やもめ暮らしの家事仕事を振り返る
「ただいま。」
人のいない自宅に買い物から帰って声を出します。アタシは狩りから帰ったのです。
大漁収穫、色々買えました。
誰もいなくても声をだしてやる。すると「家」が喜ぶw。
・・・「お帰り。」なんて暗い部屋から返ってきたら怖いんだけどww。
バブルの頃、「柴漬け食べたい。」なんてコマーシャルが流行ったことがあります。
あの女性はもう亡くなってしまったけど、あのコマーシャルはキャリアウーマンが自宅に帰るところからでした。そして嘆息する。疲れを柴漬け食べて癒す。
あれ、あのコマーシャル、「ただいま」なんて彼女は言ってたかしらw。
電気を点け、リュックを台所に置く。
キッチンというよりは「台所」だ、ウチはw。
手を洗ってうがいや顔を洗ってからいよいよ戦利品の整理です。
チューハイ6缶、野菜、魚。酢、豆腐、予備の味噌、レモン果汁。
やたらと重かった。
帰り道、膝が悲鳴を上げていました。折れるかと思った(笑)。
古代、アタシの祖先は欲張ってマンモスをそうやって担いで帰ったんだ、きっとw。
野菜の一番の収穫はカブ。葉が黄色くなってしまったから安かった。
家内がいたらきっと止めさせられたところでしょう。
でも大丈夫なの。塩を振って漬けとくと緑色が少しは戻る(笑)。
そんなんで安くなるのはありがたい。
まあ、売る方も「塩振ったら緑が戻るよ」なんてことは言えないんでしょうけどw。
カブや野菜が重かったのか。
大きな人参。「春人参」なんて書いてあった。そんなのあったっけw。
割れが入ってるもんだからこれまた安い。
すぐに食べてしまうので別にこれも気になりません。
キャベツ。
春キャベツで柔らかい。でも去年よりは重い。ぎゅっと詰まって巻きが強い。
去年は軽かった。スカスカでした。
セロリ。
これまた処分品。すぐにピクルスにしてしまいます。
レンコン。
大きなレンコンです。先日、瓶詰めしていた酢バスを食べ終えたばかり。
ゆっくりチビチビ食べてきた。また保存に酢蓮にするのです。
魚はイワシ。また手に入りました。
暖かくなってきたので漁もやりやすいのでしょう。
イワシは今が旬です。間違いなく今が季節なんだろうと思います。
焼くと脂がよく出て美味い。
大きなイワシが一尾50円。鮮度がよさそうだったので一気に五尾買いました。
これでまたご飯が楽しみです。
イワシが高い時、水族館のペンギンの飼育係の人がコボしてたのを聞いたことがあります。
「今はイワシが高いので可哀想だがホッケをやってる。」って。
ええぇぇぇえ(笑)。逆だろう、とアタシは驚いたもの。
人間向きは市場での値付けが違うのか、それともボッタクられているのか、どうか。
家内はイワシなんか魚の内臓をあまり食べません。
アタシはほじくって心臓をいただいたりハラワタも美味しくいただく。苦味が美味しい。
これが食べられないってなら「カニ味噌」だって食べられないことになっちゃいますよw。
アタシが一人でいただいてしまいますから!w
一部は新鮮なまま冷凍。
冷凍庫もだいぶ充実してきました。つーかパンパンですw。
惣菜も買いました。
「鮭フライ」なんて珍しいので買ってみた。ずっと食べてなかった。
ちょっとしたやもめ暮らしの贅沢。
どうせチリとかの養殖のでしょうが、一年に一回ぐらい食うならいいとか。
養殖の鮭やサーモンは成長ホルモンや発色剤のせいでよろしくないと言います。
これはもうさんざん言われてしまっています(欝)。
ちょっと前にこんな話が流れる前は、鮭や海老の赤い色は「アスタキサンチン」だなんて言って、それが老化防止になると大きくもてはやされたものでした。
これはビタミンを体に蓄積することができる成分です。
普通はビタミンは取り込んで必要量を吸収したら残りは排出されてしまうものです。だからオシッコはだいたい黄色いw。
ビタミンは蓄積できない。毎日食べないといけません。
それが鮭は回遊するためのエネルギーとしてこれを体に貯める。必要な時に「アスタキサンチン」をビタミンに変えて吸収する。
その影響で身が赤くなっているのです。
本来は白身の魚の鮭がそのために身が赤くなっているというわけです。
・・・だいたい合ってる、と、思うwww(笑)。
鮭を買うならロシアや北海道のものがいい。
天然モノがよろしいようで。ウラァw。宇良ぁ。
鮭フライは晩にちょっと食べてみることにしました。一度に五つも食いません。残りは冷凍。
春キャベツの千切りをサラダにしてフライとで晩は済ませる。
すきっ腹で寝て朝起きる。そうすると食べるものが美味しいのです。
あんまり空いているとシクシク夜中に寝床で苦しむことになるから加減は必要ですがw。
フライならタルタル・ソースがいいですが、作るのも面倒。一人だとここがツラいとこw。
ソースでいただきます。
キャベツがあるんだしそっちでいい。
タルタル・ソースは自家製でアレンジして作ったら美味しいものです。
マヨネーズにラッキョウや玉葱、セロリやキュウリのピクルスを刻んだり、摩り下ろした人参なんかで合わせて作る。オリーブオイル、塩やコショウで調整。
どこでも売ってないような贅沢なソースが食べられます。
ゆで卵を崩して入れたらそれだけで美味しい玉子サンドに。
酢漬けを作っておけば取り出して色んなものが作れるのです。
腹が夜中に減ればピクルスとパンなんて簡単。
そのためには適当な瓶をとっとくこと、ポイントはそこw(笑)。
急いで片付けないといけません。能率、効率、手際よくw。
鍋に湯を張って沸かす。レンコンをスライスしておく。
その間にセロリのピクルス。
酢、塩、砂糖。後はお好みでコショウでもハバネロでもw。
洗って適当な長さに切ったり裂いてセロリを瓶に縦に詰めてゆきます。
葉っぱは取って別に。ビニールに入れて塩漬け。これはご飯に合う。
セロリってのは昔はスジを取ったものですが最近のはあまり気になりません。
今はそのままアタシは漬けています。
湯が沸いたのでレンコンを投入。
あまり茹で過ぎないように注意して、早めにザルに取る。
水洗いはせず、そのまま自然に熱が取れるのを待ちます。
これまた瓶に入れるのですが前回のレンコンの酢漬けの酢が瓶に残っています。
白濁していますがまだ使える。
レンコンのヌルッとしたのが佃煮屋の百年使い続けたタレのようにいい仕事をしてくれるのですw。
古くなっているのでミルクパンで煮沸して使います。自然に覚まして酢で増量。
塩と砂糖で調整。こんなの目分量です。味見はしないw。それが楽しい。
最後にいよいよカブ。
この葉っぱが実に美味しい。
カブの葉っぱがむしろ買うときのお目当てというぐらい大好き。
「好物」なんて言うと大人の科白みたいですがww、アタシはこれに目がない。
塩漬けにしてご飯にのせていただく。香味野菜らしい爽やかな風味が大好きです。セロリの葉といい勝負。違いが面白いものです。
セロリの葉、カブの葉、そして大根の葉、これが「三大塩漬け葉」だとアタシは思います。
小松菜や春菊みたいな「葉モノ」ということじゃなくてw。
人参の葉は難しいものですし、他に塩漬けにできる葉はあまりない(笑)。
大根の葉だって刻んでご飯に乗せるとすごく美味しいものです。
アタシはそれが「大根メシ」ってことかと思ってたw。違うんだそうです。
「大根メシ」というのは、ご飯があまり買えない貧乏さんが大根をコメのように小さく刻んでお米のように見えるようにして炊いたもの、増量したものなんだとか。
アタシは「おしん」なんか見てないから知らないっ!ww
本体からカブの葉を切り離し洗って細切れにしてビニールに。
塩を振ってビニール袋を風船みたいにしてそれを振って混ぜます。後は空気を抜いて冷蔵庫へ。
本体は葉を取ってしまえば日持ちするものです。
梅酢で漬けますがまたそれは今度。
白いカブは酢や塩に負けてしまうのです。漬けたらすぐ食べるぐらいじゃないといけません。
はあはあ(汗)。なんてこともないのですが、色々とやった、「やった感」がある。
ついでに刻み長ネギを作っておきましょう。
長ネギは短い時機、今頃が一番安い時かも知れません。普段はとてもお高い。
長ネギはエグいことがありますが、あらかじめ刻んで切っておけばいいのです。
そうすると空気に触れてすこしまろやかになる。
刻んだら漆の碗に入れて蓋をして冷蔵庫へ。
豆腐や納豆、味噌汁など、ちょこちょこっと使えて便利。オツで美味しいものです。
このあらかじめ刻んでおくってのは蕎麦屋なんかがやってることです。
立ち食い蕎麦屋とか普通の蕎麦屋さんとか。
だからああいうところのネギは年中美味しいのです。
アタシは立ち食い蕎麦で育ったようなものでした。
毎日よく通ったものです。ネギはいつでも入れ放題。
それがいくら入れてもエグさもないし臭みもない。時々、ネギが臭い時があります。あれは切ったばかりだからだとアタシは思っています。
子供の頃は夜中に帰宅するとお茶漬けぐらいを食わされて寝たものでした。そしてまた朝の6時に出かけてく。
学校の給食がご馳走、そして立ち食い蕎麦だった振り返りのことw。
そーいや先日のトムヤンククン。
ちょっと足りない感じがしてしまって結局、春雨を入れて食べちゃいました。
小鍋にしてコンロでつつきながらネギと食ったら食べすぎなかったかも知れません。
めいしくおしあがれ
