ゲイパワー
ビレッジ・ピープル Village People
もはや色々と説明する必要もないぐらい金字塔だろうけど、この時に生まれたゲイパワーというかゲイムーブメントのチカラは後世に大きな影響を与え続けていると思う。
それこそ、今のように政治利用されることもなく、少数派に声をなどと居丈高になるわけでもなく、俺たちは楽しんでいるぜという笑顔。
コケテッシュでスタイリツシュで、お茶目で、そこそこ間が抜けていて、それでもプライベートになれば男同士のセックスというものがあってそれはその手の連中でなければあまり目を向けたいようなものではないんだけれど、そういう彼らのセックス事情をさえ認めざるを得ないような、いわば文化の発露があったのだと思う。
それが音楽に、アートに、スタンダップコメディや芝居に、ブロードウェーのミュージカルにと縦横無尽に駆け巡り始めたのだった。
もちろん先日死んだ西條秀樹が、YMCAを日本語でカバーしたのもそんな迫力に圧倒されてのことだったんだろう。当時はあまり反日朝鮮タレントが目立って言われなかった時代のアイドルで、そのアイドルが原曲を日本語にしたとはいってもゲイ文化をモチーフにした曲をやるなんて。
それで西條がゲイだという噂話も出なかったのだから、ゲイパワーの攻勢には相当なものがあったということだろう。
仲間うちというか、いつものパーティーにゲイが入ってきて認められるようになった最初だったのかも知れない。確かまだイギリスではゲイであることが犯罪とされる法律が残っていたはずだ。
このグループは各方面に多くの波紋を投げかけ、音楽シーンとしても多くの影響を残した。仕掛け人がいて、グループが担がれ、キャラが設定され、盛り上がり、ひとしきりり稼いで去っていくという図式は誰それのプロデュースなんて形で後世の今ではすっかり定着している。
ゲイパワーなんて言ってられた時代は、
とにかくお互いがお互いに優しかったものだ。
それからもう何年も経ったていたからぜんぜん時代は違うが、まだその余韻みたいなのはあったのだと思う。
オンナが欲しいと叫ぶようなブッ飛んだゲス野郎と街に繰り出した。
そいつはゲイの集まる店がいい、そこで飲もうぜ案内しろと言う。俺はああいう店は面白いから時々は行ったりしているが、お前はゲイなんかに興味なんざないだろ。
すると、
『ああ俺は女と付き合いたいのさ。
だから、俺はゲイとお洒落に会話を楽しむいい女が目当てなのさ。』
と言った。
呆れたアニマルだ。(笑)
そこまでお前はオンナのことで頭がいっぱいなのか。
オコゲとかおナベとか、そんな言葉もある。
しかし奴の目論見はすっかり見透かされてしまい、ゲイに理解のある紳士を演じようとしても軽くあしなわれるだけだった。何人かに踊りを誘っていたが、どのコも手をつない踊ってはくれなかった。
Ready For The 80's
確かにスタイリッシュなオンナが多かったな。
ビレッジ・ピープルはボーカルは謎だがバックの他全員がマジゲイ。(笑)
この動画を見たら、いまさらお前の言っていた意味がわかるよ。
すげーな、おい。
俺も踊りたくなったぞ。
よくぞ見抜いたもんだ。
