耳の穴を掃除してはいけない?
こ、コホンww。
改まって申し上げたいwww。
振り返れば、アタシのあの悪夢の「赤玉事件」からもう一年半になっていました。
その頃ちょうど、「綿棒で耳を掃除するなんてとんでもない」なんて話がネットで踊ったものです。
それから誓ってアタシは大人しくしていた。
耳の穴を出来るだけ掃除しないようにしていたのです。
この話、最近はすっかり聞きません。
あれはいったいどうなったのか(笑)。
結婚して海外暮らしをしている人が旦那からよく言われるそうです。
いわく、
「東洋人は耳を掃除するみたいやけどやったらアカンねん」
なーんてw。
アタシも件の「赤玉事件」があったからなるべく、触らないようにしていた。
ゴロゴロと耳垢が転がったような時だけ少しだけそっと掃除した。
出てくるのはいつも少し湿った耳垢です。
ところが、この初夏になって悶絶するほど耳が痒くなり、眠るのさえ邪魔されるようになった。
まるでダニでもいるような感じ。
もう我が家には綿棒すらありませんでした。
そういうダニなんて可能性もあることに気が付いて、とうとう、アタシはもう潮時だと耳を掃除することにしたのでした。
綿棒を買って慎重に昔のように耳の穴をキレイしてみた。
そしたら、ああた!w
出てくる出てくる! 巨大な真っ黒い塊がぃ!ww
結局、すっきりしてもう耳は痒くなくなった。
すなわち、一年半ものあいだ耳の穴掃除を我慢したアタシの結論です。
「耳の穴を掃除してはいけない」というのはどうも嘘くさい。
結局、気候によるのです。
我が国は湿った気候です。
東アジアは高温多湿。
だから東洋の人はよく耳の穴を掃除してきた。
それでもし弊害が出て「困った」なんて話があったら、昔からとっくに言われていたはずなのです。
別にそれは今更ながらネットで流布されねばならない話でもなかった。
つまり誤った情報だったのです。
アタシはそれに振り回された。反省して軌道修正と相成った。
地域の気候による差というのがあるのです。
このデマの真相を解き明かせばこうです。
どうも、この話がネットで踊った頃、ちょうど海外、ユーロかどこかの耳鼻科医が医学誌にそんな研究発表をしたらしい。
【人間の耳は勝手にキレイになってくれるから掃除してはいけない。】
なんてタイトルの論文。
で、それを聞きつけた日本の早耳筋が知り合いの耳鼻科に聞いてみたのです。
ネットポータルで記事を書いているような連中です。
「センセ、耳の穴を掃除してはいけないってホントですか?」
なんて聞いた。
そうすると、耳鼻科は懇切丁寧にご指導くださるw。
いわく、耳の穴はデリケートだとか、新陳代謝があるのはホントウだとか、それで耳の穴が詰まるということはない、老廃物は外に出てくれるものだ、とかなんとか。
ごく当たり前のことを答えてくれたはずです。
そして耳鼻科は最後に考えて言った。
「あまり耳の穴を掃除するのはお勧めはしません」、と。
それがネットの記事になって、まるで流言飛語のように流布されたわけです。
いわく、
「注意! 耳の穴を掃除してはいけない!」
なんともはや。実にいい加減なものなのです。
今はこういう情報ばかり溢れてる。
アタシはそ今回、間違った情報の弊害を身をもって経験したのです。
時々は耳の穴は掃除したほうがいいというのが真逆のアタシの経験からの答え。
ここのポイントは、その耳鼻科医たちは「多くの耳を見ている」ということです。
職業として彼らは毎日、毎日、色んな耳の穴を見ているわけです。
その上で出た「お勧めしません」というご意見は、だから正しい?
いや!
違うでしょうw(笑)!!
耳鼻科医が見ている耳の穴はみんなビョーキの穴なんだ!
異常があるから耳鼻科にかかるんですから当たり前のことです。
アタシのように赤玉をこさえたような馬鹿な患者の耳や、掃除をし過ぎて赤くはれ上がった耳の穴ばかりを彼らは見ているのです。
そりゃあ、そんな耳の穴ばかり見ていたら耳掃除なんて「お勧め」できないでしょう(笑)。
これが真相なのではないか、どうか。
「耳垢」というのは耳の粘膜を保護している、きっとそんな役割があるのでしょう。
だからむやみに掃除してはいけないという話はあるはずです。
特にそれは乾燥した地域ならそうかも知れませんが、我が国は湿っ気の多い国です。
時々は掃除してやらないと痒くなるのは当たり前なのです。
適度、ほどほどに掃除するというのが吉だとアタシは自分の経験から思います。
ちなみに、赤玉事件のずっと以前のこと、アタシはアジアで耳に変わった薬剤を使ったことがありました。
それは「耳掃除のための液」という市販薬でした。
耳の穴に液体を注入して暫く待つ、そうしてそっと掃除すると驚くほど耳垢が取れた。
その時は脳味噌でも取れたのかと思ったほどですw。
腰が抜けそうになった!www(笑)
親指ぐらいの量が採れたのでした。
まあ、アタシはそんな経験があったので耳掃除をこってりとするようになってしまい、その後の赤玉事件につながったわけですが・・・。
何事も節度が大事という教訓です。
耳の穴の中は粘膜になっています。
だからあんまりゴシゴシと掃除してはいけません。
それにその粘膜のコンディションは人によって違うでしょう。
ジクジクしている人、乾燥気味の人、それぞれの体質がある。そして気候条件。
よく考えて自己判断で。
アタシの場合、たまに掃除すればとてもキモチいいですw。
体の皮膚にだって特有の体質というのがあります。
アタシはアタマは痒くなるから毎日のように洗ってますが、体はほとんど一週間に一回ぐらいアカスリをするぐらいです。
臭くなるのは足だけだから洗うのは足の指ぐらい。
背中や胸などの体は一週間に一回ぐらい風呂釜の掃除のついでにやる。
あまりこってり洗ってしまうとカサカサして痒くなる。
湯船に漬かるだけで汚れは落ちるものです。
体を自分の油でコーティングしている感じにアタシは捉えています。
ご参考までに。
おうぞどだいじに
※ 振り返れば我が国の耳垢掃除という習慣はエスカレートしてきた気がしないでもありません。
昔は縁側で奥方の膝枕、そっと耳垢掃除をしてくれたものですが、今はなんでも自己責任。
自分で始末をつけるという世の中です。
奥方のヘソのゴマなんかいじったらひっぱたかれるw!!(笑)。
そうして、ごく普通の綿棒だったものが先がぶっといのになったり、黒い色になって汚れがよく見えるような綿棒とか、色々と進化した。
商品としての綿棒の進化が進んできたのは、逆に言えば耳垢掃除がヒートアップしていた証拠かも知れません。
やりすぎれば炎症だって起きます。耳鼻科もお勧めはしないでしょう。
ほどほどが具合がよい。
それにしても綿棒、昔はあんなのテープレコーダーのヘッドの掃除とか、そんなのに使う貴重なものだった。
ひとつの丸いパックのもので二百本ぐらい入って199円とかしたものです。
アタシは今回、56円で買いました。
おそまつ
