虎屋の秘密と鳩サブレ
羊羹を買いました。
実に久しぶりのことです。
後のことですが、最近は色んな店で「ういろう」とか「芋羊羹」とか並んでいるのに気が付きました。
前はそんなことなかった。
ちょっとしたブームが羊羹系に来たのか、どうか。またどこかが取り上げでもしたのか。
熱いお茶が美味しい季節になって、ちょっと甘いものが欲しくなったのでした。
甘いものでお茶が美味しく感じます。味の対比で茶が沁みる。
安いアソートタイプの羊羹です。ひとつずつ小分けしてあるのを二人でひとつ食べた。
なかなか美味しい。忘れていた味わいです。
しかし甘いものは食べ過ぎてはいけません。酒を飲むんだからw。
小豆の羊羹をいただきました。他に抹茶と煉り羊羹があります。
「これ小豆?」
「そうだよ。」
「小豆入ってる?」
「小さいけど入ってるw」
家内がつくづく言った。
「やっぱり羊羹は虎屋だよね。」
ああ確かに虎屋は格別です。美味しいものです。
ずっと食べてないけどw。
強烈な印象を残す羊羹です。
クチに記憶として残る。
虎屋は「お持たせ」にいいと昔は思ってましたが、最近は全国区だから、ありがたみはないでしょう。
最近はどこでも買えてしまいます。
まあ、それを言ったらネットがありますので、「帰省の際の手土産」なんてもう意味がないかもしれませんが。
家内は帰省してしまいましたw(泣)。
虎屋の羊羹には名前が洒落たものがあるそうです。
「夜の梅」というのがそのひとつなんだとか。
家内が好きな小豆の羊羹の名前です。
これがどうしてそんな名前かというと、小豆がたっぷり入っているから。
羊羹を切ると、小豆がたっぷり入っているもんだから切り口に切れた小豆が見える。
小豆は皮を被っていますがそれが切れてその断面が顔を覗かせる。
まるでそれが梅の花のように見えるというわけ。
羊羹は黒だから「夜の梅」。
なかなかいいネーミングです。ヒネリが効いてる。
そんならアタシが好きなのは虎屋の黒糖のヤツ。
濃厚でアンコというよりカリントウみたいな感じ。
あれはラップなんかに包むとかキチンとしないまま冷蔵庫に放置していると面白い。
羊羹から白く砂糖が吹き出してくる。
それがザラっとしていて、まるで「カステラ」の下のところのザラメのような嬉しさがあります。
カステラの底面の紙を剥がして、あれをこそいで食うのが美味いのです。
本体よりもむしろあれが美味しい。
その羊羹は「おもかげ」という名前なんだとか。その名前は聞いたことがある。
虎屋の黒糖の羊羹の名前です。
「安倍さんには岸信介のおもかげがある」なんて言い方をします。
しかし生きている人で「おもかげがある」とは言わない。
死んだ人の「おもかげ」と、そんな風に使う言葉です。
ペットにも使わない。人間にだけ使うw。
それじゃあこれは法事かなんかで使ってもらうためにつけた名前なんでしょうか。
黒くて戒名札みたいだしw。
羊羹に金箔で戒名でも書いて、葬式の返礼品にしてはどうかw。
家内が帰省することになって、実家から何か地元の手土産を求められていましたw。
何かそっちのものを買ってきて、って。
病気ですっかり弱気になった義母が家内に「帰ってきて」と言うのです。
家内はデパートに見に行くなんて言ったからアタシはやめるよう言った。
わざわざ重い土産を持って帰省するなんてそんな時代でもありません。
運び屋じゃないんだからw。
楽天でもどこででも買えばいいのです。
実家はネットがないようだからこちらで注文して送ってやればいい。
色々と調べて家内は「鳩サブレ」にすると言った。
ああ、それは前に義母に買ってあげたことがありました。喜ぶでしょう。
「鳩サブレ」、あれは缶が命だとアタシは思っています。
ホントは缶が欲しいのをみんな黙っているw。
サブレ自体はたいしたことはありません。普通のサブレクッキーです。
あの可愛らしい黄色い缶をもらうのが嬉しいのです。
あれに手紙とか記念の旅行のパンフとか、恋文なんかを入れるのです。
楽しそうですw。
で、調べて十八枚入りがいいとか。それを三缶。
具合が悪い義母の見舞いに来てくれた客に配るためなんだそうです。
しかし缶の方はご自分で使うのでしょうw。
それにしてもなんだかすごくお高い。
送料込みだとまた輪を重ねて高い。
そもそも送料無料ってのが見当らない。あっても上乗せされています。
きっと卸しが高いのでしょう。ブランド力が高いんだ。
量を売ればコミッションというのもあまりないようです。最安を探すのに苦労しました。
それでも結局、三個買って総額八千円近くもしたw。
鳩サブレの会社ってすごく儲かってないかwww。
同じ鳩でもあっちの鳩はどうか。
イーロンマスクの鳩の方。ツイッターは赤字続きです。配当もない。
いいと思うのですがなかなか買えませんでしたが、非上場にするとか(泣)。
まあこんな時なので鳩サブレを送ったのは何かの符号かも知れないと思った(笑)。
こんなお菓子の会社にしても色々あるんだろうなと思った。
亀田製菓はやらかした後、今はインド人が社長をやっているとか。
それでかどうか、最近はスパイシーなものが多いとか聞きます。
世の中は変わっていきます。小さなところも動いてる。
こちらの土地のモノだったら手土産になるわけです。
そういうことならと、アタシはご近所からいただいた柿を持たせることにした。
こちらの土地の柿です。
しかもネットでは買えない(笑)。よかったんじゃないかw。
アタシはあまり柿は食べない。
めいしくおしあがれ
