配当権利落ち、ってなんてオチ?
昨日の30日。配当落ちがありました。
「配当権利落ち」というのが正しい言い方でしょうか。
配当をその期に貰える権利が確定して、それぞれの株主に配当金が送られる準備が始まります。
翌営業日にその株を買ったとしてもその名簿には載ってません。
その人たちが配当を貰えるのはまた次の配当日ということになります。
これが「理論的には」なんて前置きをされて、その受け取る配当分だけ下がると言われます。
それが配当落ちの日です。
株式を所有していると株主には配当が支払われます。
持っていれば支払われる。
直近の期は払われないにしても次の期にはちゃんと支払われるのです。
買って持ってれば支払われるのですから、「いつまでに買わないといけない」なんてない。配当を目当てにするというならあまり関係ない。
だから「理論的には」という前提はついてますが、「配当落ち」という考え方にはちょっと違和感を持たれてもいいかも知れません。
別に配当の権利を得たらすぐに手放してしまうわけではないからです。
また、その必要もありません。
今期は配当を貰えない人たちは、その配当分だけ安くならないと買わない、そういうことでしょうか。
しかし、それだけの配当が得られる会社だと「知れる日」と考えれば、他の要因で上がってしまう前に来期の配当のために早めに買っておきたい人も出るはずです。
配当権利落ちがそんな動機になることもあるはずです。
「理論的には」というのはどんな理屈なのでしょう。
例えば365円の配当が一年に一回ある会社の場合を考えます。
毎日、コツコツと配当が積みあがってゆき、権利落ち日に確定する。
それは企業活動とともに歩んでゆく毎日の日銭稼ぎのようなものです。メダルの山が積みあがってゆくw。
株価は、つまり一年間かけて365円の配当をアテにしてゆくことになります。
配当落ち日から次の権利まで1円、2円、20円、21円と上がってゆく。
配当の期待分というわけです。
だから、配当日直前には365円上がっている株価は権利が落ちるとこれまでの期待が消えることになります。また最初からスタートです。
ちょうど配当分、365円分下がってもおかしくはない。
しかしこれはあくまで「期待が毎日積み上がる」と考えた場合です。「理論的には」というのはそういう意味になります。
その期待はメダルゲームのように目に見えるものではありませんww。
また、配当の源資である一年の利益の半分以上を期の後半で稼ぐ会社もあります。
こうした時間軸が偏った収益構造は珍しくもありません。
そうなると、もちろん「理論的には」としかできませんがw、365円以上に配当落ちしてしまう会社もあるはずです。
期の前半は配当期待はゼロ、あるいはマイナスだからです。
あくまで「配当落ち日には配当分が下がる」という理屈ができるというだけです。
その通りにはならないかも知れません。
その理屈を裏づけにして、理屈通りに動かそうとする人たちはいるでしょう。
一方ではそこを逆に利用しようとする人たちもいます。
配当落ち分下がることをアテにして、下がったところを買おうという人たちです。
そうなると需給が締まり理屈通りには下がらないことになります。
「配当落ちを埋めた」なんて歓迎されるものですが、どうか。
もちろん、「買い支え」がある可能性もあります。「営業」などと言って推奨されることがあります。
買い支えは株価操縦で違法ですが、毎年、多額の費用を払って上場を維持しているのですからそうした対策が行われて当然だ、そう企業側が考えがちなこともあります。
そういう圧力は違法とはされていませんが、公正さ確保のためには「違法」とすべきです。
株価は色んな思惑の元に成り立っている。
せいぜいそう考えておく程度がいいのかも知れません。
「買い支え」と言えば、SMBC日興証券の問題が世間を騒がせています。
時間外取引のために株価を買い支えていた疑いです。
違法性の認識がなかったなどと言っていますが、違法であることは間違いありません。
むしろ業界慣行として行われてきた疑いもありますから、検察がSMBC日興だけの責任を問うことで終わらせることは許されません。
本来は東証が独自に調査すべきなのです。
ことは検察に任せておけばいいという問題ではありません。
しかし彼らが動く気配はありません。
財務省は何をやってやがるのか、東証の尻をひっぱたくぐらいはしていいはずですw。
今回、逮捕者が出るまでの事態に至ったのは東証のシステム監視に怠慢があったからだと言われています。
買い支えや不審な買い付け注文が出た警告は前から出ていたのに、東証は見過ごしにしていた疑いがあります。
SMBC日興証券は分かっているだけで5社もの株価を買い支えした疑いが持たれています。
なお、
その5社とは、
小糸製作所、モスフードサービス、アズワン、ファイバーゲート、京葉銀行、
です。
メディア各社が会社名を出さず埋もれてしまうと困りますのでここにお知らせしておきます。
情報の透明性は必要です。
当然、「コンプライアンス」が言われる昨今であればこそ、これらの会社も今回の件について何らかの説明をすべきでしょう。
もちろん、これらの会社に責任があるかはまだ分かりません。
SMBC日興が株価操縦したという捜査段階です。
ただ、SMBC日興は大口が売る時にその値段を買い支えしたのですから、当然大株主の利益になっていることは事実です。
どんな大口だったのか。
また5社はこれを知っていたのか、株価操縦をさせる圧力をかけたことがあるのか。
会社は株主のものですから、大口株主であれば緊密な連絡を取ることは不思議ではありません。
大口だからと言って、会社側が業績などのインサイダー情報を伝えることは違法ですが、大株主に通常とは異なる変動はないか、移動要因はないか、会社側が知っておこうとすることは普通のことです。
大口が売却することを会社側は知っていたのか。
しかしこの問題ですが、「ファイナンス期間」として幹事証券が株価を維持させること、つまり買い支えすることは認められてもいます。
ファイナンスはよくてこうした買い支えは株価操縦とされる。
我が国の資本市場には極めて不透明な部分が放置されていることは事実です。
IPOにしてもそうです。口座獲得のためのエサになってはいないか。
抽選の公正さは保たれているのか。
オリンパスやIHIなどの不正に厳正に対処できず、東証はなんとか市場区分の変更をキッカケにしたいと考えているようですがどうでしょうか。
岸田首相が「金融課税を強化」とか「内部留保に課税」とか、アホをさらけ出すほど、つい軽んじられてしまう我が国の資本市場なのです。
我が国の資本市場はまだ成熟していず、磐石ではないかも知れません。
システムとしても緩いところがある。
「市場区分の変更」が掛け声倒れに終わってしまわないか心配されます。
「株式の流動性」は重要ですが、それを証券会社がやってしまえば株価操縦です。
我が国の資本市場はこうしたことをアウンの呼吸でやってきた。
この事件は大いに裁判でモメるでしょうが、資本市場のルールは厳然としてあらねばなりません。
改めて東証独自の調査をすべきだと申し上げたい。
マスコミは何を黙っているのか。
「市場の流動性」を気にするのであれば、キャピタルゲイン課税などゼロに戻し、せいぜい個人投資家を呼び込むほうがよほど健全な株価形成ができるというものです。
今は配当にも売却益にも課税されているのです。
これは異常なことだと言わざるを得ません。
厳しい資本市場のルールの確立と運用がされなければ我が国の未来は危うい。
岸田が言う「新自由主義」とは何か分かりませんがwww。
そして「株式市場の流動性」と言えば、日銀が買い入れた株式はいったいいつ放出されるのでしょう。
このようなやり方は自由資本市場としてはイビツに過ぎるものがあります。
そしてこれを金融緩和の「出口」とするにはもはや手遅れに近いものがあります。
買い支えしようにも日銀保有を処分することは不可能に近い。
あまりに先が見えないやり方です。
会社が直接買い入れし償却することに優遇措置を与えるなどしかないのではないか。
日経平均全体で約230円分下がると言われましたから、昔に較べれば随分と配当が増えたことになります。
バブルの頃でも配当落ち分は90円台、100円以下だった記憶があります。
アタシの記憶でしかないので定かではありませんが(笑)。
日経平均に採用されている銘柄の配当分に応じていくらという計算です。
今、28000円ですから配当性向はほぼ10パーセントということになります。
まだまるで少ない水準です。
配当性向もプライム市場の条件ではないかと思うのですが。
ニュースを見ていたら北朝鮮のミサイル発射のニュースがありました。
NHKの相撲中継がなかなか始まらなかった。
たいしたことなさそうだと大騒ぎ、大変なことになると黙るw。
「これはICBMって言ってるがな、大陸間弾道弾ってことだぞ」
「し、しょうなの!」
「じゃあサ、株価操作した会社は?」
「それはIC、、、ち、チゲーだろ!ww」
「うふふw。」
家内にしては珍しいことをやるのでつい引っかかっちゃったwww(笑)。
おそまつ
※ そういうイタズラみたいなのがある。
「これは?」
「キュウリ!」
「そうだ。今日はサラダにしようね。」
「うん。」
「切ってあるこれは?」
「キュウリ!」
「デザートのこれは?」
「キ、キュウリ!www」
なーんてのです。
キウィを食べると耳が痒くなるのはアレルギー的なもんだとか。
家内もアタシもそうで、あまり食べないようにしてる。
せっかく美味しいのにw。
あ゛、ああ。それ、・・・ズッキーニかぁ、のう?www
