夕暮れにカイヅカイブキの剪定をする
短時間ずつ庭木の剪定をしています。
週末など、わずか一時間ぐらいの作業をして今年は庭木をすっきりさせようと思っています。
あまり根をつめると筋肉痛に。
ちょっとずつやるのがいいw。
切った枝や枯葉も集めてゴミ出しも頑張る。今年はちゃんとやるw。
ゴミを持っていってくれるとスッキリする。機嫌が良くなるw。
先年はまるでやりませんでしたし、先々年もたいしてやらなかった。ツケは溜まる。
ジグゾーで切ると結構大きな幹でも切れます。時間もかからず体力も使いません。
背を低くすれば剪定も楽になることでしょう。
ウチの庭木のひとつに「カイヅカイブキ」という木があります。
昔はよく生垣などに使われる木でした。昭和の古い流行です。
「環境に強い」とかそんな風に言われた木です。環境って言っても昭和の昔のことですから「公害」とか「排気ガス」とか「スモッグ」のことですwww。
昔は我が国も「光化学スモッグ」とかあったのです。
今の地球の温暖化か気候変動か、それに強いのかは知りませんw。
これを「昭和の流行」なんて言っても、なかなか馬鹿にしたものでもありません。そういうものは厳然としてある。
木ならあまり馴染みがないようですがペットならどうか。昔は「スピッツ」なんて犬がやたらと飼われてたものですwww。
キャンキャンとよく吠える白い犬です。
今は飼われているのをほとんど見かけません。時代の流行は風景を変えます。
カイヅカイブキはチクチクと葉がトゲトゲになってしまい苦労しています。
いつの間にか葉っぱの形状が変わってしまいました。もう戻ることはないようです。
「先祖返り」してしまったのです。
アタシは花粉症で、これはスギ系なのか、この木を触ると肌がぶつぶつになる。
アレルギー体質を刺激してしまうのです。
だから手入れも大変です。
コニファーという、葉がフワフワの植木鉢でも育つ木があります。
近年、都会の玄関先に鉢植えなんかにされたりしてお洒落。
マンションのエントランスなんかにあったりします。
カイヅカイブキも同種のものらしく、本来はあんな柔らかな葉っぱだったのですが、大きく剪定してしまうとトゲトゲになってしまうらしい。
今はウチの木は全体がトゲトゲです。
近寄るのも怖いw。
トゲトゲしい家に相応しい、、、かな(笑)。
振り返ればこの木は引っ越してきた時から難物でした。
左にやや曲がって育ってしまっていて、なんとかしたいとすぐに思った。
つっかえ棒を入れたり、剪定を片側だけしてみたり、それから何年もかかって、今はやっと少しはまっすぐに持ち直してくれた気がします。
でも、曲がったものをまっすぐにさせようとして無理をかけたからか、ヘソを曲げて先祖返りしてしまったのかも知れません。
この木は外側に葉が茂ってしまうと中の枝が見えません。常緑樹です。
生垣に重用されたというぐらいですから、葉で向こう側からの目隠しになるというわけです。
なんとなくトレリスっぽくなればと、家内は漫然と葉を丸くなるよう切っていた。
そしたら気がつかないうちに中が大変なことになっていた。脚立に上って中をのぞいたら分かった。
幹から枝が縦横無尽に出て内部でこんがらがり、まるでラビリンスのようでした。
枝は葉を出してそのうち葉がなくなると枯れてしまいます。もうその枝からは葉が出ません。
するとまた違う枝を伸ばして葉がつく。
そうしてカイヅカイブキの真ん中の幹から枝が縦横無尽に絡まるように伸びてすごいことになってた。
枯れた枝に新しい枝がまとわりついて伸び、先で葉を出す。
葉が枯れても混雑した枝にひっかかって下には落ちません。それがどんどん内部に堆積していきます。
いつまでも枯葉を溜め込だまま内部はゴチャゴチャです。
その中空の腐葉土のようなところには虫も住み着き、それがまた近寄れない原因になる。
庭仕事をすると家内もアタシもどこかしら刺されて三日ぐらいは腫れます。
外見は丸い生垣をやってスマしてるけど、中では頑固に枯葉を抱え込んでいる。
まるでゴミ屋敷の住人のようだとアタシは思った。
あれも全体としては意外と整理はされているのです。
壊れた機械と雑誌、プラスチック、なぜかコーナーを分けて整理している。中を見ればゴチャついていてゴミ屋敷なのですが、ゴミでも何かしら分類をしているのが普通です。
そうならぬよう気をつけよ、カイヅカイブキの状態はそんな啓示かとも思った(笑)。
枯れた枝を中で剪定し、葉がついたものは残すようにします。
葉をすべて切ってしまうと枝が枯れてしまう。
中にハサミを入れてまるで手術のようにして、枯れた枝を見定めて切るのです。
少しスッキリさせてやりたい。
ひとまず作業を終えて買い物へ。
もうすっかり暗かったのですが向かいの家の外灯が明るかった。もしかしてお隣が気を利かせてくれたかも知れません。
買い物に行く道すがら、カイヅカイブキをちゃんとさせている立派なお宅を見つけました。
庭師が入っているのかとてもキレイな剪定でした。
カイヅカイブキは外側はモッコリと丸くなっていて、家側の裏はすっきりとしてスカスカ。整列した枝が見えるように透けていました。
こうして裏から余計な枝を切って、外側は葉を茂らせるんだと今更ながら分かった。
どちらかを裏側と決めたらそこを空けて、枝はそこからメンテナンスすればいいのです。
いわば外側はパンチパーマ、裏側から毛根の数を整理するww。
これはしたり!www
なるほどと思った。
カイヅカイブキは「貝塚息吹」と書きます。
これはこの木に実がなった時にその有様が貝塚の貝殻のように白く、それがポコポコと出てくるのを形容した名前なのでしょう。
アタシは貝塚に縁がある。
庭仕事をした後、家内に先日の金魚を庭のどのへんに埋葬したか聞いてみた。
「あの端っこの方だよ、ホタテとか貝殻が上に乗せてあるとこ」
貝塚はなんのためか、「墓」という推論もあったのを思い出しましたw。
貝塚は「貝を食った捨て場」というのがもっぱらなのですが、そうそう貝塚はどこにでもあるわけでもありません。
正しくは貝塚はまだ正体不明なのです。弔いのためだったかも知れません。
カイヅカイブキを昭和の庭木なんて片付けず、もっと可愛がってやろうとアタシは思ったのでした。
そーいや、家内も昭和のオンナだったwww(笑)。
ちゃんと可愛がれているかな。
おそまつ
※ 買い物をして豚のリブが手に入りました。
やはりあのカイヅカイブキの邸宅を通る道を行って見てみた。
やはりしっかりしてた。プロっぽい感じです。
こうやって剪定してカッコウよくしてやるのか。裏側を見るのもきっと楽しいでしょう。
今年は今日剪定したからウチは来年が楽しみです。
繁らせてそしてカッコウをつけてやれる(笑)。
「なんだかカイヅカイブキが可愛く思えてきた。」
「前から可愛いよ!」
「・・・」
考えてみれば牛リブってあんまり聞いたことがない。
あるとは思うんだけど(笑)。
シュラスコとか、牛飼いの料理であるのかも知れません。
牛飼いが牛を食うんじゃしょうがないと思うんだけどw。
めいしくおしあがれ
