【テレビ番組】志村けんと石野陽子の恋
志村けんは死んでしまった。
人々にコロナ恐怖症を植えつけたのは彼の死が最も大きな影響があったとアタシは思います。
陰謀論者なら彼を利用してワクを蔓延させたと言うかもしれませんw。
そのぐらい強烈だった。
まあ、その後にもっと衝撃的な暗殺が起きるわけですが。
荒井注の後を引き継いで起用された、まだ付き人出身の駆け出しのコメディアンは最初は子供たちになかなか受け入れられませんでした。
脱退した荒井注が助け舟のようにしてドリフにゲスト出演したことさえありました。
しかし、志村はやがて笑いのコツを掴み、ドリフターズには欠かせない人になってゆきます。
その意味では加藤茶ともかけがえのない関係を気付いた。
正直、二人にはゲイっぽい雰囲気もありましたw。
コメディアンとして大成した志村は自身でもプロデュースをし、多くのコントや番組を作りましたが、中でも石野陽子を見出したことはとても大きかったとアタシは思います。
もともと、小柳ルミ子、桜田順子、研ナオ子など、コントの相方を見抜く目はあった人でした。
ただ、石野陽子ほど志村とピタリと息の合った人はいなかったかも知れません。
もしかするとそれは志村と石野の個人的な関係の始まりになったかも知れません。
女性が好きだったとされる志村ですが、夜の街で散財するぐらいの話で、それほど浮名を流したわけではなかったのです。
動画を見ても、志村と石野が私生活でも交際関係にあることは誰が見ても分かるものですし、事実、二人は同棲していた時期があったようです。
まるで呼吸を合わせることで二人の気持ちを確かめ合っているような、微笑ましく、癒されるようなコントが数多く残されています。
しかしいくら二人の関係が深く信頼の絆で結ばれていたとはいえ、それでも石野の才能には格別のものがあります。
アタシは彼女のコメディアンとしての才能をよくも志村は見出したものだと、つくづく感心してYouTubeを見ているこの頃です。
家内はあまりアタシがこの話を何度もするのをよく思っていないのか、この話題には乗ってくれません。
今見ていると家内と石野は少し似ているところがある。
ボディはちょっと石野の方が貧弱ですがww。
志村は女性自体が好きだったというだけで、別にグラマラスな女性でなくてはいけないということもなかったようです。
つながりがあったとされるどの女性もみな同じタイプとは言えません。
むしろ気持ちが通じ合うことを彼は大事にしていたかも知れません。
小柳ルミ子にしても志村といい関係であったことがあるはずです。当時から小柳の方が格は上でしたが通じるものはあったと思います。
アタシたちは子供ながらそんな噂をしていたものです。
まあ好きになればタイプなどどうでもいいというのがオトコですがw(笑)。
家内はアタシが二人のコントを見てても無視したようにしている(笑)。
嫉妬なのか、アタシが他の女性の誰でも、それがスクリーンや映像の女性であっても強く興味を持つと気に入らないようですw。
まあ、男が嫉妬されないよりはいいのでしょうが、スティービー・ニックスにまで嫉妬された日にはちょっとたまらなかった(笑)。
それにしてもアタシはこういう恋愛にとても弱い。
グッときてしまいますw。
「キャンディ・キャンディ」でのアンソニーとのスレ違いには子供の頃にキュンとなってしまったものです。
「はいからさんが通る」では素直になれない気持ちにモヤモヤしたまま次号を待ったものですw。
それは恋への憧れというのでもない、何か人の機微を感じるのです。
ひとことで言えばそれは「おあずけ」を食らうような切なさです。
ラブストーリーというものはそうですが、物語はハッピーエンドを目指して紆余曲折し、読者をジラそうとするものです。
たびたびスレ違いがあったり誤解があったりして物語に華を添えます。
志村と石野にしても同様で、二人の深い関係の結末を私たちは見せてはもらえません。
二人の気持ちをみなが分かってしまうだけにハッピーエンドはおあずけのままです。
だからキュンキュンするw。
恋愛は切ない。
それは実際に恋を知る前からアタシは知っていました(笑)。
いや、むしろ知る前の方がずっと恋愛は儚く壊れやすいもので、そんな別れこそが純粋な恋の理想のハッピーエンドのように思えたものです。
そのおかげか実際の恋愛では壊れることをアタシはとても怖れるようになりました。
ドキドキしたりジラすどころではいつもなかったww。
志村と石野の二人のコントはとても面白い。
本来ならコントの主役であるはずの志村が安心して脇役や受けに回るほど石野陽子にはコメディエンヌとしての才能があります。
志村と石野がコントの中で、お揃いの指輪を左手薬指にしているのもアタシは見つけました。
アタシの注意力をナメてはいけないwww(笑)。
だいたい、それだけお互いに信頼があるからアドリブの自由さがあり、のびのびした笑いが作り出せたはずです。
やはりそこには愛があったのだと思う。
石野とは結局、志村が子供をどうしても欲しがったことで破局したのだとアタシは思っています。
志村が他の若い女優やタレントに目移りしてゆく中で関係を解消したとは思えません。
小柳ルミ子も子供を産まない人だった。
彼女は若い頃から野心家でしたから、志村との交際は続かなかったのでしょうが。
そうして石野も子供を産むには若くない年齢になってしまいます。
恨みっこなしで別れたのだとアタシは思う。
石野陽子はその意気投合で強く志村と結びついていたはずです。
だから志村が子供を欲しがっても無理はなかった。
石野は関係を解消する時には傷ついたことでしょう。
しかし生き方として女性が子供を産む産まないというのはあります。
彼女の人生には相容れないものがあったのだとアタシは思う。
そうして関係を解消してから志村は子供が欲しいという前に、再び石野とのような絆を探し求めたのだと思います。
しかしその間にも彼は成功し、女性たちは違う目で彼を見るようになってしまいます。
志村はやがて女性を警戒するようになったかも知れません。
彼は最後まで子供を持つチャンスがありませんでした。
志村と競演した女性たちはみなタイプが違っています。
ハタ目からはキレイどころを並べたハーレム状態にも見える。
一方で彼はそういう女性たちのキラキラしたところを好んだのでしょう。
女性たちに囲まれるだけで癒されるものがあったのだとアタシは思います。
手当たり次第に男女の関係を迫るようなことはなかったはずです。
挙句にコロナ禍で閑古鳥の鳴いたガールズバーへ突撃していってコロナに感染し、志村は亡くなってしまいました。
「おう、コロナでお客がいないのか。じゃあ俺が行ってやるよ」、とw。
共演者との恋愛なんてそうそうあるものではありません。
それはアタシも知っています。
芝居というのは厳しいものがあって、せめぎあいのようなものがあります。
特にアドリブでのそれは殴り合いのようなところがある。
だから本来は芝居は決して和気あいあいとやるようなものではありません。
だいたい、かつては石野陽子の前には桜田淳子がいたわけで、研ナオ子がいたわけです。
彼女たちとの掛け合いを見ても、子供心にも「付き合っているんだ」なんて感じることはなかった。
緊張感さえあった覚えがあります。
彼らはコントというひとつの芝居のために共感し合うというだけです。
それが愛に発展することはなかなか難しい。
ひょっとしたら誰か女性の共演者と成り行きで寝たことはあるかも知れませんが、それはコントの準備運動のようなものです(笑)。
セックスは時にはスポーツのようなものでもありますwww。
ぶつかり稽古のようなものに過ぎません(笑)。
志村はボディよりも顔立ちに惹かれるタイプだったとアタシは思います。
しかし石野陽子は声が素晴らしかった。
家内に言い訳するわけじゃないけど石野陽子は別に巨乳でもなければものすごい美貌というわけでもない。 アタシのタイプでもないw。
おでこが妙に大きくて、石野はちょっとぐらいはきゃわイイのでしょうけど、顔立ちはそんな特別でもない。
でも声が素晴らしい。
その滑舌の悪さもキュートです。
なにより、志村に対する態度や素振りが可愛らしいのです。
あれはホンモノだとアタシは思った。 ぐっとくるw。志村の立場になってしまう。
石野の、志村への仕草には本当にキュンキュンするものがあるのです。
ああいうのは二人の関係が本心から醸し出したものならではでしょう。
愛が何かを生み出したのだとアタシは思います。
石野はいつまでも若いままではいられない女性としての自意識があった。
そして子供を作るかどうかという問題に悩みつつ関係を解消したのに違いありません。
後年、志村との交際があったことを問われた石野は答えたそうです。
「でも、あの人は若い子が好きだから。ねえ。今の私なんて」、と。
「若い子」というのは子供を作れる適齢期という意味だったとアタシは思う。
でも、結果としてはよかったのでしょう。
志村と石野がもし結ばれていたとしたら、早くして夫を亡くすという悲しみを経験しなくてはならなかったのだから。
別れが二人にとってのハッピーエンドだったのだとアタシは思う。
素敵な想い出のままずっといられる。
石野と志村の掛け合いはとても魅力的なコントです。
そして山ほどある。
すごい濃密な時間を一緒に過ごしたんだ、そうアタシはつくづく思った。
まあ、そこは他人事ですから「愛」とか「絆」とか言ってられますが、自分のこととなるとなかなか言えないものです。
照れ臭いというか何か言っちゃイケないことのような気がしてしまうのです。
そこへいくと志村はコントの場を借りて「愛してるよ」と何度も言えた。
あれには本心が込められていたとアタシは思います。
それを芝居ということで隠せた。
若い頃はそんなことを言うのを「減る」なんてアタシはよく言ってましたが、最近はそんな気持すら家内に隠すようになった。
その方がひとりキュンキュンしてられるww。
アタシというねじれた人間の捩れ具合が悪化しているのかも知れません。
ダメだこりゃw。
おそまつ
志村に何も言わずに髪を切ったようです。
ここからも石野が女性として自立したいと思っているのが伺えます。
まあ事務所には言ったでしょうけどw。
