ドラマ「まだ結婚できない男」の楽しみ
「結婚できない男」の続編は評判が悪く、打ち切りになってしまったようです。
しかしマイナスなことを言ってばかりでもしょうがありません。
「ないものねだり」も虚しいものです(笑)。
もはや「終わったコンテンツ」であるテレビを観ているのですからwww。
わざわざ面白いところを探す、楽しもうとする姿勢は大事ではないかw。
続編としては不評のようでしたが、それは「前作を踏襲しすぎている」というところのようです。
いわば評判のよかったモノの二番煎じという批判。
しかしそれだって何らかの辻褄あわせがあります。そこが面白いのではないか。
子供だった姪は続編ではちゃんと大学生の若い娘になったw。
むしろいいところを掘り下げて楽しみたいとアタシは思います。
なんでも悪い点、ガッカリなところを挙げればキリがありません。
確かに、続編はオープニングからして間違ってはいます。
「少子高齢化」だの「晩婚化」だのと勘違い的に大上段な前フリがありますが、これは前作から十年という時間のギャップがあるということ。
現在は「結婚できないオトコ」はもっと深刻な社会問題になったのですw。
今日は、アタシが続編「まだ結婚できない男」で楽しんだことをつらつらお話してみることにしてみようと思います。
それでモヤモヤしたものが吹っ切れるといい。
まず、主役級を務める役者犬のパグ、続編でも二代目が登場して主人公は絡んでいます。
なかなかの演技達者な犬です。
前作は調教よろしく、はっきり指示があったと分かる演技をしてました。
続編は頷いて見せたり、もっと芝居がかっている(笑)。
犬といえども役者として違いはありますw。
でも犬の寿命はそんなに長くはありません。とても悲しい(泣)。
だから二代目なのですが顔はちょっと違う気がします。
その主人公桑野との絡みのシーン。
桑野が北京ダックを投げて犬に寄越し、パグが本能のまま食らいついていると、主人公が云う。
「犬だな」
とてもいいシーンでアタシは好きです。
「肉だな」とか、「プロだな」とか。
そういう当たり前のことを言うおかしさ。いったい、何に納得したって言うのかw。
こういうことは現実にもあること。前にお話したことがあった。
アタシのような乞食連中が試食販売に群がって肉を試食で貰っていた。
当然にアタシも貰ったw。
そこにオトコのカップルが通りかかって、覗き込んでいる。相棒は貰おうと手を伸ばす。
もう一人は手を伸ばすでもなく中を覗き込んでその相棒に囁いたのです。
「赤身だな」
ちょ、それw、見れば赤身だってわかるじゃんwww(笑)。
見て分かりにくいものを「これは脂身だな。ナンコツじゃない」なんて言うならともかくw。
恥ずかしがる熟をひん剥いて感じてゆく、「オンナだな」・・・(略)ww。
そういう意味不明のリアクション。つい言ってしまう。
それが人間なのかw。
こういう、犬という生命体にヒネクれた変人の主人公が関心を持つという描写は前作からあったものです。
「生まれ変わったのか」なんて、普通に言ってしまうところが笑えます。
前作では現実主義のキャラだったはずですからちょっとそこはムリクリw。
でもアタシは好きです。
隣人が犬を飼っているのかどうか、主人公の桑野は最初から気にしていました。
彼は犬に何かしらの縁を感じている。
前作からーのご縁(笑)。
続編はそんな前作との連続性に気を遣っています。
そのうち、何度も出てくると、アタシも犬が本当に生まれ変わりのような気がしたw。
犬、ましてやドラマの役者犬ですから。
「代わり」がいるだけにw(笑)。
亡くなった石原慎太郎は晩年珍しく言い訳をして、生まれ変わりたいと言っていたようです。まあ、「今度は鯨になりたい」ってのはあの人の作家としての衒いでしょうけどw。
犬は主従関係を結びます。しかし他人の「従」ならこちらには関係がない。
他に主人がいて、余所見しているとこを見ているだけですから気が楽。
見つめるのは自由です。
しかし触ったりはしない。人の犬だから。
注目すべきは主人公が隣人の犬をほとんど触らないということ。
人の犬は面白い。
でも軽々しく触ってはいけない。
うん。正しい態度だwww。
これは主人公の利己的で功利主義的な人格もよく表現できているかと思います。
だから、もちろん犬を飼いたいなんて彼は思わない。
しかしもし、これが猫との関係だとしたら、どうか。
好き勝手にしているのが猫です。いちいちベタベタすれば猫の方が嫌がってしまうでしょうw。猫は誰かの従ではない。
独立したもの同士、どんな声かけしてもいいわけです。
猫との場合、節度は逆になくなってしまうかも知れません。
桑野のウンチクを聞かされるネコはきっと嫌でしょう(笑)。
ここはよく押さえたものだと思います。
そうしてこのドラマ、十年も経ってからの続編です。
主人公の事務所も人が多くなりご本人も歳をとり性格も少し丸くなっている。
アシスタントも共同経営者になってはや中年。
若者だった子がなんだかムクムクしていますw。
桑野にも辛らつな皮肉、侮蔑があまりありません。
「寂しいと言いながら依存したくないと意地を張るものですよね(アハハ)」とか。
「結婚は契約ですからね、いつかは期限が切れるという覚悟が必要ですよ(フンッ)」なんてセリフがまるでないのですからw。
どうも年齢的な皮肉ばかりクチにするようになっている。
ご本人も加齢をひしひしと感じているようです。
人間関係ももっと薄いものになった気がした。
「もっと結婚できない男」になったのではないかwww。
他人をディスらないということは自分もディすられない。
主人公は守りに入って日和ったのでしょうかw。
前作ではあまり大袈裟ではありませんでしたが、続編は歩き方がいっそうオタク的になっています。
背を丸め歩幅を狭くした歩き方。
これ、阿部寛は「ミスター・ビーン」を参考にしてるでしょう。間違いないw。
あのBBCのコメディ番組です。
ビーンと同じように顔面を歪めることさえしています。
あのローワン・アトキンソンって人、引退すると言って「60近くにもなって子供みたいに馬鹿な演技をするのが嫌だった」なんて言ってた。
・・・志村に誤ったらどうか!
彼はコメディでは志村けんをよく参考にしていたと聞きます。
特筆すべきは草笛光子です。若い。驚異的ですwww。
前作では特別出演ということだったけど、続編ではレギュラー。
主人公、桑野の母親です。
かくしゃくとしています。
そんな主人公、続編では女性三人に囲まれるという図式。
主人公は何かしら関心をもたれるという、「モテ期」と言ったらいいでしょうか。
こういう「モテ期」というのはあるものです。
オトコには必ずあります。
それには何も期待しないでいることが肝要。
とかにかく「ゴーインマイウェイ」です。
そうしているとそのサイクルが必ずやって来る(笑)。
前作は結婚適齢期を気にする同じ境遇の「仲間」という感じでした。
ご同輩との絡みという感じでしたが今回は向こうから寄ってくる。
モテ期。確かにオトコにはそういうのがあるのですw(笑)。
前作では仕事上のパートナーとの友情が恋へ進展するか、そして医師との偶然の縁が腐れ縁になるか、若い隣人との接触が恋愛へ発展するか、なんて、恋愛模様がそれぞれでした。
割とラブコメらしく関係が交錯していた。
しかし続編はスレ違いのまま主人公の無双。
ご本人のヒネクレ、痛快。
そんな話になったようです。
主人公を取り巻く三人の女性は結局は弁護士を中心にしてて、あとはオコゲ、オミソ、オナベ、、、いや、、、(略)www(笑)。
ともかく、続編では「オンナたちに囲まれるオトコ」という感じですが、囲まれているだけでもありますw。
「モテ期」に気がつかない人もいるというわけw(笑)。
そしてやはり主人公はオンナたちに懐いてるところがある。
憧れでありそれが癒しでもあります。
駆け引きや引っ張り合いはないけど懐いたオトコと懐かれたオンナたち、アタシには癒し感がありました。
色んなレビューを見ても、続編について悪評を言う人々はどうも癒し感よりも前作の胸キュン感を再現して欲しい、そういう気がします。
それなら前作を何回も見ればいいのです!(笑)
三回は見れるナw。
料理シーンには生活感がありませんが相変わらず見ごたえはあります。
桑野の料理場面をスピンオフさせた作品、「お一人様シェフ」でも作ったらどうかw。
「変人のグルメ」とかw。
こういうケースは割とあるものです。アメコミのスーパーヒーローはそれぞれ独立して描かれていますし、「ローガン」もそうでした。
「レオン」もそうです。
あの「ジョーカー」もそうですし、最近は「ボバフェット」が映画化されるという話です。
いわずと知れた「スターウォーズ」での最も人気のキャラクターです(笑)。
そのフィギュアは一番の高値がつきました。
「フィギュア」って、中国専制皇帝におもねって、その絶対権力を称えて踊るアイスダンスのことではありませんwww!
投棄五輪のイカサマ連中ども!
映画やドラマだと「スピンアウト」というのはあまりありません。
これは版権的なことが絡むからでしょう。
オリジナルの「亜種」にしてもやはりそれはオリジナルに版権があります。でないと「海賊版」とか「薄い本」になってしまいますww(笑)。
「スピンアウト」は飛び出すという意味です。
だから、会社だったらそこで担当していた仕事を独立させて飛び出してしまう。新しく会社を起こす。
「スピンオフ」は似たようなニュアンスですが派生事業や二次的販売、関連企業として起こされる場合です。
親会社が子会社として独立させてくれたり出資関係があります。
だから映画やドラマ、コミックはこれです。
今、問題になっている親子上場がこういう経緯で設立された会社だったらまだマシかも知れません。
しかし資本的に吸収しただけのものが親子上場していると「利益祖反」ということが起きます。これは問題。
親会社の生産性の悪さ、資本利益率の悪さを誤魔化すためにこういうことをやっているケースが多い。
いくら親会社が株式のほとんどを持っていたとしても少数株主の権利を無視していいことにはなりません。
まさか、我が国の企業はマンガやドラマのようにお笑い種でしかないから、とかw(笑)。
阿部寛という人はコメディが向いていると思います。
人生なんて喜劇のようなものです。
上場企業がそれでは困りますがw。
事業パートナーとなったアシスタントの子の結婚式、あの回は地味でしたがよかった。
とまどいながら言葉を搾り出すという、珍しくいい演技をしてたとアタシは思います。
アタシは基本的には阿部寛は演技力はどうかとは思ってますけど、比べるのが仲代達也ではしょうがないw。
でもいいの。
その役者から個性を引き出して演技させてゆくというのも悪くない。
そのままをやればいいのです。
何も君子豹変するようなのがよい役者というのでもありません(笑)。
「化ける」、それがなくてもいい役者というのもあります。
「まだ結婚できない男」の最終回は爆笑しました。
法廷で証人として呼ばれながら桑野が「異議アリ!」なんて言ってしまうのはアタシ的にはツボでしたw(笑)。
確かに証人には異議をする権利などないのですが、そこは裁判官に裁量はあります。
あそこは前作になかった見せ場があったとアタシは思った。
こういう社会常識というか慣行を打ち破るのは気持ちがいいものです。
国会で議長が、「そうした質問が国益に適うとは思えません!」なんて野党連中に言ったとしたら痛快そのものでしょう。
取締役会でも株主総会でも国会でも同じです。
日本は議長がもっとしっかりしないといけない!
笑いばかり取ろうとしてタレントみたいな演技。本質から離れた枝葉末節ばかり主張して揚げ足取り、、、。
辻元はもう二度と国政に来ないでいただきたい。
二度と!
国会で遊ばれては困る!
冗談は顔だけにして、漫才はピースボートでおやりなさい。
マスコミもアレの参院選出馬を記事にしてやる必要はないでしょうに!(怒)
おそまつ
