アオリイカの腹の中
家内が帰省する直前、スーパーでアオリイカが安く手に入りました。
アオリイカは結構高い種類と思いましたが不思議と安かったのです。
旬なんでしょうか、そういえば最近、ニラも安く手に入った。
安く入るものは結局は旬ということなんだとアタシは判断しています。
そりゃあ夏だって白菜をサラダで食べたいですがやはり高いのです。
これから白菜は鍋にして大いに食べればいいw。
真冬に茄子なんていりません。
熊本なんかでハウス栽培でたっぷり重油を使って作ってますが、いかがなものか。
ナスは秋まで。秋茄子は美味しい。
アオリイカはパスタにしてありがたくいただきました(笑)。
見た目は黒いですが、それは皮の色で、洗って薄皮を剥いたらたらちゃんと白くイカらしくなります。ゴシゴシしたらすぐ取れました。
タラとかカンパチとか、しつこい皮のついた魚のように頑張って取る必要はありません。
家内が下ごしらえをしてくれた。
「アタシは帰省するから残りは冷凍にするね」なんて言った。
残りはアタシが一人で食べることになる。
そうして家内が下処理をしてたら、そのイカの腹、胴体から小アジが出てきた。
ビックリして声を上げたwww(笑)。
「うわぁぁぁ」ってw。
アタシもその声に驚いたw。
ポロンと、丸飲みしたのでしょうかアジが出てきたのです。
筒のようになってるイカからそのまま出てきた。
あれ? イカって胃がなイカww?
ハラワタだと思ったのも魚です。小さなイワシでした。
アジは豆アジぐらいの大きさ。アオリイカは手の平ぐらいの大きさです。
二つ入ってて、ひとつの豆アジは半分消化されかかっていたw。
あとすごく小さなキビナゴぐらいの大きさのイワシ。
よくくもまあ、なんだかすごくいっぱい食べてた子なのねw。
しかしこれなのだとアタシは合点がいった。
これが「アジやイワシが豊漁、よく獲れる年はイカが少ない」という話になるんだ。
逆もまた真なり。
イカが豊漁ということは稚魚のイワシやアジがすっかり食べられてしまっている。
イカはアジやイワシを丸飲みするの。
知らなかった。
初めて見ました。
アタシはモノを知らない(笑)。
そういやイカのクチって鋭くて固いのです。あれを揚げた珍味というのもあります。
アオリイカは一ぱい使って塩コショウでパスタにしました。
「一杯(沢山)」じゃないw。
イカは一ぱい、二はいと数えると教わった。
オッパイも・・・(略)ww。
家内が腹にあった魚を捨てようとしたから「自然の恵みだろ」なんて言って、アジも小さな消化途中のイワシも一緒に冷凍してもらった。
家内が帰ったらアタシ一人でいただきますw。
家内はキモがっていたけど、こういう食物連鎖を一気に食う醍醐味というのはある。
僭越ながら人類は食物連鎖の頂点にいるという感じ。
傲慢な人類で申し訳ないw(笑)。
「ビオトープ」という趣旨の鑑賞水槽がありますが、もしあれがゼリー寄せのように閉じ込められていたとして、それを丸ごと食べれたとしたらどうか。
中には海草、小さな魚、カニ、プランクトンなんかが入ってて生態循環が完結しています。
それが丸ごと調理されてゼリーに閉じ込められている。
すご腕の料理人が作ってくれる一品w。
これをもしパクっと食べれるとしたら、まるでゼウスにでもなったような気分ではないか。
地球を支えるアトラスに対して、地球を丸ごと食べるゼウスという具合。
それをお腹に入れてまたお腹の中でビオトープが生まれるとか。
まるでブラックホールですw。
丸飲み。
食物連鎖ごと食べてしまう。
なんか話だけでも征服感があります。
まあそんなのは空想としても、「親子丼」なんてのだってそんな趣向の一種と言えるかも知れません。
卵と卵を産んだ鶏を一緒にして食べてしまうんですから。
生命の連鎖を食べてしまう。
そうやって親も卵も一緒に食べてしまうということはもう子孫が生まれないということです。
卵だけ食べれば親鳥はまた卵を産みますし、親鳥だけ食べれば卵が孵化してまた卵を産みます。
親子丼ばかり食べていると鶏が絶滅してしまわないか、ちょっと心配なところがありますw。
ニシンのクチにわざわざ子供の数の子を突っ込んで醤油か何かに漬け込んだ物産を見たことがありました。
あれもそんな子供も親も丸ごと食べてしまうという「丸飲み」みたいな趣向でしょう。
北海道物産展で見た珍味系のものです。
あれを最初に見た時はアタシは数の子がクチから飛び出ているのかと思ってオバちゃんに笑われましたがw。
「いやだあ、そんなわけないべやぁwww(笑)」なーんて(笑)。
他に似た系統の「丸飲み嗜好」としては他に「踊り食い」なんてのもあります。
生きたままの魚を丸ごと食べてしまうw。魚の意識や世界観、痛みごと丸飲みw。
あれはガイジンは嫌がるんだ。まあアニサキスとか寄生虫ということも考えてるのかも知れませんが。
海外のテレビでは魚を捌くところがモザイクだったりします。
それだったら鶏の丸焼きの内臓に色々と詰め込む方がずっとグロくないかw。
それにしてもイカの腹からアジが出てきたのは驚いたけど、しかしアサリを食べたら中から小さなカニが出てきたなんてことはよくあることです。
割とポピュラーな出来事だと思うのですがw。
あれはウチは食べちゃうw。なんだかありがたく感じる。
え? 世間様では違うの?w(笑)
他人様の食卓は知りませんが、ウチではありがたくいただいています。
出てくると喜んでいる。
アレ、まるでオマケをもらったような得した気分にならないでしょうか。
ああいうの、アタシはすごく好きです(笑)。
魚の内臓からカニが出てくるのもアタシは食べる。なぜか家内は食べない。アサリのは食べてしまうのにw。
最近またアサリを食べてませんが、昔はよく食べたものでよくお目にかかった。
昔、鶏を丸ごと処理してないものをいただいたことがあって、その時に砂肝の真の姿をアタシは知った。
たいていスーパーでは丸ごと売ってる鶏でも中はそっくり抜いてしまってるものです。
だから心臓や砂肝とかレバーなんかは別になる。
海外だとちゃんと鮮度のよい鶏を丸ごと売ってくれます。
羽をむしって首と足を切り落としただけのものです。
そこは日本の魚とはグロいという感覚が違うのかも知れません。
ちなみに鶏の首や足は油で上げてスパイシーな味付けで食べられています。
鶏の砂肝はアタシは話では知ってましたが、中を見るのは初めてだった。
ちゃんと砂肝には消化のための砂が入ってるのです。
砂肝に指を突っ込んでぐるっとひっくり返すと海岸の砂のような色の砂が出てきたものです。
洗い流せば見慣れた砂肝です。
へえ、ちゃんと生きるための色んなものが備わってるんだ。
なーんて、アタシは感心したもの。
こういう日常から隠れたことって分からないものです。
イカだって何か食べているはずですし、すり潰して消化するために砂肝ってあるのは知っています。
でも実際に出逢ってみないとなかなか実感がない。
見たりクチをつけてみないと単なる知識だけです。
怖がらずに唇をつけてみるw。
初めて女性とねんごろになって見たその密林の奥に・・・(略)ww
おっ!お゛ーーーっっ!、ごっほっん、ごほっんん、
ご、ごほごほん(笑)。 ごほーーん!・・・ゴホン
お、思い出しちったwww。 し、渋いのww。
アタシが子供の頃、昭和の昔はパイナップルなんてなかなか手に入らなくて、食べるのは缶詰ばかりでした。
病気になると食うことができたw。
シロップ漬けの黄色いパイナップルは甘くて美味しかったものです。
真ん中に孔が開いてて、アタシはパインってそういうものかとずっと思ってたものです。
アタシには穴あきパインが日常だった。
やがて時代が過ぎて、ホンモノの生のパイナップルを買ってみたらビックリしたw。
いったい穴はどこへやらと思った振り返りのこと。
だって、子供の頃、パインアイスなんてものがありましたが、あれだって穴が空いたものだったんですから。パインってそういうものかとアタシは思ってた。
今でもアタシはパイナップルって芯のところがなんか気になってしょうがないw。
台湾パインってその芯までが食べられるというので話題になりましたが、アタシも一度はいただきました。
食べられる部分を考えるとお得だと思います。
お味は期待したほどでなく、ごく普通のパインでしたがw。
アメリカ発のガサツなキッチンアイテムではあるのですがw、「パインの芯抜き」というのを入手したことがあります。
フリマでタダでくれるというのでいただいた。
丸い筒の先がギザギザになっててパインのお尻からひねって突っ込んで使う。
そうするとパインの芯だけがくり貫けるというものです。
一度使ってみたけどまるで役に立たなかった。
だって美味しそうなところも一緒にくり貫いてしまうし、芯が大きいパインだとこれまた固いところが残って。
芯だってジューサーにかけてスムージーなんてこともできますが、なんかいい加減なのが許せなかったw。
トウモロコシの実を取る道具なんてものも、あれも似たようなものです。
ボロボロ取れるんじゃなくて一気にこそぎ落としてしまう。それもいい加減に。
だからトウモロコシの粒の一部が芯についてたりする。
結局、パインの芯抜きは捨ててしまった。
プラの製品は捨てるのに躊躇はあまりしないものです。
役に立たないと思ったらプラスチック製品はすぐに捨ててしまう。
アタシはモノをあまり捨てない方なんだけどw。
めいしくおしあがれ
