付録、「ふろく付き」というのを考える
先日のチェックシート。こういうのは「雑誌のふろく」なんて呼ばれることがあります。
振り返りのこと、昔は「一年生」とか「三年生」とか、子供向けのそんな名前の雑誌がありました。家内によれば各学年、全学年あったとか(笑)。
雑誌は契約すると毎月自宅まで届けられ、まだ本屋というものを知らない子供たちの楽しみでした。
表紙の写真はいかにも健康優良児のような、栄養豊富なリンゴほっぺの子供たちの顔のアップですw。
紙で工作するような、いわば「キット」みたいなのがついていたこともあります。それが「ふろく」。
表紙に目立つように丸囲みで「ふろく付き」なんて書いてあった。
この「ふろく付き」の意味、要は「おまけ」です。
「付録」なんて漢字で書いてしまうとちょっと違う感じ。
「目録」とか、最後の「注釈」なんかのような感じに読めてしまいます。
ひらがなで「ふろく」。これがいいw。
読者の子供たちへの今月号の特別なプレゼントというわけです。
それが表紙に書いてあるだけでみんな喜んだもの。
まるでサンタのプレゼントのようなものです。
そのふろくが「チェックシート」とか、「性格テスト」などの「企画モノ」のこともありました。今日はこれに対するちょっとした考察です。
アタシの場合はまだ未就学児でしたから、誰か友達と見た記憶はありません。
「小学六年生」なんてのもあったようですが、高学年のモノはどうだったか、まるで覚えがありません。
遠い、薄くなってしまった記憶ですが、あの「ふろく」のことだけはとても印象に残っています。
いや、「薄くなった」ったって、アタシの髪はまだ薄くなってはいないw。
ちょっと軽量化に成功しているだけwww(汗)。千の髪にのって。
それにしても、なんで工作以外のものも「特別なもの」として扱われていたのかということ。
厚紙が入っていて「つくりかた」が書いてあり、切り抜いて何かを作るというのがありました。あれなら「ふろく」らしい。なんとなく分かります。
何が飛び出すか、出来上がるのか、子供はワクワクしたことでしょう。
着せ替え人形やら福笑い、「飛び出す絵本」とかもありました。
赤と青のセロハンの眼鏡、同じ赤と青で描かれた絵を見ると「立体に見える」なんて感じのもあったw。
文字や挿絵の入った記事、それ以外のものは「ふろく」とされていました。
「雑誌」や「読み物」という趣旨とは違うもの、それを「ふろく」としたのでしょう。
しかし、「チェックシート」とか「性格テスト」なんて、記事と同じような気がします。
別に特別なものでもない、「読み物」の一種のはずです。
他にも「あみだくじ」や「まちがいさがし」なんてのもありました。
あれらも「ふろく」とされた。
そりゃあ子供は面白がったでしょうが、記事のひとつには違いありません。あれがどうして特別とされたのか。
「あみだくじ」なんて、誰でも自分で作れるとそのうちみんな真似して学校でやるようになりました。
そのための練習教材? だから特別なものとしたのかw。
よくよく考えたら分かったのですが、そういうものは記事としての作り方が違ったのです。そして雑誌としての趣旨からも少し外れたものだったのです。
だから「ふろく」とし、「番外」であることを明示した。どうかw。
「チェックシート」や「性格テスト」も、「あみだくじ」や「まちがいさがし」にも、考えられた「仕掛け」がないと成り立ちません。
つまり記者や編集者がつらつらと書くようなものではなかった。
トリッキーであり製作者側の「読み」が必要です。
だからこれを特別なものとし、わざわざ「ふろくについてます」と、宣言することには意味があった。
性質の違うものだから「ふろく」とする必要と値打ちがあったのではないか。
「あみだくじ」をやろうとすればどうでしょう。
子供ですから鉛筆が必要になります。あみだの先を辿るルールも分かってないといけません。
そうすると、雑誌に自分で書き加えることになります。
図書館から借りた雑誌でそんなことはできません。
でも、自分で買った雑誌だったら鉛筆で汚してもいい。
「本を鉛筆で汚す」というのはちょっといつもと違うことです。
だから、これは「特別な内容」とできる。
また、それもひとつの値打ちです。
「特別ふろく『あみだくじ』つき!」なんてやるとワクワクしてくれた。
「まちがいさがし」はどうか。作り方からして手間がかかりますw。
一枚の絵をコピーして、片方から一部を削ります。
消せないものはわざわざ改めて描いた。
手間がかかります。
それに何個まちがいがあるか、適当に作ったとしてもその数は「正解」としてちゃんと数えておかないといけません。
例えばブログの記事を書いて、あまり文字数を数えたりはしないでしょう。たとえ自動で計算できてもw。
手間なのです。
それに「まちがいさがし」はゲームのようです。
つまり雑誌の記事としては「まちがいさがし」はその作り方からしても楽しまれ方からしても「趣旨から逸脱している」と言えるのですw。
でも許される。
それは「ふろく」だからw。
「性格テスト」みたいなものも「ふろく」です。
あれには「配慮」という手間が必要になります。
一方的な判定をしてしまうわけですから、子供にトラウマになる怖れもあります。
子供には冗談もなかなか通じませんw。
だから、穏やかに「人間には色んなタイプがいる」ってところを伝える必要があります。
そして「自分はどんな人間か」という、そんな探求に興味を持ってもらうのがねらい。
ちなみに「小学一年生」とか「二年生」なんてありますが、それ以前の雑誌もあったとか。
幼稚園児向きの雑誌、これを「めばえ」と言ったそうです。家内の記憶ですがw。
幼稚園児が「めばえ」なんて、ロリコ・・・(略)。
「性格テスト」のふろくで、自分はこんなタイプになっちゃった、なんて、子供に悩まれたり思い込まれてしまったら大変です。
それこそ、編集は何度もチェックしたことでしょう。
そういう製作の手間、これも「ふろく」とするだけの逸脱がある。
「チェックシート」、これは先日に当ブログでもやったものです。
これもなかなかの作業ですw(笑)。
ああいうものを作る時、正規分布を想定して作成します。
つまり山型の分布、おっぱ(略)。
一番多い真ん中のところに典型的な集団を想定します。
それから離れるに従って特異になってゆく。標準偏差を考える。
つまり「テール部分」です。
「テールリスク」なんて言われる言葉、あれと同じ。
分布の少ない集団は全体との差異を考えて作成してゆきます。
そしてどの属性でも共通するテーマがあります。
昨日の「テレビ世代」で言えば「テレビとの関わり方」なんてところ。
そしてなるべくピッタリ、当たるように構成しないといけませんw。
そういう作業は通常の記事とは違います。だから「ふろく」です。
まあ、アタシのは「ぶろぐ」ですから、いいのw(笑)。アヒャ
子供たちの間でも「ふろく」と言う場合がありました。
ある日、誰かが公園に見知らぬチビをつれてきて、「誰それ?」なんてみんなに聞かれる。
すると「親戚の子、今日はふろくw」なんて説明した。
そして「じゃあお前は今日はおまけなw」って言って仲間に入れてやって遊んだ。
あれも「面倒を見ないといけない子」というわけで、結構な手間がかかるということです。
そういう意味では普通の遊び仲間、その趣旨とは違った立場の子です。
だから「ふろく」なのです。
「ふくろ」じゃない(笑)。「ふ・ろ・く」ww(笑)。
「ふくろ綴じ」というのはちょっと別なものです。
殿方ならよくご存知の、あの男性週刊誌にある特別なページのこと。
まあ、「特別」なのは同じですから「ふろく」としてもいいのかも知れません。「大人のふろく」。
「大人の」とつけると淫靡な感じになってしまうのはなぜなのかw。
オモチャ・・・(略)。
それは鋭利な刃物で切り裂くことで始めて見えるようになる中身の濃いページですww(笑)。
あまりに濃くて匂いさえしてきそうです。自分の臭いをつけてしまいそうですw。
あれを苦労して丁寧に開くと、尾根遺産のおっぱ・・・
おっ!お゛ーーーーっっ!、ごっほっん、ごほっ、
ご、ごほごほん(笑)。 げほーーーん・・・ゴホン。
い、いやなんか、ちょっとムセちゃったwww。
もちろん、女性週刊誌でも「ふくろ綴じ」はあったようです。
やはり「大人のふくろ綴じ」です。
「お袋」なんて言葉はきっとそこから来ているwww(嘘)。
内容はアイドルやタレントの密会写真とかスキャンダル写真でした。
女性というのはリアルに反応する生き物なのです、あれでわくわくなさるw。
あのアイドル歌手が自宅マンションにあのアイドルを連れ込むとか、そんなの。
淫猥さは男性雑誌のそれよりも強いかもしれません。
先日のテレビ世代度を連想させられます。
そこへいくとオトコなんて単純です。単細胞。
キレの良さというのがあるといい。
それでこそスパッと雑誌の中綴じの袋を切れるというものです。決断力w。
あれを手で切ろうとするとたいてい失敗してガッカリする。丁寧にやらないとキレイにならなくなって、すごく損した気分になります。
キレなかったりすると悲しいw。
おそまつ
お届けするのはキレのいいダンスw。
