GIS再考、客層の変化とコロナ感染抑制を考える
こちらの地域には台風が接近しているようですが今回は「雨台風」のようです。
熱帯低気圧に変化したと聞いていたのに台風。
またそれが台風に戻ったのか、それとも新しいのが来たのかどうだかは知りません(笑)。
「風台風」だとちょっと怖い。
雨ならウチの地域はまだ心配はないと思っています。
警戒すべき地域では天気図や雨雲レーダーなどを参考にすべきでしょう。
見るだけでもなんか違うはずですw。
昔はこのあたりも大雨が降ると下水が溢れたものでした。
道路は冠水し膝までつかるところもあった。
古い家々はどこも少し道路から高くして作ってあって、そんな名残りもあります。
それも今は昔。
しかし昔とは言っても社会資本整備が進んだのはごく最近のことです。
涼しいのでご飯を炊きました。
汁も作って、おかずを取り揃えたらつい食べ過ぎちゃった(笑)。
また体重が心配になりそうです。
夏バテになるぐらいがちょうどいいかも知れない。
・玄米ご飯。
・酢の物、なめこおろしと大根おろし。
・糠漬け、茄子とししとう。
・二の酢の物、キュウリと新モノワカメの味噌和え。
・焼き鯖。
・オクラをメンツユで味付けしたもの。
・レンコンの唐辛子酢漬け。
・玉子焼き。
・ゴボウ、人参、舞茸の味噌汁。
色々と小皿や小鉢、八寸鉢を使って豪勢になってしまった。
こういうのを考えると「ワンプレート」というスタイルもあってもいいと思います。
なにしろ大量の洗いモノが出ます。
ご飯をしっかりお代わりしてしまいました。
ごちそうさまでした。
暮らしには様々なタイプがあります。
ワンプレートの人もいるしシンプルな一汁一菜の人もいる。
しっかり作って器も各種を出して、まとめて食洗機なんて人もいる。
色んな人がいます。
アタシたちはなかなか隣の人の暮らしは分からないものです。
アタシの机に家内が珍しくやってきて囁いた。
小声でニヤけていた。
「あのね、お隣の人がね、今、ラーメン作ってるんだよ。」
「お、おうwww。そ、そうなのか(笑)。」
庭で匂いがしてきたので確定したらしい。
気が付いたのが家内は嬉しそうだ。
そしてどうも家内が言いたかったのは、このクソ暑い中で熱いラーメンを作ってるそんな暮らしをしている人がいるというところ。 冷やし中華じゃそうは匂わないw。
きっと冷房をガンガン効かせて熱いラーメンを食べるんでしょう。
そして庭にいるとラーメンの匂いがプンプン漂ってきたんだ。
そういうライフスタイルもある。
環境をねじ伏せてしまうような生活。
北海道では冬もTシャツ一枚で過ごすとか言われます。
室内は密閉性が高くて冬は逆に暑いくらいだ、と。
今はどうなのか。
「ライフスタイル」。
よく、店によってそれぞれ「客層」がある、なんてことが言われます。
それは人々のライフスタイルをひとくくりにして捉えたものです。
店側は自分のところに来る客層を考えて品揃えやメニューを決めるものとも言われます。
彼らのライフスタイルに適応すれば商売安泰というわけです。
これが「客層に合わせる」ということです。
しかし、アタシの客側の立場から見ていると、客層というのは日々変わっているように思えます。
アタシが「この店はこんな客が多い」なんて想定してても、いつの間にやら変わっています。
こういう時、アタシ自身は変わらないと思って見ている。
周りだけが変わっているように思えてしまうものです。
しかし人を観察しているアタシだって他人を見て合わせているわけですから、やはりアタシ自身もどこかで行動を変えていることになります。
もちろん他の人々もアタシを見て変えたところもあるでしょう。
処分品をみんな狙うようになってきたw、まず肉や魚の素材を狙うようになってきたw。
そんな動的な相互作用を見落としてはいないでしょうか。
人の動きにはサイクルとか波動のようなものがある気がしています。
そんな直感は「客層」も変化しているのではないかということから来ています。
いつも売れ残っているものがある日から手に入らなくなる。売れ筋も変わる。混雑する時間が違ってきたなんてことは普通に見られることです。
客層と言っても人の動きはいつも変化しているのです。
お互いがお互いを見ながら行動を変えてゆくからです。
それは気象現象に近いものではないか。
気圧の違う空気が相互に影響するように、人の動きも相互に影響を受けたものだとアタシは思います。
あるいはそれは魚群みたいなものとも言えます。
そんな風に客層を掴んでいるお店もあるのではないでしょうか。
そういう店ではもっと積極的に顧客に情報発信をしています。
曜日や時間帯によってどのレジが混雑するかを張り出したスーパーがありました。
これだけで明らかに人の動きが変わったように思えます。
よく、「生活圏」なんて言って半径徒歩3キロなんてことが言われます。
クルマでの移動が中心の地域なら半径30キロとか。
それは移動時間にして一時間以内ということが目安となっているからで、そこから導かれた前提でした。
これで国道を整備したりバイパスを作る理屈にされたりしました。
行政サービスの立案や地方公共団体の枠組みなど、官僚たちは人口動態を常に気にしているものですが、それはあたかも店が客層を仮説しているようなところがあります。
民間でも、こういう人の動きを前提としてGISを利用して販売戦略や出店戦略を立てること流行ったことがあります。
GISとは「地図情報システム」と訳されます。
しかしどうも最近はそんなGISの話をあまり聞きません。
もはや見向きもされないのでしょうか。
結局、地理情報システムではメッシュでの捉え方に固執し過ぎではなかったか。
利用する側を間違えてはいなかったかということです。
GISは官僚や経営側、つまりコントロールしようとする側のツールとしてはあまり役に立たないものではなかったかということです。
むしろコントロールされる側、私たち客や市民にとってのツールではなかったのか。
すなわち、これはコロナ感染抑制につながることかも知れません。
つまりどこで広がっているかを知ることが感染拡大抑止になり、それがひいては感染経路を特定することにつながるのではないかということです。
漠然と感染率や感染者数を周知させるのではなく、半径徒歩3キロ、市町村単位のピンポイントで感染爆発の起きている地点を知らせるということです。
そこの医療機関で混乱が起きていればその範囲も裏付けられます。
これが分かることでその地域周辺では感染が抑制できる。
人々がそこを避けたり生活スタイルや動きが変化するからです。
そしてその動態から感染原因と経路の特定につながることも期待できます。
今は感染そのものがあまりに推測の域を出ていません。
どうやって感染しクラスター化するのか、その実証が足りないのです。
「外出を控える」という話は「買い物ならいい」なんて話に代わって、スーパーやホムセンが盛況となりました。
行楽を控えるようになったはずなのにクルマが売れたのです。
感染を避けて家族だけで行楽できるからです。
ドライブがてらの買い物も以前よりもずっと増えました。
クルマが売れて納期が遅れるほどだったとか。
それは何もサプライチェーンのためばかりでもなさそうです。
お盆休みとか猛暑とか台風とか、あるいは世間的に何かのイベントがあっても人々の流れが違ってくるというのはよく知られていることでした。
しかし現在の渋滞予測にしてもそれは定性的なもので、分析的な「予想」に過ぎません。
あるいは経験則的なことで、「前年同月比」のようなことをやっているに過ぎません。
コロナも同じことをやっています。
PCR検査総数の分母の伸びと関係なく前月同じ週と較べての感染者数の増減なんてことをやっています。
こうした動態予測はまだあまり進んでいるとは言えないのです。
ネットがあるのですから、もっと動的にGISを活用し情報インフラとして提供したらいい、アタシはそう思うのです。
私たちは日常的に渋滞情報を利用して経路を決めています。
感染情報はそうした提供の仕方をした方がいいのではないか。
未だに確実に感染経路がハッキリ掴めているとは言えない状況で、闇雲に感染数を警戒するだけではムダと非効率を生むばかりではないのか。
クラスター感染は「事象」に過ぎないのです。
漠然としたままだからロックダウンだの自粛や時短だの、果てはアルコールの提供を禁止だなどと、妙なことになってしまったのではないか。
まず感染動態の把握が必要なのではないか。
GISを再活用するべきだとアタシは思います。
POSとの融合ということも言われましたが、結局はそれは動的なものではありませんでした。
動的なのはPOS情報だけでした。
単なる地図レイヤーであり、GISはインターフェースとして利用されていたに過ぎません。
こういうコロナ抑制にこそGISが活用されるべきではないかとアタシは思います。
まだまだ情報インフラという社会資本整備の余地はあります。
おうぞどだいじに
