掘り出しモノと換金
こちらは雪です。
久しぶりです。結構積もりました。
あまり雪が降らない地域ですから、ついうっとりと雪化粧した庭を見てしまいます。
夕暮れでも明るい。
あんまり降っても困るというのは分かってるんですが、白く彩られた景色には見惚れてしまう。
飽きるほど降れば怖くなったり、雪かきが面倒にも思うのでしょうが。
いつだったか、東北で研修をしたことがあって、突然の雪に受講者たちが大騒ぎしたことがあった。
びっくりもしたのでしょう。ドカドカと降り積もってゆく雪にみんながハシャいで喜んだ。
そしたら、地元の人がムッとした顔をしてそれを見ていたものです。
そんなにキレイなもんじゃないぞ、雪をナメてんのか、そんな感じだったw(笑)。
知らないってことはあるものだよ、と、アタシはそう教えてやりたかった。
雪国で暮らす気持ちを共有してもらいたいということでしょうが、他人はそんなことは知ったこっちゃありません(笑)。
そのご本人にしたって砂漠に放り出されれば雪さえ懐かしく思うはずなのですw。
拍手コメントをいただきありがとうございました。
キクイモは庭の「掘り出し物」です。
実はアタシにもバブルの前、「掘り出し物」なんて、そんな話があった。
ひょんなことから銀座の美術商と知り合いになって、正岡子規直筆の掛け軸があるからどうだと言われた振り返りのこと。
アタシは店まで見に行ったことがあります。
「暑に耐えて・・・水を打つ」
真ん中の言葉はどんなだったか忘れちゃった(笑)。
調べても出てこない。
正岡子規のモノなんていったら無数にあるようでw。
俳句です。
達筆なその掛け軸の実物を見たらアタシは欲しくなった。
当時の値段は40万円でした。
あれは今はどうなっているのか。
バブルより前にはそんな話がよくありました。
美術品が普通に流通していたものです。
若い頃、カネに困ってアタシは「和同開珎」を親方に売ったこともあります。
偶然にもらったものでした。
バイト先の工務店の親方が骨董が趣味で売って、それでアタシは色々と教えてもらった。
そんなことがキッカケでやがて骨董屋なんかにも通うようになりました。
交渉して「和同開珎」を売った金額は三万円でした。
あれはよい取引だったのかどうか(笑)。
「カネに糸目はつけない」
そんな言葉があります。
「和同開珎」なんて古銭です。もはや通貨としては流通していないもの。
だから古銭、コレクション、一種の美術品としての色がある。
普通はカネに色はついてないものです。
どのお金も同じ価値です。壱萬円札ならどれも同じ壱萬円。
まあ、最近は奪ったカネにはすぐに色がついてしまうようですがw。
ああいうのは日銀が引き取ってくれる。
強盗に襲われてペイントボールなんかでマークして使えないようにした紙幣。
色がついてしまい落ちません。
そんな風に破損した紙幣はちゃんと日銀が交換してくれる。
あっ、でも半分じゃダメです(笑)。
そうやって倍にしようとしても無理。
よくそんなことを考える人がいるようですがダメ。
アタシも子供の頃に考えたw。
財務省によれば、
表裏の両面がある日本銀行券(紙幣)が
・全体の2/3以上が残っている場合・・・・・・・額面全額
・全体の2/5以上2/3未満が残っている場合・・・額面の半額
・全体の2/5未満しか残っていない場合・・・・・交換できない
だそうです。
ちゃんとズルできないようになっているw。
あれ? でも、40パーセントしかなくて2/3に満たなくても半分はくれるんだw。
つまり約68パーセント残っていると全額交換してくれる。
40パーセント以上、68パーセント以下なら半額くれる。
つまり紙幣を半分にして別々に交換しようとすると半額ずつ交換してくれるわけです(笑)。
そうやってズルをしようとしたことに対するペナルティはないんだw。
それにしても、この規定は財務省から引いてきたものです。不思議な話。
だって日本銀行券なのです。こういうのは日銀が規定するものではないのか。
「不換紙幣」としてのケジメがついてないのではないか。
だから「困ったら日銀に紙幣を刷らせればいい」なーんて考える政治家が出てくるのではないかw。
昨晩のことです。
スーパーの「意見箱」みたいなところへの書き込みをふと見ていたアタシ。そしたら実に妙な主張があってアタシは感心したものです。
そこのスーパーは買い物をするとポイントがつく。ポイントが貯められる。
買い物の時、そのポイントを使っていつでも1ポイントが1円で商品代金から引いてもらえます。
1ポイントから使えます。商品を買えば引いた値段に対してまたポイントがつく。
アタシはしょっちゅうこのポイントを使っています。
貯めたりすることはありません。
せいぜい貯まったとしても前回のポイントを使って買い物した代金にかかったポイントぐらいです。そうすると次回に10円とか貯まってる。そのぐらいです。
会計の時に「ポイントを使ってください」なんて言って、アタシはカキカキした商品代金から引いてもらっています。
それが普通ではないか。
こういうものはあんまり貯めることはしないとアタシは思うのですが、どうか。
会社のお遣いで貯めてしまうとか、人のカネで自分だけポイントをもらうとか、そんなのがあるのでしょうか。
みなさんどうしているのか、アタシには謎ですw。
なるほど大事な個人情報には違いありません(笑)。
で、このスーパーは決められた日になるとそれが1万ポイントになってると壱萬円にも交換してもらえます。
1万ポイント貯まると壱萬円の現金になるというわけです。
そんなに大量の客から壱萬円の取り付けがあっても現金の用意がないからでしょうか、月のうち決められた日にだけ現金交換してくれることになってます。
それを、しかしスーパー側は「お得」なんてアナウンスしているのです。
?
正直、アタシはこれの理屈が前からさっぱり分からなかった(笑)。
どこがお得なのかまるで分からなかったものです。
だって、普段の買い物で1ポイントが1円で値引きされるのです。
ほとんど現金と同じではないか。
わざわざ1万ポイントを貯めたって、「貯めた」というだけで壱萬円と等価ということでしかありません。
そのスーパーで買い物をしたからくれるポイントなのです。
買うから貯まる。
だったら貯まったものはその買い物代金から引けばいいではないか。
1万ポイントを貯めたということはその分を余計に払ってきたのです。ご自分のカネです。
スーパーのポイントカードにそんな数千円を貯め続けて落とすなんてリスクだってあります。
これのどこが「お得」なものか、と。
そんなもの貯める客がいるのか、そうアタシは思っていたのです。
どうか(笑)。
お代わり、いやw、お分かりいただけたでしょうかwww。
「ポイントの換金」という命題は難題ではないかwww(笑)。
すると、家内は「逆だ」と言ったもの。
客には同じでも店にとっては損になる。だから客に「お得」と言っているだけだと言うのです。
????
・・・ふーむ・・・。
つまり、商品を買うとポイントがつく、それは実質的に「割引」なのですが、そのポイントでまた買い物をしてくれれば店側はまた利ザヤが稼げるわけです。
それがポイントを現金に換金されてしまうと、その現金は他の店で使われてしまうかも知れません。
そうすると、そのポイントの割引は次の買い物に使ってくれないかも知れません。
つまり店としては損になる。
「割引損」になるというわけです。
だから店は損だ。ならば逆に客には得ではないか、と。
そういう理屈で「お得です」とアピールしているのだ、と、それが家内の説明。
ふーむwww(笑)。
アタシのアタマが悪いのか、その理屈はとんと分からなかったwww(笑)。
ああ、話が逸れてしまったwww(笑)。
申し訳ない。
このポイントの換金についての奇妙なご主張についての話でした。
ともかく、このポイントを貯めて何度も壱萬円に換金されていたお客さんがいたらしい。
そんなお客からのクレームだったのです。
いわく、
「ポイント換金を楽しみにして何度か壱萬円を貰っていますが、いつもシワのある紙幣でガッカリです。せっかく貯めたのですからせめて新札にして欲しい。」
と。
この人のカネには色がついているんだ!www
ちょっとアタシは驚いた。
いわゆる「ピン札」が欲しいと言うわけですが、謝礼や祝儀でもないわけですし、買い物して割り引いてくれた分なのです。
あまり新札かどうかは関係ないと思ったけど、そういう考え方もあるのだと感心したものです。
来年から新紙幣になるそうで、最近は銀行で引き出してもどこでもピン札はなかなかないそうです。
ひょっとして新しいデザインの紙幣を作る作業で忙しくてピン札は刷ってないのでしょうかwww(笑)。
別にいいじゃないか。
「鍋釜と女房は古いほうがいい」
なーんて云うのです。
どちらもカネがかかるwww。
オコゲなんかはカナたわしでコスるといい。
おそまつw
美術品が普通に市民の間で取引され流通していた時代がありました。
しかしバブルという大きな津波が全てをさらっていきました。
モノの価値は人間が決めるものですが、しかしバブル以降のここ数十年は狂っています。
需要と供給のバランスがない。
常に買い手ばかりです。
マネロンやジャブジャブの世界的な金融緩和で値段というカウンターだけが上がっていきました。
とにかく占有することが大事とばかりに値段は吊り上がるばかりです。
そうなると今度は売り手も手放せません。
手放すタイミングがないのです。
「和同開珎」にしても、豊かだったら持っていても手放すことができたかどうか。
暮らしに困ったとしても、高価な美術品だったらそれを担保にカネを借りればいい。
いつまでも上昇してゆく相場であればそういうことになります。
やがて流通が出来なくなります。
換金はかくも難しいものです。
なーんて話を家内としてたら、アップルの株をまだ持ってたらどんなにだったか、そんな話になった。
確かにw(泣)。
あの時はアップルが潰れるんじゃないか、そんな話すらあったものです。
スティーブが戻ってくる前でした。
いやいや、そしたら、アマゾンの株を買ってたらどうなのか。
ずっと持ち続けてたら、どんなにか。
ああ、時間は巻き戻せないwww(笑)。
後悔先に立たず
幸運の女神は後ろ髪がないのです。
通り過ぎてしまった後で掴むことはできないw。
「一枚の名画をめぐっての遺産争い」なんてのは興味深いお話です。
まあ実はみんなその価値は分からなかったというオチもあるわけですがww。
ミスプリントされた切手とか、骨董品の銃とか、日本刀とか。
アタシはだから、尾根遺産こそ大事にすべきだと思うのですがw。
美術品でも古銭でも、そのどれにも色がついています。
しかしそれを換金してしまうともう戻ってはこない。
カネには色がついてない。
掘り出し物を見つけるのはそのカネを色つきのモノに交換することです。
だから楽しい。
まあ美術品はキクイモのように食えはしないんだけどw。
おそまつ
