歯周病からくる結果とは
このところ何度か歯が痛くなり歯医者にかかっている。
ある日突然に奥歯のあたりが痛む。歯がぐらぐらとする。触ればグラグラと揺れる。
虫歯なのかと思う。痛い。噛むのがうまくできなくなる。
それがとても悔しい。
久しぶりに歯医者にかかると、歯茎が腫れているのだという。
消毒して経過観察、腫れが収まるのを待つ。そんなのが治療法だ。
うがいクスリをもらい歯茎の雑菌を消毒するようにする。
そして化膿止めを貰うのだ。
先日にまた再発して、歯が痛んだ。
もう、この時は私はこの痛みの原因が思い当たっていたから、医者にかかるのも馬鹿馬鹿しいと思った。
だが奥歯はグラグラして噛めば痛む。
家にあるロキソニンを飲んで私は経過を見ることにした。
「ロキソニン」は歯痛にもよく効く。胃もあまり荒れない。
痛みがなくなって普通にやり過ごしていたらもう歯茎の腫れも引いてしまった。歯のグラグラもなくなった。
経過観察というのも色々だ。
「痛みを和らげる」というのは治療だと分かる。
後は自分の免疫力や抵抗力で自然回復するのだ。
暗示的な訓戒として受け止めてておきたい。
以前、一度は、とうとう歯茎の腫れが収まるどころか痛くて食うこともできず我慢できないということで「親知らず」をひとつ抜いたことがあった。
その時は化膿の程度も悪かったようだ。
私には「親知らず」がいくつもあるらしい。
それを聞くと私は余計者なのだといつも思う。
私がかかりつけの歯医者は名医だと思っている。
あっという間に痛みもなく親知らずを抜いてくれ、なんともない。
昔は親知らずを抜いたなんて騒いでいる人がいた。歯を抜くなんてどれだけ大事かと子供心に震え上がったものだ。
医者の腕前もあるだろうが昔に比べれば医療技術は格段に進歩している。
それほど医者にかかることがない人間には驚くことばかりだ。
「乳歯が抜けたら屋根に投げろ」などと言われたのを想い出す。
教えてくれたのは近所の年寄りだった。
その意味はよく分からなかったが、歯並びがよくなるようにという願掛けだったようだw。
さて、この歯が痛んだ原因を聞けばどうやら歯周病らしい。
歯周病というのは昔で言えば「シソーノーロー」のことだ。
歯周病の原因というのは歯をあまり磨かず、歯茎のマッサージができてないからだと昔は聞いた振り返りのこと。
さんざんテレビのコマーシャルで「歯槽膿漏」というキーワードが飛び交っていたが、最近は聞かなくなった。
最近は用語が正確でないとして言葉が選び直されることがよくある。
ともかく、痛んだとき対処の仕方は消毒ぐらいなので、どうやら私の場合は原因は歯周病と言っても少し違うようだ。
突発的にこのところ何度も起きているのが怪しいと思った。
結局、私自身の結論は出た。
勝手な私の推測に過ぎないが、どうも原因は「歯を磨いたこと」にあるのだと思う。
それは逆説的な意味でのことだが。
歯に鶏肉だの菜っ葉が引っかかってなかなか取れないことがある。それで食後に歯ブラシをかけることがある。
その歯ブラシが汚れていた。
それが直接の原因だろう。
歯ブラシが汚れていて雑菌が歯茎に入り込んでしまうのだ。
歯ブラシが不潔だと歯を磨いても逆効果だ。
私の場合はそれが原因だと思う。
最近は歯を念入りに磨くというのはあまりしない。
見てくれが悪くなるような、歯が黒ずんだり黄ばんでいる時はブラッシングをする。
歯医者用の器具を持っているので硬くなった歯垢はそれで削り取る。
そんなに磨かなくても調子がいい。
食事をよく噛んで食べられるというのはQOL、クオリティ・オブ・ライフのひとつだろう。
家内も、「あまり歯を磨くのは歯が磨り減って損だ」なんて言う。
それはそうだろう。
しかし歯がグラグラして痛むようになったのは最近のことだ。
みな食べかすが詰まって取ろうと歯ブラシで磨いた時に起きた。
だから不潔な歯ブラシが原因だったと分かる。
こういうことは加齢も遠因だろうと思う。
歯というのは歯茎でくっついている。
加齢で色んな筋肉や組織がたるんで弱ってきて、歯の間が空いてくる。
すると食べモノが挟まりやすくなる。
年寄りのご婦人なんかでは歯ブラシを持ち歩いて、外食でも食後に洗面所に行って「イヤね、歳とって困ったわ」なんてコボす人も多い。
私も同じように歯ブラシで詰まった食べカスを取ろうとするのだが、その歯ブラシの先が汚れているのだ。
歯茎の奥にまでブラシで雑菌を送り込むのだからたまらない。
コップに歯ブラシを突っ込んで上を向かせておいている。
よくある洗面所の光景である。
これを疑ったことはこれまでなかった。
使うときはちょっと水でブラシを洗って歯を磨く。それでは足りないのだ。
もっときちんと滅菌してからでないといけないのだろう。
それほど加齢で歯茎と歯のスキマが多くなっているということだ。
つまり歯周病だから菌が入り込んでしまう。
毒ではないのだからアルコール消毒液にでもつけておいたらどうか、なんて考えるこの頃である。
團伊玖磨という人がいる。
作曲家の大家でありエッセイストとして「パイプのけむり」という連載が有名だった人だ。
この人、多才な才能と華麗な閨閥がよく話題になる人だが、あまり知られてない逸話がある。
彼は幼少の昔から虫歯が多く、歯の痛みに悩まされていて、ほとほとうんざりしていたらしい。
成長し音楽家として成功を収め、落ち着いた頃のことだ。
彼は、「面倒だから」と全部の歯を抜歯して総入れ歯にしてしまったとか。
もちろん、歯医者は「本当に抜いてしまっていいのか」なんて聞いたとか。
團伊玖磨は「総入れ歯にすればこれまでの苦労はない、せいせいする」なんてことを言ったそうだ。
この人には変わった面があった、
気持ちの悪い考え方とされるかも知れないが、創作活動に集中しようとするなら余計なことに悩まされたくはなのかも知れない。分からないでもない。
「ケインとアベル」とか「肉親殺し」という、創作の古典的テーマがひとつある。
それは我々人類が古来から何度も問い続けてきたテーマだとされる。
では、「面倒だから」とか「もういらない」と、自分の肉体を切り捨ててしまうことも、創作のテーマとなるひとつではないだろうか。
この團伊玖磨の抜歯もそうだし、谷崎の「春琴抄」もそうだ。
彼は恋しい人と一緒にいたいがため、両目を自ら潰したのではなかったか。
壮絶というか、人間も必要になればトカゲのようなことをする。
壊死した手足を切断することはあるのだ。
寒い年末、東証には注意したいものです。
おそまつ
※ 團伊玖磨のことをお話したら格調高くなってしまった(笑)アヒャ。
いつものような話し方でなくて申し訳ない。
ダメね。
いたずらに影響を受けないようにしたいものです。
って、雰囲気が変わるのもいいと思うんだけど、いつもと話し方が違うなんて思われて、ドン引きされたりしてw(欝)。
それにしても、ここで書いたことはちょっと企業秘密なのよね。
だってアタシのお話したことをヒントに「歯ブラシの除菌薬」とかそんなセットが開発できるでしょw。
これから絶対に問題になるわよ。
高齢者の歯周病から来るアタシみたいな化膿。
それが歯ブラシのせいだなんてなかなか気がつかないもの。
アルコールだって悪くなるし、いちいち捨ててたらもったいない。
電気カミソリではすでにそういうのがあるのヨ。
何かの消毒液に浸けといて清潔にできるものがある。
フィリップスだったかなw。知らんけどw。
他にコンタクトの消毒セットとか、あんなのだってそうでしょ。
発売したらいくらかくれないかしらw。
じくまであこせきにんで
