謝礼は色つきのカネでよかったか
色つきのぉ、オンナでぇ、いてくれよぉ♪
・・・ご、ゴホン(笑)。
謝礼にと、色つきのカネで支払った。アタシにはそんなことがありました(笑)。
現行の流通しているおカネにも色がある場合があると思うのです。
あまり確認する人はいないでしょうが、紙幣のナンバーがゾロ目とか。
そういうのは特別だと誰もが思うものです。
すなわち、「色つきのおカネ」です(笑)。
もし発見したら間違いなくコレクターズアイテムですから、古銭屋さんなんかに売ってみたらいいと思います。
色つきのおカネを普通のカネに交換するのです。額面よりも得をしますw。
ミスプリントされた紙幣なんかだと高額の値段がつくことがあります。
「謝礼や祝儀ならピン札でないとカッコがつかない。」
そんな考えもあるのかも知れません。
それもある意味では「色つきのおカネ」というわけです。
紙幣というのは流通規定があります。
一度発行された銀行券は、法令に基づくような特別な措置がとられない限り、効力を失うことはありません。
つまり一円札でも現在も正当な紙幣として使えるわけです。
新たに作られてはいませんがちゃんと紙幣としての効力があります。
つまり「紙幣の廃止」という言い方は正確ではないわけです。
新たに印刷しなくなるというだけ。
でも「新たに作られない」ことから特別な値打ちを持つようになります。
だんだんと流通する量も少なくなってゆき、コレクションとしての意味が強くなってゆきます。
一円札で百枚なら百円ですが、古銭屋さんならもっと高く買ってくれるでしょう。
そのまま百円として使ってしまう人はいないでしょうw。
「銭」という単位は円ドルレートでは単位として生きていますが、この場合は通貨としては法令によって通用しなくなりました。
完全に効力のあるお金ではなくなったわけです。
昔ある時のこと、経済学の教授が出張で欧州に行くというのでアタシはお土産を頼んだことがありました。
その謝礼にとアタシは色つきのカネで代金を支払った。
それはまだ欧州の通貨がユーロになる前のことでした。
「欧州に行くなら文鎮を買ってきてくれ」と、アタシは頼んだw。
「いえ、お代は払います」、とアタシは言ったものです。
こういう頼まれごとは楽しいものです。
その後のアタシ自身の経験でもあります。
たいした楽しみのない出張や仕事でちょっとした探し物、頼まれごとがあったりすると面白いものです。
探しながらその土地に馴染むこともできる。
いえ、面倒になったらそっちの人に頼めばいいだけの話です。
それで相手との会話も弾むというものです。
そうしてアタシが頼んだのはガラスの文鎮でした。
ウチには文鎮のコレクションがあります。
それはトルーマン・カポーティとコレットのエピソードを聞いてから集め出したもの。
「そんなのはとてもいただけませんよ。」
自宅にカポーティを招いたコレットは文鎮に興味深そうにしていた彼にひとつの文鎮を選ぶと「あげる」と言って差し出したそうです。
驚いて、最初はそんな風にカポーティは固辞したんだとか。
するとコレットはきっぱりと言ったそうです。
「人にモノをあげるっていうなら、自分が一番大事にしているものをあげないとダメでしょ。でないとあげる意味なんかない。」
そう、コレットは答えたと言います。
そうして結局、彼女は自分が一番大切にしている文鎮をカポーティにあげたのでした。
それは綺麗な、クリスタルガラスの文鎮でした。
トルーマン・カポーティとコレットのエピソードです。
この話を聞いてから、私たちは「ガラスの文鎮」というものを知ったのでした。
クリスタル・ガラスだから、文鎮は透き通るように透明です。
ガラスに色をつけ、不思議な模様を閉じ込める。
たいていは丸いもの。
「ムラノ島」の、トンボ玉を閉じ込めた文鎮なども有名なものです。
クリスタルには鉛が入っていて、それがより透明感を出してくれます。
だから重い。
小さなヤモリさんが我が家を訪れ、魅惑されてしまったほどw。美しく輝きます。
この話を二人で読んでから、私たちは文鎮を集めるようになりました。
骨董屋を探したりイギリスの蚤の市で買い求めたりもした。
とても気に入っている私たちのコレクションです。
コレクションのために文鎮を買ってきてくれ、教授の好みでいいからお任せする、どうか土産に買ってきて欲しい、なーんてアタシは頼んだのでした。
それを奇妙な頼みと思ったのか、教授は面白がって快諾してくれたものですw。
そうして帰国すると見事に大当たりw。
人の趣味に任せてしまうというのも面白いものです。
趣味の良い素晴らしい文鎮でした。さすが経済学のセンスだと思った。
予算は四千円と言ってあったのでちょうどの値段で買ってきてくれた。
アタシは大いに感謝したものです。
さて、支払いということでアタシは封筒に入れたカネを教授に渡した。
「妙に厚いね」なんて訝っている。
「お金に色はないといいますがね。えへへ。」
なーんてもったいをつけたアタシ。
教授が封を開けると全部五百円札です。岩倉具視が八枚。
「なるほど、ねえw」なーんて、彼はニヤニヤと笑っていた。
経済学の教授ですから「お金に色がある」なんて同意はできないでしょう。
しかしさすがにお金に色がついていると納得したのではないか(笑)。
してやったりとアタシは思ったものですww。
この五百円札はバブルになるずっと前からコツコツと集めていたものでした。
「五百円札はもう刷らない」なんてニュースがあってから手に入るたびに集めていたものです。
流通しているうちにと貯めておいた。
それから何年も経ってから使い始めた。
今でもアタシの手元に何十枚かありますが、今ならいくらぐらいでしょうかw。
振り返ればこの五百円札を使ったのはこの時と結婚式に呼ばれて祝儀を渡した時だけ。
記名して渡した祝儀に三枚の五百円札を入れた。
他人の結婚式の祝儀にアタシはウン万円なんて渡せません。
めでたい奴と思われていたでしょうから許してくれたはずですw。
他には使ったことがありません。
感謝の気持ちを伝えるのにいいと思うのですが、あまりこういうことはないもんだからw。
ああ、そういや似たようなことはありましたw。
逆だったけど(笑)。
え? 逆って?www(笑)
それはその昔、住んでいたアパートの契約を更新した時のことでした。
更新料が十万円もした。今思えば大変なボッタくり価格ですw。
しかし当時は常識のようにして誰でも賃貸契約の更新に手数料を払ったものです。
当時も納得できないものは感じてた。
それでアタシは不動産屋に十万円記念コインで更新料を払ったのでした。
あれは金貨だったはずですが、もちろんゴールドは大して入っちゃいません。
額面の書いてある法的にも有効な記念通貨でした。
天皇陛下の在位記念だったか。
受け取った不動産屋は複雑な顔をしていたものですw。やっぱりニヤニヤしてたw。
受け取ったら受け取ったで、使うのにも困ったことでしょう。
ある意味では嫌がらせみたいなものだった。
その時、まだ記念通貨は発行されたばかり。
コレクターズアイテムにもなりようがありませんでしたが、今まで持っていたら値打ちはついたことでしょう。
そうやって人に「呪い」をかけるw。
コレットが言った言葉です。
「人にあげるなら自分がいいと思ってるものをあげないと意味がない。」って(笑)。
おそまつ
ちなみに我が国の硬貨で穴が空いているものがあります。
五十円玉。
これは世界的にはすごく珍しいもので、まず穴の空いた硬貨を発行している国はないとか。
アタシはそれを聞いてたもんだから「チップ」にこれをあげたことがありました。
ドイツ人のボーイはまるで喜ばなかったw。
「ちゃんとしたカネをくれ。」なんて言われてしまったものです。
ドイツ人て、ごうつく張りなのですw。
とは言え、「おカネには魔力がある」なんて言われますがそれはまた別の話。
それはただの欲、何かが欲しいからお金が欲しい、という話。おカネは使うのが前提です。
でも、カネには色んな人の欲や汗が滲みこんでいます。別な魅力もあるとアタシは思う。
前の持ち主の魂が透けて見えることもありますw。
そうやって紙幣を見つめているとそのうち人の魂が見えるようになる。訓練になるw。
紙幣にメモ書きしちゃうフランス人。
電話番号を紙幣に書いて渡してくれたスペイン女性。
紙幣を破って真贋を確認したイタリア人。
細かい硬貨を丁寧にまとめてセロハンテープで包んで、そのままひとつの単位として流通させてしまうタイ人。
コカインの吸引に紙幣を使ってしまう米国人。
十円と1円でイオンを発生させる健康法w。
タバスコで十円玉をキレイにするなんて話。
紙幣、通貨の世界は奥深い。
それだけで一冊の本が書けてしまうでしょう。
おうぞどたのしみにw
ちょっとだけデザインが変るんだとか。
それで自動清算器の中には古い五百円硬貨を受け付けなくなるものが出るとか。
入れると戻ってきてしまうらしい。
スーパーの自動清算器です。
最近は会計はセルフレジなんて店が多くなりました。
戻ってくるならいい。
飲み込まれて返ってこないと困るけど(笑)。
アタシの行くスーパーだけのことかも知れませんが、そこは「硬貨は三十枚まで」なんて書いてあります。
法律では同じ硬貨は二十枚までとなっています。
ですが、もちろんこれは受け容れる側次第です。
どうせ機械のことだからと、アタシはジャラジャラと注意もなく入れていますが。
戻ってくるんならいいw。
郵貯銀行は硬貨の預け入れに手数料を取るとか。
なんだかメチャクチャな世の中になってきたw。
賽銭や募金なんてどうするのかw。
おうぞどだいじに
