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ヨーグルトの歴史的変遷


「札幌ヨーグルト・プレミアム」というのを買いました。

 定価で399円です。ちょっとお高い。

 半額でも200円です。でも容量は800グラムですから普通のヨーグルトと同じ値段。
 ならば買おうということで買いました。

 濃厚とまではゆかないけどコクのある味でした。


 だからって、今日のタイトルはいかにも大袈裟かも知れませんw。
 しかし、「ヨーグルト」なんて昔は珍しいものだった振り返りのこと。

 チーズというものが我が国に渡来し、初めて食したのは醍醐天皇だったと言われてます。

 醍醐天皇はチーズを絶賛しました。
 もって「絶妙な味わい」のことを「醍醐味」と言うようになったというのは有名な話です。
 「楽しみ」の隠喩も「醍醐味」と表現されるようになります。


 一方、ヨーグルトは同じ乳製品でもあまり普及しませんでした。
 まともなヨーグルトというのはあまりありませんでした。

 現在のようにヨーグルトが食べられるようになったのはごく最近のことかも知れません。





 昔のこと、ヨーグルトは駄菓子で売られていた紛い物とか、せいぜいコーヒー牛乳程度のものだったはずです。
 乳酸菌飲料ならカルピスやパンピー、ヤクルトなどがありました。

 駄菓子屋に偽ヨーグルトのような商品はありました。
 ヨーグルトという名前だけはそこそこ普及はしていたんでしょう。

 それがスーパーマーケットの台頭とともに、一般の家庭でも普通に食べられるようになってゆきます。
 新しく我々日本人の食生活を変えていった食品のひとつです。


 今なら朝食代わりにヨーグルとシリアルで済ませる人なんて普通です。


 それが広まった発端、それはきっと「明治ブルガリアヨーグルト」がその最初のハシリだったかも知れない、アタシはそう思っています。





 ヨーグルトというのは最初、酸っぱい、酸味が強いものだとされていました。

 どこから来た話かは分かりませんが、「日本人は酸味に弱い」、「酸味が強いものは嫌らわれる」なんて風説もありました。
 誰かその都市伝説をふれまわった犯人がいたんだろうとアタシは思います。


 昔の「明治ブルガリアヨーグルト」以前のヨーグルトなんて、牛乳を凝固させたようなものでした。
 小さな牛乳瓶のようなものに入った甘い、ゼリーや寒天のような代物だったのです。


 もちろん、「ヨーグルトは健康にいい」なんて話もありませんでした。

 明治乳業はそこに食生活の転換をさせるために斬り込んだのです。





 最初はヨーグルトには酸味があるからと、「明治ブルガリアヨーグルト」には砂糖が添付されて売られました。

 この砂糖は「フロストシュガー」というもので、当時としては珍しいものでした。
 特殊な加工をされた白砂糖で、フワっとした白砂糖です。
 あまり見かけない、新しいものでした。


 食パンをトーストしてバターを塗ります。
 バターが溶けてきた頃にこのフロストシュガーをかけて食う。
 シュワッという感じで砂糖がバターに溶けて、とても美味しいとアタシは思った。

 アタシはこれに熱中したことがありました。

 言ってみれば「きなこをご飯にかける」とか、「味の素をご飯にかけて食う」とか、そんなものです。
 新しい発見だとアタシは思った。


 だからアタシの場合、明治ブルガリアヨーグルトはオマケのフロストシュガー目当てというところがあったのでした。




 やがて、世の中には砂糖というものは取り過ぎるとよくない、そんなキャンペーンだかプロパガンダの波が食卓に広がりますw。
 減塩ブーム、そして糖分控えめというものです。

 ブルガリアヨーグルトも方針の転向を余儀なくされます。


 そうして登場したのがフルーツソースの添付というアイディアでした。

 結局、それもコスト削減からなくなってしまうのですが、一時はこのフルーツソースというものが全盛を極めます。
 たいていのメーカーのヨーグルトにはそんな小さなフルーツソースの袋が「ふろく」につくようになったのでしたwww(笑)。


 そのさなか、ブルガリアヨーグルトは500グラムから450グラムへ、そして現在の400グラムへと内容量も変わってゆきます。容器も牛乳パックのようなものから現在のものへ。

 「家庭にはちょっと大きすぎる」なんて言い訳で内容量の変更が画策されたのですw。





 このフルーツソースですが、正しくはジャムではありませんでした。

 ジャムは砂糖だというのはみんな知っていた。
 だからフルーツの、いわばチャツネです。果糖。

 ぶどうやストロベリー、リンゴやキゥィなど、各種のフルーツのソースが添付されました。

 そのうち、これも砂糖的なものだということで人気がなくなってゆきますw(笑)。


 この後、わずかに一瞬ですが今のグラノーラのようなもの、コーンフレークが小袋で添付されていたことがあります。

 しかしこれも競合関係、企業同士の関係からやめてしまいます。



 こうして結局、現在のようにヨーグルトにオマケはつかなくなったのでした。
 もうヨーグルトの普及はできていたからです。

 ヨーグルトも現在のような、ナチュラルプレーンが中心になってゆきます。

 現在はカスピ海ヨーグルトとかギリシャヨーグルト、クリーム分の多い高級ヨーグルトなど各種が出回っています。


 近年、この「ヨーグルト菌が胃腸によい」という知見が普及するに従って、果たして本当に腸にまで届いているのかということが注目されます。
 生きたビフィズス菌は胃で死んでしまうのではないか、という疑問です。

 それでどうもビフィズス菌は砂糖と結合すれば死滅しないということになった。
 だから最近の「腸にまで届く」と言われているヨーグルトはみな甘いのですw。


 つまり、ブルガリアヨーグルが最初にやったフロストシュガーの添付は決して間違っていなかったのでした。





 明治ブルガリア・ヨーグルトの値段ですが、初期の頃は298円ぐらいしたのではないか。
 ひどく高いものだったことを覚えています。
 当時は高度成長時代、それであまり気にされなかったかも知れませんけどw。

 しかし濃厚で、今よりも乳固形分は多かったとは思います。


 それが現在の百円前後の価格になったのは、デフレや軽量化というよりむしろヨーグルトというものが普及した結果だというべきでしょう。

 競合も多くなり、ボッタくるのもできなくったということでしょう。


 今もブルガリアヨーグルトは健在です。
 元琴欧州、鳴門親方の部屋にはヨーグルトの届け物が来るようです。
 鳴門親方はブルガリア出身。

 カレーにかけたり、パスタにかけたり、ヨーグルトの世界はまだ開拓の余地があるかも知れません。

 アタシはすっかり牛乳を飲まなくなりましたがヨーグルトは食べています。

 

めいしくおしあがれ


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