春の知らせ、沈丁花とヒキガエル
ウチの庭に新しく置いた小さなプール。
鳥たちの水飲みと水浴び用のために置いたものだ。
小さいからかあまり鳥たちに評判はよくないようだ。水浴びに来る連中も少なくなった。
どうせ夏になればボウフラが湧く、金魚を飼うなら大きい方がいいだろうと思う。
私は「トロ箱」というものに目をつけている。セメントなどを混ぜるための広い箱だ。
大きなもので強靭で安い。
朝、そのプールに一匹のカエルが入っているのを見つけた。
ウチの庭には冬を越すカエルが何匹かいる。
カエルはプールから出ようとしてもがいていた。
苦しそうな様子で、何度もプールの壁を乗り越えようとしている。滑る壁面に阻まれて乗り越えられないようだ。
家内に言ったら助け出してくれた。
また次の日、多分同じカエルなのだろう、やはりプールのヘリでモサモサと動いていた。
観察してみるとやはり苦しそうだ。
指を動かしてヘリにとりつこうとしているがやはり上手くいかない。
今度は私が助けてやろうと庭に出てみた。
すると、私の姿を見たカエルは勢いをつけて水中に避難した。
そしてプールの底に潜ってじっとしている。
そんなに困ってはいなかったのか、私はカエルをそのままにして部屋に引き上げた。
家内が見つけてまた救出すると言うので私は顛末を話した。
すると家内は、「そりゃあ外敵だと思ってるからよ。怖いんだから逃げるんでしょう」なんて言う。
カエルの気持ちはそうだと家内は言わんばかりだ。
そうして家内はプールのところに行くとシャベルを使ってすくい、外にカエルを出してやった。
出されたカエルは固まって動かない。
ゴロンと石のように転がって固まったまま、死んだフリだ。
「ああして暫くは動かないのよ、いつも。それに疲れちゃったんでしょう。」
すっかり要領を得たように家内が言う。
ポカポカと庭には陽が当たっていた。
乾燥してしまわないか心配したほどカエルは長い間そうしてじっとしていた。
動き出したのはいつだか分からない。
目を離したらいつの間にかどこかに行っていた。
プールは見栄えがよいようにと少し穴を掘ったところに落とし込んでいる。
だから飛び込むのは簡単だ。
罠のようになっててはいけないと、家内はプールに木の板を浮かべることを思いついた。
納戸をひっくり返してベニヤ板を持ってきてプールに浮かべた。
いざという時、しがみついて息ぐらいはできるだろうというわけだ。
カエルだって水で溺れてしまうのだっているだろう。
カエルはオタマジャクシから成人すれば肺呼吸だ。
何かに掴まれれば疲れることもないはずだ。
そしてまた次の日、またカエルがプールにいて板にしがみついていた。
まるで遭難した船の乗組員が木片にしがみつく様に見えた。
家内はさっそくまた救出に向かった(笑)。
なんだか面倒なことになったものだ。
カエルにはこちらの面倒が分からないらしい。
そしたら彼女は何もしないで戻ってきた。
部屋へ戻ってきて言うには「すごい身体能力でピョンと飛び跳ねて逃げてったのよ。もしかしたら溺れてるってことないかも知れないわね。」
カエルの表情など我々には読めない。困っていたように見えただけかも知れない。
別な生物なのだから当たり前なのだが、せめて困っているかいないのか、分かるようにしてもらいたいものだ(笑)。
ともかく板切れは浮かべておくことにした。
逃げられるなら溺れているわけでもあるまい。
春、あちこちのブログでカエルの話を見聞きする。西の方ではもうサクラが咲いているそうだ。
もうすぐ端午の節句という時期だ。いつの間にか春なのだ。
今年は雛人形を見物に行くのも忘れていた。
ウクライナのことですっかり忘れてた。
家内と買い物に出かけたら家内が香りに気がついた。
とても強いが深い。悪くはない、そんな匂いだ。
歩道の脇に白い沈丁花がずらりと植わっていた。
紫陽花を小さくしたような小さなボンボリ状の花が盛大に咲いていた。
ああ、こんな香りだったかなと思い出すぐらいの私だ。
スーパーの店内に入り、マスクをつける。
そしたらまた匂いを口元に感じて今度は少し心配になった。
マスクの保存が悪くてウィルスでも付着させてしまったかと思う。
外へ出るとそれがさっきの沈丁花の匂いだと気がついた。
マスクの下にまとわりつくほど強い香りだったのだ。
春の兆しが沈丁花の香りとは、生まれてこのかた私は思いもしなかった。
あれからカエルがプールに浮かんでいることはまだない。
やはり冬眠から寝ぼけながら起きてきて落ちてしまったのかも知れない。
冬眠から出てきたカエルはヒキガエルだったと思う。
春ともなれば賑やかだ。もうすぐ桜も咲くだろう。
春分の日。私も春を感じている。
それとも大相撲春場所ということかw。
おそまつ
・・・ また「おでん」を続けていただいた。
まだ三寒四温です。アタシは別に嫌じゃない。熱燗もまだイケる。
特によくダシが滲みた卵が美味しい。カラシがいい。
おでん おいし ですw
それにしても、このブログを見ると違和感もあります。
相撲取りはミスジなんていらんでしょうw。カラダができればいいんだからw。普通の肉をたらふく食わせればいいw。
鳴門親方もミスジがお好きみたいで、よく食べておられます。
いくら差し入れされたものでも、美味しいもの過ぎますw。
アタシだったら交換して普通の肉を倍もらっちゃうだろうけど。
だが、そこがいいw。
そしてこの鳴門部屋のブログ写真で気がつくこと。
そのミスジ、せっかくのミスジなのにレアじゃない。
いつもこってり焼いた「ウェルダン」です。
もったいない、、、なんて言っちゃいけません。
そこは相撲部屋を感じるところ。ヘタに生焼けで当たったりしたら商売に差し支えます。
だから肉はみんなウェルダン。レアはやらないのでしょう。
そこだけは残念www(泣)。
相撲部屋で食あたりなんてありえません(笑)。
めいしくおしあがれ
※ そうだった。
元寺尾、錣山にとっては「姪」なのです。
志摩ノ海の嫁さんは錣山の姪に当たることになるんでした。今日の放送で気がついた。
元関脇の逆鉾とは兄弟。
井筒3兄弟と言われていた兄弟力士です。
「じゃあ志摩ノ海は錣山を継ぐんだよ」なんて家内は言ったけど、それはちょっと違うと思うw。
しかしやはり思った通り、いつにない存在感を示しています。
もう年齢が年齢ですから、ここは頑張らないといけません。
「だが断る」
・・・ちょっ、ちょっとwww(笑)。
