休日の贅沢、チラシ寿司から巻きずる
休日はチラシ寿司を作りました。
アカイカが手に入ってたのです。
最近はちょっとだけ安くなった。100グラム398円はしていたものが350円。
同じイカでもこれが全然違うのです。すごく美味しいものです。
アタシはこのアカイカというのをずっと知らなくて、知った時には「人生、損してたなあ」なんて思ったものですw。
ネバっとした食感とサクっとした歯ごたえあってイカにもイカらしい味わいがしますw。
ぶ厚い身ですから獲れた時の姿は相当大きなイカなんだと思います。
手に入ったらすぐに決まりました。
久しぶりにチラシ寿司をやろう、と。
やろうw、やろうww。
ご飯を炊いたら飯台にぶちまけて寿司メシを作ってゆきます。
玄米だからいつものように炊きます。白米だったら少し硬めに炊くものでしょう。
ご飯はキヌムスメという品種。玄米なのにほとんど白米のように白い。とても美味しい品種です。
そしたら塩、砂糖を溶いた酢をご飯にふりかける。ドバッとw。
ウチは「強酸党」ですw。
「酢メシを作る時はご飯を切るようにシャモジで混ぜる」
はい。日本人なら常識かも知れません(笑)。
昔から耳にタコができるほど聞いたご指導ではないか。
ここでウチワなんかで湯気を飛ばしてやると本格的。いかにも「デキル」感じがするw。
玄米だとやらなくてもいいようですが。
まんべんなく混ぜて粘りが出て米が光ってきたら出来上がりです。
ご飯を山状にまとめて全体を蒸らし、粗熱が取れるまで置いておきます。
「コメが光る」ここも隠れたポイントですw。
砂糖が少し入っているから照りが出るのです。ギラリと鋭く光る。
飯台は一家にひとつは欲しいものです。
お勧めです。
本当に作った寿司飯の味が違うのですから。
小さなボウルで、ちまちまと寿司酢を混ぜるのとはまるで違う出来具合です。
お買い求めはサワラなんかの伝統的なものをどうぞw。
確かに大きいものなので、困る点は置き場所というだけです。
ウチはレンジの上にそのまま置いています。
飯台のタガが外れてしまわないように伏せて保存しておきます。
「タガ」というのは写真の飯台を締めている金属の輪のことです。こういうものは接着剤などは使ってはいません。
あんまり乾燥するとそのタガが外れる、そんなことになりかねません。
ここでついタガを外して洒落を言いたくなりますが我慢、我慢w(笑)。
ともあれ、一度タガが外れると修復するのは一苦労です。ただ組んであるのではありません。実は同じように見えてもそれぞれ隣同士は決まっているのです。ただの部品じゃない。
これは「畳」なんかと同じです。
意外と知られてないかも知れませんが畳というのはその場所が決まっています。
こっちをはがして今度はタンスの下になっていた青畳を使おう、そんなことを考えてもうまくピッタリとはハマらないものです。パズルじゃないのです。
飯台のタガが外れてしまったらパズルが得意な人に頼みましょうw(笑)。
だからカラカラに乾燥してしまわないよう定期的に寿司を作れ、そういうことなんだとアタシは思うようにしていますw。
出すときは熱湯消毒して使えばいい。
アカイカの他に梅クラゲ、バナメイ海老を買いました。
海老は開いて湯通ししておきます。海老はサッと湯通しする感じでいい。
どれも全部は使いません。ケチケチと使って残りは冷凍。
チラシ寿司は「彩り」が趣旨ですから、色んな種類を少しずつでいいの。
サクラでんぶを冷凍庫から出す。
これは「生」のと、ふりかけみたいな安い人工的なモノがあります。生のものだったら冷凍しておいた方がいい。原料はタラw。
トロロ昆布。
ごく普通の昆布を削ぐようにして薄く削ってできたものです。
ミジン切りにした長ネギは薬味に。
生シイタケをメンツユで味付け。レンチンで簡単に味付けシイタケを作ります。
厚焼き玉子。卵は最近は貴重w。最近は卵が高い。
焼いたらちゃんと寿司屋風に長く幅広に切ります。白だしを使えば色は鮮やかな黄色。
レンコンの酢漬けを出しました。美味しいものです。とても長持ちしています。
ドンブリに白ゴマを振って、サクラでんぶやトロロ昆布、薬味のネギを乗せたら、後の具はご自由に。
四国塗りのオーバルの器に別盛りにしてお好きな具を取ってどうぞw。
海苔で酢飯と玉子焼きを巻いたりして「お寿司ですし」なんてのもできますw。
だからいつもの厚焼き玉子よりちょっとだけ甘めに。
添えた漬物は赤カブと奈良漬です。
奈良漬ってのは美味しいものです。考えてみればこれも「ウリ」なのです。ハヤトウリを残り汁に追加したのは間違ってなかったw。
粉わさびをネリネリしておいてツーンの用意は怠りなく(笑)。
支度をしてたら「混ぜ寿司にもできるよ」なんて言って家内は冷凍庫から「白花豆」を出してきました。
大きな白い豆を茹でたものです。
地方によってはこんなのがチラシ寿司なんだと言います。
そういうお寿司には生モノ、海鮮は入れません。
錦糸卵や豆、人参など、彩を色々と装って酢メシでいただくわけです。「よそう」のですw。
「永谷X園」の「寿司XX太郎」と言う商品は確かそんなタイプのものだったと思います。
「桃X屋」からも瓶詰めでそういう海鮮抜きのチラシ寿司の素が出ていたかと思います。
汁はお約束の赤だし。
アタシは寿司ときたら赤だしにしたいのです。世間の「ウナギに奈良漬」の組み合わせと同じぐらいアタシには定番のことですw。
人参、ゴボウ、里芋を入れました。仕上げに刻んだ油揚げ。
本来は赤だしは具が少ないものですがウチは具沢山。
どうかそこはご内密にw。
ゴージャスな食卓であります。
休日の、天皇陛下の誕生日に相応しいのではなかったかと振り返ります。
少なくとも、みっちゃん、美智子なんて穢れの時代にはなかったことかも知れません。
食べ始めると、家内が普通の醤油ではイカなんかの海鮮には濃すぎると言う。
だからアタシの作った白だしを使うんだ、と。
アタシも真似してみたけど確かにその方が美味しいかも知れません。
前から醤油では濃すぎると思ってたw。
マグロなんかだったらいいけど、イカやホタテ、海老なんかだと生醤油は濃すぎる。
食べ過ぎちゃったwww(笑)。
少なめにご飯を炊いたつもりですが酢メシが余ったので巻きずることにします。
油揚げのストックがないもんだから今回はイナれないw。
納豆を叩いて細かく挽き割りにしてから納豆巻きに。
梅クラゲ巻きはそのまま細巻きにできました。
それから太巻き。
余った玉子焼き、白菜の漬物を細く切りました。
キュウリが欲しかった、なあww。
巻きずるということ、巻き寿司を巻くのはなかなか難しい。
細巻きはご飯の量がすごく少ないし太巻きは多い。太巻きは具でパンパンです。
家内の指導を受けて頑張って巻きずりましたw。はみ出ることもなくバラバラになることもなく成功した。
あれ? 海老とかアカイカは?
もう冷凍しちゃったんだってwww(汗)。
出来上がった巻き寿司はちょっと置いたら切ってタッパーに。ビニールをかけて乾燥を防いでおきます。
断面がステキです(笑)。
無事に寿司飯が片付きました。
やっててちょっと思ったのですがアカイカとか海老、刺身なんかを入れて恵方巻きなんて自分で作れるのではないか、と。
なぜみんなおやりにならないのか。そういうのはあまり聞かない気がします。
そしたら家内が言ったものです。
「太巻きの方がおいしいからヨ。」
「海鮮だったらチラシ寿司にした方が美味しいでしょ。」
「せっかくの海老やイカ、刺身が見えなくなるじゃない。」
んー、そんなものかと思った(笑)。
恵方巻きって文化、果たして今後も残ってゆくのかどうか。
〆た鯖とかコハダとか、ヒカリモノの入手の関係で最近はあまりやらないのですが、ウチにはもうひとつ「押し寿司器」というアイテムがあります。
以前、どうしてもやりたくなってネットで買ったものです。
押し寿司を作るための木の道具です。これも伝統的なもの。
ヒカリモノは酢で〆てますから持ちがいい。賞味期限が長いわけです。
だからなかなか半額で買えないというのがあまりやらなくなった理由w。
マグロなんかは押し寿司には不向きです。ネタが潰れてしまいます。
逆にしめ鯖なんかだとギュッと押したい。ネタには最適です。
これなんかもご飯をギューっと押す点では巻き寿司的なところがあります。とても美味しいものです。
考えてみれば巻きずるよりも簡単に出来るお寿司かも知れません。
この押し寿司器のレビューなんかを見てみると面白い。
外国人が買ってレビューしてたりします。
なかなか日本にしかないものですから気持ちは分かりますw。
知らない道具にはつい手が伸びるものです。
アタシも「トルティーヤ・プレス」っていうのが欲しいと思ってるw。
料理は道具から入るというのもある種の手ですw。
めいしくおしあがれ
※ その翌日、太巻き二本と細巻き二本をいただきました。
ワサビをつけていただいた。
「太巻きにはワサビは入れないものヨ」なんて家内は言う。
んー、そうかも知れません。
でも細巻きは?
アタシは回転寿司で「ワサビ大目に」なんて頼んだ覚えがあります。
醤油に溶いてつけるのは間違いないけど、どうなんでしょう。
「ワサビを入れて巻くのはカッパ巻きぐらいだよ」
本当かw。
納豆巻きにする時、刻んだ長ネギは入れないと思うのですがどうでしょう。
回転寿司なんかではチューブに入った「挽き割り納豆」を使いますから長ネギは入らない。
あくまでそれは業務上の都合。
せっかく家庭でやるなら長ネギ入れるべきなのか、どうか。
でも細巻きって海苔を半分にしますからすごくキツいw。
半分にしただけなのに太巻きは細巻きの三杯ぐらいご飯やネタが入っています。
不思議です。
ごちそうさまでした
