【ネタバレ注意】孤独のグルメ(TV)を再評価する
もはや、この番組についての説明は必要はないでしょう。
今回の話題は、改めて「孤独のグルメ」について興味深いポイントを再評価するものです。
最近、一部限定ではありますがまたabemaTVで無料でやるようになり見ています。
最初にアタシがこの番組を知った頃の記事はこちら。
「孤独のグルメ」で検索をかけていただくと当ブログでは結構記事が出てきますw。
お勧め記事はこちらwww。
abemaTVでやってます。
でも、探すのが難しいのですw。
「ドキュメンタリー」?、「バラエティー」?。
abemaTVでの正解だと「ドラマ」の分類になります。
「人気のドラマ」では常に上位にあるので探しやすい。
まあ、ドラマには違いありません。ドラマなんでしょうけど、、、ww。
番組としては近年としてはまれに見る金字塔を打ち立てたと思います。
しかしこれは何と言ったらいいのか。
ドキュメントでもなければバラエティでもない。
「ドラマ」、そういうカテゴリーというのも何だか違和感がある。
そこがとても新しいものです。
「再現ドラマ」と言えば当たっていなくもありません。
お店の主人や女将さん、他の客さえも再現してそこで主人公が食べるわけです。
ここから先、今回の記事は多分にネタバレになると思うので、もしまだ番組をご存じない方がいらっしゃったらお読みにならない方がいいかも知れません(笑)。
あしからず。
さて、このドラマはマンガが原作です。
マンガの実写化。
この企画を最初に持ち込んだフジテレビは断った。
それが後になって後悔至極ということになります。ザマアwww。
テレビ化の話に乗ったのはテレビ東京でした。
しかし、実写化の際にはアレンジがされました。
普通のパターンというのはオリジナルのマンガを忠実に実写化するのがほとんどです。
そうしてタレントだのアイドルだの漫才師を押し付けてくる。
この番組はそういう流れとは違った作りになっています。
ちゃんとした新しい企画として生まれ変わっている。
だから実写化というより「原作のマンガをアレンジした」という言い方が正しいのではないか。
そして、そのアレンジのポイントとは、
「実際の店主や従業員のキャラを役者でデフォルメ再現していること」
「その役者たちはちょっと忘れられたような、懐かしの人たち」
高齢化社会の今、やや古い世代の我々にはかつてのタレントや役者が今はどうなっているかという興味があります。
それを分かって番組ではわざわざ昔のタレントや役者を出している。
そこが面白い。
細かい話になりますが「表現」もいい。
随所に秀逸なアイディアが散りばめられています。
ここはぜひ共感いただきたいと思ってお話したいところ。
ネタバレ。
まず主人公の脳内の言葉、その声の出演というのが新しい。
実際の役者の声と脳内の声が違うというのはなかなか新しいとアタシは思った。
よく役者が受け容れたと思えるぐらい脳内の声の出番は多いですw。
人は自分の声が録音されたものを聞くと違和感を感じるものです。
恥ずかしくもあるし、正直、聞くと動揺さえしたりするものですwww。
このドラマでは主人公の松重さんとは違う人が脳内の語りをおやりになっている。
そこに表現の妙があるとアタシは思います。
これはもちろんマンガではできないところです。
ダジャレの多い五郎の脳内の声はなんとなく耳に入ってきてとてもくつろげます。
次に五郎の毎回のキメセリフに是非ご注目いただきたい。
「なんだか。 ハ・ラ、 腹が減った。」
ここですwww(笑)。
この時、「ぽ・ポ・ポーーン」なんて効果音とともにカメラはズームアウトしてゆきます。
五郎の空腹感の表現でしょうが、カメラが五郎をポツンと置いて引いていきます。
そして離れたところから、人もクルマもない街角に五郎が呆然と立ちつくしているのが写される。
まさしく「孤独」の空腹のグルメと言えますw。
さて、この距離。
どこまでカメラが引けるかw。
意外とこの距離が話によってバラつきがあるのです。毎回、街によって違う。
店内でやると限界がある。街角でやるにしても人込みもあるでしょう。
坂、歩道、裏の露地、色んなところでやります。
でも孤独感が必要ですから他に余計なものが写っちゃうといけません。
毎回のドラマをよく比較して、どの話がズームアウトの長さが一番あったか、なんてランキングをつけてみるときっと面白いのではないかwww。
やろうとしてアタシは挫けてしまったけどw。
もう少し細かい話になりますが、このドラマ、意外と「鉄分」が多い(笑)。
いえ、何もレバー刺しを食うとか、そんな栄養話ではありませんw。
ドラマの冒頭、どこの街なのか紹介する時によく電車が映るのです。
構図もよく考えているようで、電車と風景がすごくサマになっている気がします。
車両内のシーンも多い。
きっとスタッフに好きな人がいるのでしょう。分かる。
無意味に電車に乗りたくなる。
家内もやや「鉄子」気味なので喜んでいますw。
ちなみに、食事で「鉄分」を摂取すると赤血球が増えていいと言われます。
足りないと貧血気味になる。疲れやすくなります。
赤血球が足りないと言われて健康診断で指導を受けたりすることもあります。
それで鉄分補給のお薬なんかを処方されると大変。大きい方が真っ黒になるw。
なんだか真っ黒けな気持ちになりますw。
クスリなんかではなく食品から摂取すればいいのです。
日ごろから多彩な食事をして鉄分補給に心がけておきたいものww(笑)。
さて、このドラマですが、ここでアタシ的に独断で順位をつけてみたいと思います。
どのゲストの回が面白かったか。
1. かたせ梨乃 (アタシにはダントツの一位)
2. 室井滋 (ご存知「猫が好き」のレイちゃん)
3. 中尾ミエ (お懐かしい、「玉葱むいたら」)
3. 美保純 (女王。変わらずお美しいwww。)
以上の回をベストスリーとしましたが、どうか。
いえ、これは何も店がどうかとか料理がどうということではない。
古くなったwwwタレントや役者さんを起用して面白かった話ということです。
そりゃあ、お料理やお店自体で焼肉とかカレーとか、興味深い回はあるでしょう。
アタシは役者に注目してみました。
なんだか女優ばかりになっちゃったけどw。
ちなみに小堺一機もなかなかよかった。
ちゃんと演技ができていて最初は誰か分からなくて驚いたw。
みなさんオリジナル、実際の店主や女将さんを真似しているのがドラマの後のコーナーで分かります。
この高齢化社会でみなさん、「昔に活躍したあの連中はどうしているか」という興味があるはずです。ヤジ馬根性なんでしょうが、アタシ的にはそんなものですwww。
そしたら、今後、出て欲しい人というリクエストも言えるかも知れない。
アタシ的に挙げてみましょう。誰得だけどw(笑)。
1. 薬師丸ひろ子
2. 香坂みゆき
3. 山瀬まみ
そんな感じwww。
そういやあの人はどうしてんだろう、この番組にはそんな楽しみの一面があります。
色々と考えているドラマだと思うのです。
正直、これがドラマかどうかも実はよく分かんない、そんな境界的なものです。
結構、企画としては金字塔かも知れません。
ドキュメンタリーでもなければドラマでもない気がします(笑)。
みなさんの心には何が残りましたか(笑)。
さて、それから最後にもうひとつ。
この番組には「編集後記」みたいなのがあって「ふらっとQUSUMI」というコーナーになっています。最後にわずか5分ぐらいのものです。
ドラマの舞台となった店舗を原作者が実際に訪れるというもの。
ここではモデルとなった実際の店主や女将さんたちが登場します。
それで「ああ役者たちはホンモノの人をデフォルメしたんだ」というのが分かる。
それを見較べるのが面白い。
原作者の久住昌之さん、遠慮がちにビールを飲ませてもらって「麦芽ジュース」とか言うのはちょっとオヤジ的でかわいらしい。本編にも時々顔を出していたりします(笑)。
この最後の番外編も楽しめるところです。
なにしろリアルな店訪問だから(笑)。
こういうフィクションと現実を分からなくさせている手法ってのがいい。
新しいものがあるとアタシは思います。
最近はハリウッド映画なんてそういうのが目立つ。
ベースド・オン・リアルストーリーとか、インスパイアド・バイ・リアルストーリーとか、結局は映画なんですけど(笑)。
まさかこの番組からアイディアを盗んだとは言えないけど。
我々もブログにしてもパクられてるかは注意しときましょうw。
パクられたと直感したら訴えればいい。裁判沙汰になったら人気にもなる可能性もありますwww。
・・・あーーー。 いや、もうひとつあった(笑)。
この番組を見ててアタシが特に気が付いたこと。
この番組の主人公の松重さんって役者さん、あの「ミスタービーン」をどっかしら参考にしてはいまいかwww(笑)。
どこか演技や動きがあのキャラを参考にしているなと思わせるところがあります。
ご本人の松重豊氏の演技の特徴は「顔芸」のようです。器用に顔を歪めてみせる。
まあ、その「ミスタービーン」にしても、ドリフの志村を大いに参考にしていたそうで、彼がDVD全巻を持っているというのは有名な話でした。
確か・・・志村がなくなった時、海外からの弔電みたいなものを彼は送ってきた。
ローワン・アトキンソンから来たはずです。
そうして、きっとジョニー・デップからも(笑)。
ああ、あれwww。
あれでね・・・(笑)。
おそまつ
※ せっかくですからアタシ的に「ダントツの一位」と申し上げた、かたせ梨乃出演の回はご紹介しておきたいと思います。
こういうのはあんまりやっちゃいけない気がしますが(笑)。
特にひとつだけご紹介。
シーズン8の第07話がそれです。現時点では誰でも無料で見れます。
abemaTVのリンクを貼っておきます。
大好きな回です。
おうぞどたのしみください。
