーモスに入れて沸騰したお湯を注いで栓をしておくだけ。
冬なら冷めた頃に取り出せばちゃんと出来ています。
何分?
夏だと時間を計らないと固いゆで卵になってしまいますけど。
でもアタシはちゃんと時間を計ったことがない。偶然にできたり出来なかったりです。
卵の方で勝手にやってくれとお湯をサーモスに注ぐだけw。
四つ入って99円でした。
今、鶏卵が高くて10個で250円ぐらいします。
あれ? そうするとこの温泉卵は10個で大体250円ということになります。
温泉卵は前と値段は変ってはいません。
そうすると、、、
温泉卵にするだけのエネルギーの分がお得ではないか!
膝を打った。
アタシの思考、その考えたことを周囲の人々も分かったのか、アタシが手を出すとみんなが温泉卵をカゴに入れはじめた。
ああっ! アタシはまた閃いた。
温泉卵をトムヤンクンのツケだれにするのはオツかも知れません。
いや、オツどころかすごくイイ発想ではないか!(嬉)
高くなってからこのところ卵をぜんぜん食べてないのです。
食洗機にいざという時の卵のパックはありますが賞味期限は2月の終わり。
大丈夫。まったく問題はありませんw。
得意満面のアタシだった。
みんなアタシの背中を見て生きてゆくんだ。
次はあんたたちが人に背中を見せる番ですw。
あれ?
でも高いんですよ。卵は今は。
温泉卵は自分で作れるのに、今は卵が高いからやらない。うん。
ん?www
帰り道、なんかキツネにつままれた気分になったwww。
ああっ、それに温泉卵なんて日持ちしないんだった!(泣)
「温泉卵にするエネルギー分が安い」なんて買ったはいいけど急いで食べないといけないのです。
ああ・・・。
トムヤンクンのツケだれはいいとして、他にどうしよう。
納豆パスタのトッピング、ぶっかけうどんトロロ昆布、そんなところでしょうか。
ああっ、そしたら四つのうち三個、もうひとつは何!ww
「重複を避ける」という縛りがアタシにはあるのです。
食材を調達したら似た食べ方はできれば避けたいw。
そんな強迫神経症w。
温泉卵はそのままご飯と食うのは違う気がするw(欝)。
おそまつ
めいしくおしあがれ
