焼き豆腐が引き起こした
いつもの買い物。
すっかり春めいて夜でも凍える寒さではありません。
心なしか夜空の澄み切った感じもボンヤリとしてきた気がします。
「春霞」というやつでしょうか。
厳寒の冬の夜空にこそ星がきらめくものです。
春眠暁を覚えず、春はボンヤリとした恍惚のうちに過ぎてゆく季節なのかも知れません。
油断、うっかり、忘我、そんなことがないよう注意したいものです。
合格や卒業、出逢いと別れ、喜びと悲しみ、目に映る景色がボンヤリとしているのは目に少し汗をかいているというだけ。
人はまた前へと歩き出す。
家内が買い物から待ち合わせの場所に帰ってきました。
「何かあった?」
安くなったものがなければ買わない。
ウチは食品廃棄絶滅に協力www。
年間どれだの食品が廃棄されているというのか。それはとっくに周知された話でした。
矛盾。別にコオロギなど食わなくていいのです。
ウクやワクでぼやっとしていた人でも、さすがにゴキブリを食わせようとする話には反応したようです。
なぜそんなことをしようとする連中がいるのか?
人々を奴隷化させるため人間の尊厳を奪おうとしているから。
好きなように人を動かし、食わせたいものを食わせる、そんな世界を望む連中がいる。
もちろん自分たちは血のしたたるステーキを食う。
ダボス会議が開催されると決まって街は高級売春婦で溢れるそうですw。
「あったよ。色々と変えた。」
なんて家内が言った。なんだか鼻高々のご様子、嬉しそうな顔をしています。
買えた物を聞いてみると開口一番、「焼き豆腐が買えた」と言った。
おお。
それは、それはwww(笑)。
焼き豆腐ってのは割高なものなのです。けどお宝ですw。
バーナーで豆腐の表面を焼いているだけのはずです。しかし値段は普通の豆腐の倍近くします。バーナーの燃料代ということでしょうか(笑)。
ちょっと木綿豆腐よりも身がしまってて重い感じはしますが、なにしろバカ高い。
前に食べたのは何年前のことだったかw。
うれしいwww(笑)。
「20円。明日が賞味期限だった。」
「おおおぉぉおwww」
「3パック買った。」
えっ、えっ?
ち、ちょっと。それいいのか!w
「だって若い男の人なんて6つも買っていったよ。」
んーー、焼き豆腐に目がない人は意外と多いでしょう。
なかなか買えないものですが、手に入るとなれば買うでしょう。
いわば焼き豆腐には隠れファンというのがいるのかも知れないw。
見ればデカいパックの焼き豆腐です。
賞味期限もありますから早く食べないといけません。
豆腐が痛んだのなんて見たくもない(汗)。
さて、どうしようか。アタシたちは思案した。
やはり「すき焼き」しかないのではないか。
焼き豆腐ときたらスキヤキでしょう。
肉が主役と言いながら、実は焼き豆腐のあの香ばしさを狙うのが裏技w。
よくワリシタの味が滲みてザラッとした感触がとても美味しい。
焼き豆腐はスキヤキの影の主役です。
取りあえず少し使って煮物を試しに作ってみました。
鳥団子、ニンジン、焼き豆腐で甘辛の醤油味にしてみました。
なんかピンとこないw。カッコだけはついているんだけどなんか違う。
焼き豆腐なんて、やはりスキヤキ以上のものはないのではないかっw。
昨晩、もう豆腐の賞味期限切れの当日。アタシたちは買い物にでかけました。
別働隊。家内は春菊を買いに行った。
「高かったら買わなくていいヨ。」
春菊はスキヤキには必須というのがウチのポリシーです。
しかし高ければ断念するしかないw。すごく高い時がある。200円以上したりします。
「いくらまでだったらいい?」「128円だな。」
「ナイナイ。それはないと思うよw。158円。」「ああ。ヨシそれでいこうw。」
アタシが店に行くとそちらでは特売で68円だった。よかったw。
もしかしたら春菊は今が旬、シーズンなのかもしれません。
ウチの撒いた種はまだまだ小さな双葉だけど。
家内がもし高く買っていた場合に備えてナンピンのためアタシもひとつ買っておきます。
そして悩んだ挙句、アタシは黒毛和牛を買っちゃったw。
普段は我々には「関係ない肉」なのですが買ったw。
考えてみれば半額なので安い肉の定価よりちょっと高いぐらいでした。
安い肉の割引品もなかった。
あとはシラタキ。
なんだか20円の焼き豆腐のために大変なことになってきた(笑)。
本格的なスキヤキになりそうです。
長ネギはたっぷりとあります。これでもういいでしょう。
「えええぇぇ。黒毛和牛なんて買ったの。」
家内の突っ込みは覚悟の上でした。やむえない。
「こういうの、『背に腹は代えられない』って言う?」
「・・・w」
二人とも腹は減っていたので言葉は間違ってないかも知れません(笑)。
味付けはいつもの。濃い醤油ダレ、酒、砂糖です。
甘いタレに牛の脂を溶かし、それを卵液で丸くしていただく。
スキヤキは焼くのではなくて煮る。でも「すき焼き」(笑)。
貴重な卵はどうしようか。
「ひとつを半分にする?」
「それは嫌!」
結局、かなり正統派のスキヤキになりました。
「こんなことなら麩を買っておけばよかったヨ。」
なんて家内は言ってる。
車麩なんてスキヤキに入れると面白いものです。味が滲みて楽しいのです。
それを卵液につけるとなんとも言えませんw。
そんならアタシはゴボウが欲しかった。
緊急招集でスキヤキの具を揃えましたから色々と足りないと思うものはあります。
そんなには食べられません。
牛肉はパックの半分ぐらい使いました。一人150グラムぐらい食べた。
やはり肉より焼き豆腐がメインに思えます。
肉ばかり食べるのは青少年。
大人は味わいを求めるものです。
ネギ、大根、人参を焼いて、それからワリシタを入れ牛肉を投入してゆきます。
すぐに肉は出来上がります。
各自の肉は各自で管理。
黒毛和牛の良質の脂がワリシタに溶け出してゆく。それが野菜にも滲みてゆく。
卵液につけるととても食べやすい。肉の脂のしつこい感じがありません。
酒がすすむというものですw。
焼き豆腐と肉、焼き豆腐とさとネギ、そうして合わせて一緒に食べるのも一興。
白いから鍋の中を探さなくてもいい。たっぷりのネギと春菊のジャングルから容易に焼き豆腐を見つけ出すことができます。
焦げ目の焼き豆腐の模様がまた男らしいではないか。頼もしいw。
やったーーーw。(笑)
「どうするの? 残ったお肉は? 冷凍にしゅりゅ?」
んーーー、どうしよう。
せっかくのいい肉です。冷凍はもったいない。まだ焼き豆腐も残っています。
「よし! またスキヤキにしよう!」
「ええぇぇぇぇえwww!ww」
いいんだ。こういうのは勢い。飽きたりはしません。
〆だってうどんとかまだ色々とバリエーションはあるのです。「うどんすき」とかw。
今夜はスキヤキ。連続のスキヤキは初めての経験です。
安い豆腐を欲張って買ったもんだからこんな事態を引き起こしたw。
しかしそれもまたヨシとしましょうw。
麩を買ってきましょう。
なにごとも臨機応変。
状況に合わせて適応するのです。
めいしくおしあがれ
※ すごい風でした。大荒れ。風がビュンビュン吹いてたw。
参りました。
春一番とかあります。春は風が強くて困る。
ちょっと酒でも飲んでダメージを回復しましょう。
いつも回復してるww。何のダメージなのか。
今日は久しぶりに天候にたたられた。
お麩は車麩にはしなかったけど。大丈夫(笑)。
美味しくいただきました。
風が強いと人は不安になる、そんな心理があると聞いたことがあります。
おうぞどだいじに
