対露で多くの原則が崩壊し再構築へ
ロシアのウクライナ侵攻を受けると、すぐに西側はロシアへ経済制裁を仕掛けたものです。
あれだけバイデンが「ロシアはウクライナを侵攻する」などと煽っていながら即座の対応は対抗することだけでした。
停戦せよ、侵攻を止めよとするのが普通なのに、西側はまるでロシアの侵攻を歓迎するかのように西側は戦闘を煽り制裁を始めました。
そして西側はウクライナへ武器を供与し、訓練さえ行って操っています。
何の目的があったのか。
ロシアを弱体化させたかったのでしょう。あくまで西側が主導権を握りたいのです。
大義などありません。
まさに謀略に近い。
しかし軍事的にも経済的にも西側はまるで効果的な反撃はできませんでした。
大本営発表、かつての「ガダルカナル海戦大勝利」とやっていたのは西側マスコミだけでした。
今後、これまでの西側世界の欺瞞が露呈し、私たちの信じてきたシステムは変調を來すことになると思います。
新しい秩序と原則が生まれざるを得ない。
しっかりとその先を見ていたいものです。
少なくとも、これまで当然だと思っていたことは信用できなくなってしまったのです。
特に経済原則がひっくり返ってしまったことは大きい。
それはまるで、近代社会以前、江戸時代あたりのシステムに逆戻りしてしまうようなものです。
まず、ウクライナ侵攻の経済制裁と称して西側はロシア人の資産を差し押さえました。
そこに法的根拠はほとんどありません。
ロシアが侵略したから? そのパスポートを持つ人たちはみな罪がある?
まるで魔女狩りです。
「スポーツに政治を持ち込むな」などと、日ごろかキレイ事を言っていた連中は平然とロシア選手を締め出しました。
これまで宣言してきたことなどいい加減なものだったのです。
もちろん、スポーツ馬鹿たちはこれに抗議などしませんでしたw。
差し押さえには犯罪の事実も何もありません。
裁判すらありませんでした。
これはすなわち、西側では気に入らない連中の資産はいつでもこういう目に合うということを意味します。
これまでは西側でこんなことが起きるのは裁判や法によるとされてきたものですが、実はそれは真っ赤な嘘だった。
しかも民間人の資産が差し押さえられていますから、これはほとんどナチスのユダヤ人狩りと同じようなものです。
つまり西側世界では私有財産の保障などなくなったのです。
西側は何も釈明しなくてもいいと考えているようです。
つまりヒットラーを近代の悪としたこと、ニュルンベルク裁判、そのすべてが嘘だったということになります。
ユダヤ人の虐殺すら実は大して問題ではなかったということでしょう。
大量殺人は正当化されるのです。
ウクライナ政府はロシア系住民を2014年からずっと爆撃し虐殺を続けてきました。
戦闘状態となりながら、ロシアが未だにそうした間違いをしていないことは不思議なほどです。
彼らは奇妙なことに人道主義的にウクライナの非武装化を進めています。
一方の西側の武器供与は明らかに大量殺戮を狙ったものです。ウクライナはその武器を供与させるために自作自演で自国民すら殺害しています。
そしてウクライナにはナチズムの信奉者たちが中心となって戦闘に酔いしれている。
西側の政治屋は誰もそれを非難しない。
ユダヤ人団体は知らん顔をしている。
ユダヤ人の虐殺、「アンネ・フランクがかわいそう」なんて、そんな悲劇神話がいかにまやかしだったか分かろうというものです。
西側の経済制裁は「ロシアの資金源を断つ」という勇ましいスローガンで飾られました。
ところが「グローバル経済」という真理はお互いの国がそれぞれ密接に結びついているというのが本来のはずです。
それがお互いの安全保障にもつながっていた。
その安全保障に脅威を及ぼしたのは誰だったのか。
アメリカとNATOに他なりません。
テーブルをひっくり返したのは西側だったのです。
だから、この制裁はまるでブーメランのように西側に返ってきました。
今、欧州の景気はガタガタで、インフレは加速するばかりです。
経済制裁でロシアからの石油とガスの輸入をやめよう、なんて本末転倒なことを言っているため、景気が悪いのにインフレが加速しています。
バイデンは自分たちで自分らの首絞めておいてこれを「ロシアのせい」と言い続けているのですから無能老醜どころか気が狂っているとしか言えません。
そうして困った西側が対ロシアで「結束」できたのはわずかの間だけでした。
ロシアはルーブルでの支払いを要求したので、締め出したはずのルーブルの価値を上げることにもなってしまいます。
西側各国はそれぞれロシアに口座を作り、抜け道を使ってロシアからのエネルギーを調達しています。
特定の通貨を世界の流通から締め出す?
いったい、そんなことができるなんて誰が考えたでしょう。
もともと西側世界の自由市場は名ばかりで、管理されコントロールされたものではなかったということでしょうか。
確かにイギリスはシティでインチキをやっていた。しかしLIBOR事件は賠償金の支払い程度でウヤムヤにされたのです。
西側各国はこの事件を非難さえしなかった。
結局、これまでの疑惑や不透明さも積み重なり、おかげでルーブルの締め出しは為替の自由な交換の前提を覆すことになったと思います。
交換経済でどうして、誰がそんな馬鹿なことを思いついたのでしょうか。
為替による調整機能は失われました。
だからロシアとの貿易にはルーブルを高く買い、そしてそのルーブルで高くなった原油を買わねばならなくなったのです。
戦後80年、為替は仕組まれたゲームで、ファンダメンタルズや投機の力学ですら決まってはいなかったのではないか、もはやそんな疑いは確信に変わります。
通貨交換の信頼がいよいよ崩れてしまうのです。
これから、信頼は実物に傾く予感がしないでもありません。
そうするとさしずめ「金」ということになるでしょうか。
そしたら、「ロシア産の金は買わないようにしよう」なんて、またもや馬鹿なことを言っている始末です。呆れるばかりです。
ルーブルの価値は上がりユーロもドルもルーブルに対して大きく値打ちを毀損しています。
通貨はロシア国内経済では交換価値があり流通していますから、いくら西側が経済制裁をしてもルーブルの価値を毀損させることはできません。
ルール無視し経済原則を放り出した結果、その仕打ちは欧米に返ってきてしまっているのです。
ちなみに日本の円安が言われていますが、それはあくまで対ドルということです。
我が国は西側の経済圏という前提ですから比較されているに過ぎません。
金利なんかを材料にドルが買われているのですが根本的な意味、通貨の相対的な意味に気が付けばいずれ大きな巻き戻しはあると思います。
つまりドルとユーロとルーブル、そして円。どちらが安全、安心な通貨なのかということです。
また、ロシアはデフォルトを起こしました。
海外から借り入れていた債権の利払いをしなかったからです。
会社で言えば不渡りを出して倒産したようなものです。
しかしロシアは利払いをしようとしていました。
西側はこれをさせないようにした。
だから「デフォルト」ということにされたのです。
これで西側はロシアの国際的な信用を傷つけられると考えたのでしょう。
そんな方法でデフォルトさせられたことと、スリランカのような国が破産したことを一緒にされても困るのですがこの措置はまたも西側の標榜してきた価値観を傷つけました。
もはや公的債権すら信用のおけないものになったということです。
この枠組みを壊したのは西側です。
いずれもっとも危険で信用ならない債権はアメリカ国債ということになるでしょう。
ガスと原油をロシアから買わないという制裁は穴だらけでした。
欧州経済はガタガタ。
ルーブルで払わせられ、ユーロは通貨の価値すら落ちてしまった。
西側がこんな影響も見通せなかったことに驚愕します。
そうして西側、欧州議会の傲慢な連中はなおも既成の秩序を破壊します。
ロシアから輸入する船舶に保険を引き受けさせないよう圧力をかけ、ロシアから輸入できないようにしたのです。
ロイズはイギリスの保険引き受け組合ですから言うことを聞くと思ったのでしょう。
しかしそれなら保険など何の意味もないことになります。
我が国でも外資系保険会社を筆頭に「保険金不払い」が問題になりました。難癖をつけて保険金が支払われなかったのです。
いざという時に払ってくれない保険に保険料など払っても意味はありません。
船舶保険という秩序が崩壊の危機に瀕しています。
ひょっとしたらロシアが保険を引き受けてくれるようになるかも知れませんw。
そうしたら西側は自国の民間企業の船舶を攻撃するのかも知れませんが(笑)。
「ロシアと取引したから悪い。保険金はロシアに払わせろ。」というわけです。
これではまだ足りないと、先日の岸田首相の会見でも触れられた珍妙な「西側の合意」になります。
「これこれの値段以上ではロシアから原油を買わないようにしよう。」というものです。
目的はエネルギー価格の抑制ということですが、とんでもない詭弁です。
彼らはロシアへの経済制裁が効果を生んでないことを暴露しているのです。
「買わないようにしよう」ってwww。その値段では買えないのですよ(笑)。
しかもなぜか「ロシア産エネルギーを買う」というのがいつの間にか前提になっている支離滅裂さ。
頭が悪いどころか狂気の沙汰です。
つまり西側世界では欲しいものを買う自由など実はなく、イデオロギーによって管理された価格で取引がされるというわけです。
イーロンマスクのツイッター買収を見れば分かるでしょう。
市場の崩壊が始まっています。規範が踏みにじられています。
これまでの建前や表向きの理屈だけで市場を維持することは不可能に近いと思います。
経済学の教科書は書き換えられるべきでしょう。
もはやハリウッド映画の麻薬取引のような経済になってゆくのかも知れません。
後ろを向けば撃たれてカネも麻薬も奪われるw。
お互いに信頼などない。
保障はないのです。
考えてみればこういうやり方はワクから始まっていたことです。
保障はなく自己責任。
そのくせ胡散臭い情報だけは多くて、恐怖を煽られる。
今も第七次感染の波とか適当な話が流れていますが、その一方では「症状は深刻じゃないから行動制限はしない」なんてやっています。
名古屋場所は満員御礼w。
支離滅裂なのは同じです。
でも自己責任なのです。ワクに保障はありません。
我々は崩壊した原則をひとつひとつ認識し、自分の身を守ることを考えたほうがいい。
資産も、命も。
人は自分に対して責任があります。
儲かったなんて言ってたら取り上げられたり珍妙な理屈で資産が差し押さえられる。
そして本来払わねばならない連中はカネを払うこともなく安泰です。
長崎のレイプ裁判では加害者の遺族は長崎市に賠償金を肩代わりしてもらいました。
国際秩序の再構築が始まろうとしているのだと思います。
もはや米欧の理屈は通用しない。
今、あれだけ地球温暖化と言っていた連中がせっせとCO2を排出しようとしています。
ウクライナ紛争でロシアより優位に立つのが先決というわけです。
結局、その程度のものだったのです。
残念ながら中国の台頭は間違いないでしょう。
ウィグルの虐殺など彼らの国内問題というわけです。
隣のアフガンのタリバンは中国と不可侵の取引をしたのでしょう。虐殺や民族浄化は国内問題ということになります。
ウィグルの虐殺も仕方ないこととされてしまうのです。
ロシアはウクライナでのロシア系住民の虐殺を容認しなかった。
世界はアメリカによる多くの地域での虐殺を看過した。
それだけのことです。
誰も責任を取らない上での自己責任は欺瞞というものですが。
おそまつ
※ なんだか馬渕さんのような語り口になってしまいましたw(笑)。
あの人は品のある語り口の印象がある。
アタシも気をつけたいw。アタシはどうにも、いけませんww・・・(欝)
馬渕さんという人は元ウクライナ大使です。
彼がウクライナにいた時はまだ米国の工作や陰謀というのもなかったそうです。
アタシもたまにYouTubeで話を聞くことはありますが、特に感化されたわけでもありませんが傾聴に値するところもありますw。
ブチャの虐殺の真相なんてあの人は言わなかった。
馬渕さんはディープステートという言い方をよくしますが、それはアタシにはまだ違和感がある。
「世界の裏を支配しようとする闇」という話です。
それは単に西側が共有してきた「我々の言うことが常に正しい」みたいな独善性のことではないかとアタシは思うのですが。
まあ、そういう勢力がいると「仮想」して「ディープステート」とする、そういう理屈でもないらしいですが、それなら分からないでもありません。
またお話を聞いてみたいと思います。
