珍品雑貨が好きな女、「天気瓶」とは何か
「天気瓶(てんきびん)」というのを家内に買ってあげたことがあります。
今でもそれは我が家のリビングの机、ど真ん中に茶器と一緒に置いてあります。
天気瓶は涙型のガラスで出来ている置物です。
その中に液体と結晶状になったガラス繊維のように見える白いものがモヤモヤと閉じ込めてある。
その白い繊維が中で増減する。
それで天気が予想できるという触れ込みのもの。
中に入っている白いモヤモヤが外の気圧に反応して増えたり減ったりする。ガラス繊維のようなものが成長したりするのです。
台風が近づくと増えたり目に見える変化があります。
昨今の地球温暖化の状況までは分からないと思いますがw、今晩、風が強くなるのはしっかり予測していました。
荒れるのは分かった。
果たして昨日にお話したオゾンホールはこれで分かったのかw。どうか。
お天気が悪くなるかどうかを昔の船乗りはこれで本当に予想していたそうで、れっきとした歴史あるものだそうです。
そしてその原理はいまひとつ分かっていないのだとか(笑)。ホントかねw。
ガラスの文鎮を集めていたこともあって天気瓶は家内のお気に入りです。
もう買って随分になるのですが飽きません。
ヤフーの天気予報よりはずっと当たります。
最近、ヤフーは雨雲の動きの予測を止めてしまってちょっと困ってる。どこも天気図のサービスは縮小気味。サイドバーのブログパーツも動きません。
まあ天気瓶は「占い」のようなところがあります。
どんな変化だったらこんな天気が予想できる、なんて、読み取りは持ち主が決めることだから。マニュアルはないのです。
これを見つけたのは本屋でした。
最近の本屋は雑貨なんかも売っています。コーヒーなんかが飲めて立ち読みならぬ座り読みができたりするところもあります。
そんな小洒落た書店に入って二人で通り抜けた。
・・・そういえば「通り抜けできます」ってあったなぁ、昔。
エロい、シミーズだけのドギツい化粧、ヒール姿のお姉さんたちがタバコを吸いながら扉から体を半分だけ出して居並ぶいかにも卑猥な通り、
そこは小道になっている近道。その入り口には看板があってそう書いてあった。
「通り抜けできます」
でも実は「通り抜け」なんかできないの。
そこは入ったら出られなくなるラビリンスww。
男たちが迷い込み、お姉さんに魅入られハマり、ハメたりした想い出の横丁w。
アヒャ。
いや、まあ書店はそんな場所ではないのですが、家内には似たところだったかも知れません。
だって家内も魅入られてしまい動かなくなったからw。ハマった。
そんな本の並ぶ本屋を歩いて通り抜けようとした時の振り返りのこと。
一角には雑貨コーナーがあって、商品がショーケースに並んでいた。
家内が足を止めて興味深そうに覗いた。
「なんだかカワイイ。ねえ、これ。」
家内は不思議なものが大好きです。
奇妙な形状、不思議なモノに惹かれてしまう。
興味があると足を止める。
欲しいと言うのに、「やめとけ」なんて言おうものならアタシはずっと恨まれる。
そうして我々はこの天気瓶を買うことになったのでした。
いつぞやは大きな商業施設で気に入ったものをさんざん欲しがって、やはり「やめろ」とアタシが言ったのは「サンドピクチャー」というものでした。
遠くの商業施設に冷やかしで遊びに行って、食事だけして帰ってくるつもりが家内がハマってしまった。
「サンドピクチャー」というのは額縁に入った平たい砂時計のようなものです。
重さの違う砂が色とりどり、中に閉じ込めてあって逆さにするとその砂の順番が変わって動く。サラサラと場所を変えて落ちてゆく。
確かに動くアートですww(笑)。
これを見つけると家内は手にとって何度も回転させ、うっとりとしていたのでしたが、こんなものは要らないとアタシはダメ出し。
後ろ髪を引かれる様子の家内をひっぱって帰ろうとしたら途中でハタと思い出した。
また何年も恨み言を言われるんだろうなぁ、と。
踵を返して閉店間際の店に駆け込んで買い求めたのは言うまでもありません。
お姉さんにお願いしてレジを開けてもらいやっと手に入れた。
その時、アタシは家内に言い聞かせたものですw。
「いいな、すぐ飽きてしまうんじゃダメだぞ。ちゃんとカワイがれ。」
「うん。」
それから家内は何ヶ月もヒマさえあればサンドピクチャーを見ていた。
その平たい砂時計みたいなのを回して中の色つきの砂が波や青空、崖のような模様を描く。
それをうっとりと見ていたものです。
きっとそこには彼女なりの宇宙があるのでしょう。
また、家内はそんな宇宙を見つけてしまったw。
天気瓶は今でもテーブルの上にあります。
最近はあまり天気を予報してくれないなと思ってたら昨晩に変化があった。それで今晩の風となった。
天気瓶はその書店では買いませんでした。
eBayで安いものを見つけて注文した。すごく安く買えて、見た目も同じものでした。
やはり家内はそのガラスの内部を見つめ、毎日のように気にしています。
我々は飽きてしまうってことはあまりありません。
アタシも気にして今でも時々見やっています。
いつ予想を始めるか分からないから(笑)。
サンドピクチャーの方はちょっと可哀想だった。
ある暑い夏の日、中に閉じ込めてある液体が膨張してしまいガラスが割れてしまった。
でも、せっかく苦労して買ったものです。
なんとなく惜しかったのでこれもeBayで買い直しました。
でもこっちはフレームがプラスチックでちょっと安っぽい。
そんなのが色々と枕元にも置いてあるゴミ屋敷です(笑)。
断シャリどころかゴミとともに眠る毎日www。
いや、そう馬鹿にしたもんでもないはずですww。
例えば小さな電気スタンドのような珍品雑貨はどうか。
筒型でロケットのような形をしているもの。
中に液体が入っていて色つきの油のようなものが混ざっています。比重が違うのか丸まって独立して沈んでいる。
電気をつけるとその油がバブルのようになってゆっくりと上に上昇し、また上で冷えると静かに下がっていく、そんなのがあります。
見ているだけで動いてくれる、アレ。
ウチはあれは買わなかった。
欲しくなったけど我慢ができたw。
だってアレは電気がとっても暑くなる裸電球を使うのです。どう考えてもエコじゃない。地球を温めてしまいますw。
でもあれ、どなたかきっとお買い上げになっているはずですw(笑)。
もう飽きちゃったでしょ?www
ああいう珍品雑貨というもの、昔は「王様のアイディア」なんて店でよく見たものです。
アタシも大好きで、子供の頃からよく見に通った。
ウンコのイミテーションとかw、各種のマスク。
いや、マスクってもコロナ対策のマスクでなくて「ニクソン」とか「フランケンシュタイン」などの被りモノw。
あのマスクのシリーズでは合衆国大統領ニクソンのが最も売れたものだとアタシは思う。
手品セット、水のみ人形。
「水のみ人形」というのはキツツキのようにお辞儀をしてコップの水を呑み続けるものです。ずっとやっている。
他にワイヤーで吊るしてある銀色の重りをぶつけて反発させるもの。カチカチと動く。これは今でも映画なんかに出てきます。あと地球ゴマとかw。
・・・「王様のアイディア」はもうありませんが一世を風靡しました。あちこちに店舗があった。
永久機関を模した商品が多かった記憶があります。
今なら「ヴィレッジバンガード」ということになりましょうか。
あそこは上場企業です。(J.2769)
東証に上場していることが珍銘柄。珍品という気もしないでもありませんがw。
夏からずっと調子がいい。
おそまつ
※ この「サンドピクチャー」ですが、実はアンドロイドの無料アプリでもあります。
もちろん物理的なものではないですが、タブレットも上下などのモーションを検知してくれます。
これを利用して砂が落ちるのをシミュレーとしてくれるアプリがあるのです。
アタシも試してみたことがあります。
どれとは言いませんが「Sand Picture」で検索するとアプリが何種類か出てきます。
おためしあれ
じくまであこせきにんですが
